心筋梗塞と違う!「ちょっと高め」の血圧(130~140台)だけで脳梗塞になる人の特徴についてまとめています。脳卒中は1つのリスクで発症します。「ちょっと高め」がいくつか重なると、動脈硬化がすごいスピードで進行すると、言いました。ところが脳梗塞で倒れた人たちを調べると、たった1つのリスクだけでほかに何もなかったというケースを多く認めています。
心筋梗塞と違う!「ちょっと高め」の血圧(130~140台)だけで脳梗塞になる人の特徴
特定健診で「メタボではない」と診断され、血圧が130〜140台という「ちょっと高め」のあなたは、自分が健康だと安心しているかもしれません。
しかし、その認識は非常に危険です。動脈硬化が複数のリスク(高血圧、高血糖、肥満など)が重なって進行する心筋梗塞とは異なり、脳梗塞はたった一つのリスク、
すなわち「軽度の高血圧」だけでも発症する可能性が高いことが分かっています。本記事では、なぜ「ちょっと高め」の血圧だけで脳梗塞が引き起こされてしまうのか、そして、自覚のないままハイリスク群になっている人の特徴と、今すぐ始めるべき予防策を解説します。「自分は大丈夫」という思い込みを捨て、脳梗塞から身を守るための第一歩を踏み出しましょう。
動脈硬化が進行したその先にある代表的な病気が、心筋梗塞と脳卒中です。しかし、この2つの病気には、その起こり方に違いがあります。
病気には、その病気を起こしやすくする危険因子があり、それをリスクといいます。 動脈硬化の場合なら、血圧が高め、血糖値が高め、コレステロール値が高め、肥満がある、喫煙習慣がある...などがリスクとなって動脈硬化を進行させます。リスクが多ければ多いほど、その病気にかかりやすくなります。 一般的には、そのように考えられています。たとえば心筋梗塞は、リスクが1つずつ増えるにしたがって起きる危険度が高くなるという性質を持っています。
ですから、心筋梗塞はリスクがたくさんある人を集中的に指導すると、高い予防効果が期待できます。 ところが、必ずしもそうでない病気もあります。
たとえば、脳梗塞です。心筋梗塞と同じように血管が詰まる病気でありながら、脳梗塞はリスクが1つでもあれば起こる可能性が大きい。その危険度は、リスクが2つ、3つ、4つの人と比べて、そんなに低くないのです。 ですから、仮にメタボではなくても、リスクが1つでもあればきちんとした指導を受けることが脳梗塞を防ぐためには必要なのです。
「ちょっと高め」がいくつか重なると、動脈硬化がすごいスピードで進行すると、言いました。ところが脳梗塞で倒れた人たちを調べると、たった1つのリスクだけでほかに何もなかったというケースを多く認めています。 たった1つのリスクとは、高血圧です。しかし高血圧といっても、「ちょっと高め」にすぎません。ほとんどが、1の血圧で130台とか140台です。血圧が130~140台で、ほかに悪いところは何もないというあなた。さぞかし自分が健康だと思っているでしょう。もしかしたらそんなに太っていないので、特定健診も受けていないかもしれませんね。
でも、本当はそういう人がいちばん危険なのです。「自分は大丈夫」は、大丈夫ではないのです。「血圧がちょっと高めなだけ」と写っあなた。自分は脳梗塞のハイリスク群だと自覚して、ぜひ健診だけは受けてください。
「ちょっと高め」で脳梗塞になる人の特徴
一般に、心筋梗塞は複数の危険因子(高血圧、高血糖、高コレステロール、肥満、喫煙など)が重なるほど発症リスクが高まります。しかし、脳梗塞の発症パターンはこれと異なります。
脳梗塞で倒れた人を調べると、たった一つのリスクしかなく、それが軽度の高血圧(収縮期血圧130~140台)であったケースが多く認められます。
最も危険な人の特徴
- 血圧が「ちょっと高め」:血圧が130~140台で、高血圧と自覚していないか、軽視している。
- 「ほかに悪いところは何もない」と思っている:メタボ体型ではなく、血糖値やコレステロール値に大きな問題がないため、「自分は健康」と過信している。
- 特定健診などを受けていない:自覚症状がないため、リスクをチェックする機会を逃している。
このように、血圧がちょっと高めなだけで他のリスクがない人こそ、「自分は大丈夫」と思い込み、適切な指導を受けずに脳梗塞のハイリスク群になっている可能性があります。軽度高血圧でも、脳梗塞を防ぐためには厳格な血圧管理と定期的な健診が不可欠です。
血圧130~140台からさらに下げるためのおすすめ対策
血圧が130~140台(収縮期)の範囲にある場合、これは「高値血圧」または「I度高血圧」に分類され、特に脳梗塞のリスクを考慮すると、さらに血圧を下げるための積極的な対策が推奨されます。日本の高血圧治療ガイドラインでは、75歳未満の方の場合、診察室血圧で130/80mmHg未満などを目標とすることが一般的です。薬物療法を開始する前の段階では、まず徹底した生活習慣の改善が最も効果的かつ重要となります。
1. 食事療法(DASH食と減塩・カリウム)
食習慣の改善は、降圧薬に匹敵する効果が期待できます。
- 減塩の徹底: 1日の塩分摂取量を6g未満に抑えることを目指してください。麺類の汁は残し、漬物や加工品を控えるのが基本です。だしや香辛料、酸味(酢、レモン)を活用して風味を補う工夫をしましょう。
- カリウムと食物繊維の積極的な摂取: 野菜、果物、海藻、きのこ類を積極的に摂ることで、カリウムが体内の余分なナトリウム(塩分)の排出を促進し、血圧を下げます(特にほうれん草、ブロッコリー、バナナ、アボカドなど)。
- DASH食の実践: 野菜、果物、低脂肪乳製品を多く摂り、飽和脂肪酸やコレステロールを控える食事法(DASH食)は、血圧が大幅に低下する効果が報告されています。
- ミネラルの摂取: ナッツ類、海藻類(マグネシウム)、牛乳、ヨーグルト(カルシウム)なども、血管の収縮を抑えたり、塩分排出を助けたりする効果が期待できます。
2. 運動療法(有酸素運動と筋トレ)
定期的な運動は、血圧を下げるだけでなく、血管の柔軟性を高めます。
- 有酸素運動の継続: 早歩き、ジョギング、サイクリング、水泳などを、毎日30分以上、または週に180分以上行うことが理想です。1回10分以上の運動を合計30分以上でも有効です。運動後の降圧効果を維持するため、持続的に実施することが重要です。
- 減量(ダイエット): 肥満気味の方は、まず体重の3%減を目指しましょう。これは血圧を下げる上で最も効果が高い対策の一つです。
- 筋力トレーニングの併用: スクワットや腕立て伏せなどのレジスタンス運動も、有酸素運動と組み合わせることで血管の柔軟性向上に効果的です。