欲望が見つかるまでは薬物治療を併用 飲酒欲求を抑える 薬 「 アカンプロサート 」 についてです。 ギャンブル依存症ではギャンブルを禁止せずに欲望充足法で治療をしますが、 依存症の病気である アルコール依存症 では断酒をするのが大前提となります。

前述のように 「 一生断酒しなさい 」 とはいいませんが、自分の隠れた欲望を探そうとしても、飲み続けていると離酎が邪魔をして自分の欲望の発見が難しくなるからです。離酎すると結果的に飲酒そのものが自分の欲望であるという勘違いがずっと続きますから、欲望充足法に移行するときには3ヶ月から半年くらいの禁酒期間を設ける必要があります。

アカンプロサート

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アルコール依存症 では、酒が切れた後、強い欲求が訪れます。その欲求は薬を使って抑えるしかありません。2013年から 「 アカンプロサート 」という飲酒欲求を抑える薬が保険で使えるようになりました。7年前にはなかったので私自身は使えなかったのですが、もしあったら他の医師に処方してもらって絶対に使っていたと思います。

このお薬は、断酒補助薬です。脳に作用し、 アルコール依存 で高まっている神経活動を抑制することで「飲みたい」という飲酒欲求をおさえます。

アルコール依存症の治療は、カウンセリングなどの精神療法や、断酒会への参加をはじめとする心理社会的治療が中心になりますが、それに加え この薬を併用することにより断酒の成功率が上がるのです。

脳の神経に働いて飲酒欲求そのものを抑える新しいタイプの断酒補助薬です。昔から使われている抗酒薬のシアナミド(シアナマイド)や ジスルフィラム ( ノックビン ) とは効きかたが異なり、肝障害の心配もありません。心理社会的治療と併用することにより断酒成功率が高まることから、心理社会的治療の補助的な治療薬と位置付けられます。

アカンプロサートは神経系に作用することで飲酒欲求を抑制する。アルコール依存症では、興奮性神経であるグルタミン酸作動性神経の活動が亢進し、抑制性神経であるγアミノ酪酸(GABA)作動性神経活動とのバランスが崩れ、飲酒欲求を引き起こすと考えられています。

アカンプロサートはN-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)型グルタミン酸受容体の阻害を通じ、前者を抑制することでエタノールの摂取欲求や報酬効果を抑制すると推測されている。なお、アカンプロサートのGABA受容体への作用は認められていません。

ただし効果が弱いのが難点。飲酒欲求を30 ~ 50 % 抑える効果は期待できますが、ゼロにしてくれるわけではありません。欧米では「ナルトレキソン」というもっと飲酒欲求の抑制効果が高い薬もあります。それに似た薬で「ナルメフエン」という医薬品があり、こちらは日本でも治験がはじまっています。

ナルトレキソン は、オピオイド拮抗薬ナルトレキソン、アルコール依存症の治療効果はプラセボ並み 比較的重症のアルコール依存症患者を対象とした臨床試験で、1995年から米国でアルコール依存症治療薬として使われているナルトレキソンに、プラセボと同程度の治療効果しかないことがわかりました。

これらの医薬品は酒を飲みたいという欲求だけを選択的に抑えてくれます。人間の欲望を全部抑える薬もありますが、それを使うと性欲も食欲も生きる意欲も抑えられてしまいます。おもに統合失調症に使われる薬で依存症には適応外ですが、患者さん本人の強い希望があれぼ、当座しのぎに処方する場合もあります。

アカンプロサート(レグテクト)と抗酒薬の違い

わが国で従来から用いられてきた薬は、「抗酒薬」と呼ばれる薬です。
抗酒薬には、ジスルフィラム (商品名 : ノックビン) とシアナミド (商品名 : シアナマイド) の 2 種類があります。

これらの薬剤は、抗酒薬を服用中にもし飲酒すると、悪心・嘔吐、頭痛、動悸、顔面紅潮、呼吸困難などの不快な反応を引き起こします。


そのため、抗酒薬を服用している間は、生活の中で飲酒をしたくなるような出来事があった場合にも、「気持ち悪くなるからやめよう」と、心理的に飲酒を断念しやすくなるという作用を持ち、結果的に断酒の継続に役立ちます。


抗酒薬は、きちんと服用ができていれば、断酒維持のための効果は高いものの、重症の肝硬変や心・呼吸器疾患のある場合は使用できない、アレルギーや肝障害といった副作用を引き起こす場合があり、そもそも飲みたくなったら抗酒剤の服用をやめてしまうといった問題点もありました。


一方、アカンプロサート は、脳に作用して、「飲みたいという気持ち」そのものを軽減させる作用を持った薬剤です。比較的安全性が高く、抗酒薬のように飲酒時の頻脈などの反応を引き起こさないため、高齢者などにも投与しやすいという特徴があります。

また、研究は少ないものの、薬の相互作用が少ないため、抗酒薬との併用も可能だと考えられています。

商品名 アカンプロサート
成分 アカンプロサートカルシウム
効果 アルコール依存症の改善
副作用 下痢、腹部膨満、嘔吐、不眠、頭痛など
飲み方 1日3回、1回2錠を食後に服用
製造元 インタスファーマ

アカンプロサートの特徴

中枢神経系の主要な興奮性神経であるグルタミン酸作動性神経の活動が亢進し、抑制性神経伝達とのアンバランスが考えられています。

亢進したグルタミン酸作動性神経活動を抑制することで神経伝達のバランスを回復させます。

アルコールを飲んだ際の興奮をおさえ飲酒欲求による依存症を改善します。

アカンプロサートの効果

脳の興奮に関係するグルタミン酸神経の亢進を抑制、飲酒への強い欲求を軽減します。

アカンプロサートの用法用量

アカンプロサートの服用方法

通常、成人にはアカンプロサートカルシウムとして666mgを1日3回食後に水またはぬるま湯で服用してください。

アカンプロサートの服用時の注意

飲み忘れた場合

飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用します。

次回の服用が迫っている場合には次回の服用分から服用しても大丈夫です。

2回分以上をまとめて飲むことはしないでください。

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酒飲みがアルコール依存症に変わってしまうのは

酒の代わりに

仕事 お酒 を忘れる ために熱量を注ぐという考え方についてです。論文執筆に情熱を燃やすことをはじめてみました。私は自らの欲望である評価欲を酒以外の方法で叶える必要に迫られました。私は医師ですから、 研究論文 を書くことにしたのです。

お酒を忘れるために仕事に熱中するということでお酒を忘れてさらに仕事に情熱を注ぐという一石二鳥の効果を試してみることにしました。

仕事 お酒 を忘れる ために夢中になる

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私は、ノーベル賞級の大それた発見をしたり、妄想のなかで夢見ていた「世界の医師」になったりしなくてもいいのです。

研究論文が審査をパスして専門誌に掲載されて、たったひとりの読者でも「いい論文ですね。とても興味深い内容でしたよ」と声をかけてもらえたら、評価欲がちゃんと満たされることに気づいたのです。

恥ずかしながら私は、医師になって20年間に1本の論文も書いていませんでしたが、断酒してからの7年間で15本の論文を書いています。

私が書いた論文がどのくらい治療の役に立っているのか、じつのところわからないのですが、たとえお世辞でも「いい論文ですね」といってもらえたら、それで満足できるのです。本質から少し外れているのかもしれませんが、お酒を断つ → 仕事に熱意を注ぐというのは、私にとっては理想です。

なにか達成感を感じることができる何かを見つけることがアルコール依存症 脱却に向けて必要です。

そして、その達成感でアルコール依存症から脱することができればアルコール依存症からの脱却という大きな達成感を得ることができるはずです。

アルコール依存症を克服し、健康的でアルコールフリーな生活を実現することは、非常に大きな達成感を得ることができます。アルコール依存症からの回復は、個人やその周囲の人々にとって非常に重要な成果です。以下は、アルコール依存症を克服することによって感じることができる達成感についてのいくつかのポイントです。

  1. 健康の改善: アルコール依存症からの回復は、身体的健康の改善をもたらします。肝臓や心臓の健康が改善し、免疫システムが強化されることで、体調が良くなります。

  2. 自尊心の向上: アルコール依存症から回復する過程は、自己評価を高める助けになります。自分自身に対する信頼感と自己尊重が向上し、達成感を感じることができます。

  3. 人間関係の修復: アルコール依存症は、家族や友人との関係に大きな負担をかけることがあります。回復に成功することで、これらの関係を修復し、愛され、支えられる感覚を得ることができます。

  4. 新たな可能性: アルコール依存症からの回復は、新しい可能性を開くことができます。アルコールが支配していた時間やエネルギーを他の健康的で意義のある活動に向けることで、新しい趣味やキャリアの機会を追求することができます。

  5. 社会的な貢献: 回復した人は、他の人々やコミュニティに対して貢献する機会を見つけることができます。アルコール依存症を経験した経験を活かし、他の人に助けを提供することで、達成感を感じることができます。

アルコール依存症から回復しながら、評価欲を満たす方法として仕事での成果を重視し、自己充実感を高めることができます。ただし、度がすぎると、うまくいかなかったり、逆にストレスを抱えて酒量が増える可能性もあるので注意しなければいけません。自分でコントロールすることが難しい人には、おすすめできません。

仕事での評価欲を満たすための適切な方法を学ぶことも大切です。具体的には、以下のような方法が挙げられます。

  • 自己肯定感を高める
  • 仕事の目標を明確にする
  • 自分の強みや弱みを理解する
  • 周囲と良好な人間関係を築く

アルコール依存症は、適切な治療やサポートを受けることで、克服することができます。仕事で評価欲を満たすために飲酒量や頻度が増加している場合は、早めに専門家に相談し、適切な治療やサポートを受けましょう。

アルコールに依存することの弊害

アルコールに依存するようになると、以下のようにメンタルヘルスにも悪影響を及ぼすことがあります。

① 抗うつ薬が効きにくくなる

飲酒量が増えると、抗うつ薬が効きにくくなるといわれています。
薬には適切な効果が得られる血中濃度というものがあり、アルコールを摂取することで、抗うつ剤の血中濃度が不安定になります。そのため効果が弱まったり、薬が効き過ぎてしまうことがあるのです。

② ドーパミンの分泌に身体が慣れる

お酒を飲むと気分が高揚し、普段話すことが苦手な人が陽気になり会話をし始めるということがありますが、これはお酒を飲むことでドーパミンが分泌されることが関係しています。ドーパミンとは、幸せホルモンともいわれ、喜びを感じた時や達成感を味わったりした時に分泌されるホルモンです。
しかし、飲酒によりドーパミンを分泌させていると、その感覚に慣れてしまい耐性がつきます。そして、気分の高揚を期待し飲酒量が増え続けていくと、お酒に依存してしまうことになるのです。

③ 睡眠が浅くなる

飲酒量が増えることで、 眠りが浅くなり睡眠の質が低下していきます。お酒は睡眠に様々な影響を与えるのです。寝つきが悪いからといって寝酒をする人がいますが、アルコールが覚めてくると交感神経の活動が高まり目覚めやすくなるので注意が必要です。さらに、アルコールを摂取し続けると耐性がつくため多量の飲酒をしても寝つきが悪くなり、長時間のアルコール摂取が翌日のパフォーマンス低下にも繋がります。

いかかでしたでしょうか。お酒は、適切に飲むことで楽しい気分になったり、会話が弾むきっかけにもなるかもしれません。しかし、その度合いが過ぎてしまうと心身共に増大な悪影響を及ぼします。
皆さまもこの機会に飲酒量や飲酒をコントロールできているかなど、自身のお酒との向き合い方について考えてみてはいかがでしょうか。
また、飲酒についての問題が本人だけにとどまらず社会生活や家族関係にも影響がみられる場合には、専門の医療機関への受診も検討してみるとよいでしょう。

アルコール依存症 仕事で欲望である評価欲を満たす

アルコール依存症は、健康や生活に深刻な影響を及ぼす疾患であり、専門的な治療が必要です。評価欲を満たすためにアルコールを摂取することは、アルコール依存症を悪化させる可能性があり、非常に危険です。アルコール依存症は生命を脅かす可能性があるため、真剣に取り組むべきです。

  1. 専門的な治療: アルコール依存症には心理療法や薬物療法など、専門家による治療があります。専門医や心理カウンセラーの指導を受け、依存から回復するためのサポートを受けることが大切です。

  2. サポートグループ: アルコール依存症を克服しようとする他の人とつながり、共感とサポートを受けるためのサポートグループに参加することが役立ちます。

  3. 趣味や興味を見つける: アルコールを代替する健康的で充実感のある活動や趣味を見つけることが、評価欲を満たす手段となります。新しい興味を追求し、成果を感じることができることは、自尊心を高めるのに役立ちます。

  4. ストレス管理: 評価欲やストレスとの向き合い方を学び、ストレスを軽減するための方法を見つけることが大切です。瞑想や深呼吸、運動などのストレス軽減テクニックを試してみることを検討してください。

  5. 人間関係の改善: 家族や友人との関係を改善し、支え合うことが精神的な安定感をもたらし、評価欲を満たすのに役立ちます。

アルコール依存症 治療薬 抗酒薬

アルコール依存症から抜け出したい

妄想 評価欲 を満たすことはできる 私は世界レベルの医師だと妄想することはできます。酒自体では評価欲は満たせませんが、満たせたと妄想することは可能です。泥酔しているため自分では定かな記憶はないのですが、私の場合、世界的な臨床研究をしている「偉大な医師」という妄想に浸っていたようです。お酒を飲んで妄想して自分の心を満たしていたようです。

妄想 評価欲 を満たす

満たされない気持ちや不安、ストレスをお酒で満たそうとする行為は、アルコール依存症の兆候であり、健康や生活に悪影響を及ぼす可能性があります。お酒の過度な摂取は身体的、精神的な健康問題を引き起こしてしまいます。

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なぜなら妻から「お父ちゃんは酔っぱらうと『これで世界の医師だ』とかブツブツいうから気持ち悪い」といわれたことがあるのです。

さらに分析すると、素面では他人とうまくコミュニケーションがとれない自閉型の私は、酔っぱらって迷惑をかけることで、評価してくれないまわりの人たちに復讐をしていたのかもしれません。

というのも、両親をはじめ、大切な人に対してなにか気に入らないことがあったり、自分の思いどおりにしてもらえなかったりすると、その都度泥酔して嫌な思いをさせる悪いクセがあったのです。

職場の飲み会で毎回のように泥酔していたのも、職場で仕事を評価してもらいたいという支配的な欲望がありつつ、それが叶わない不満の表れでした。

同僚の医師が自分より高い評価を得ていると一方的に嫉妬心を抱き、泥酔して嫌がらせをしようという心理が働いていたのでしょう。評価されたいのに評価されない憂さを晴らすために深酒をして、不満や怒りを発散する惨めな姿をさらすと、自分の評価は逆に下がるぼかり。酒に走ることで、自分が本来求めているものとは逆の結果を招いてしまうのに、それがやめられない...。

これは依存症の典型的な行動パターンのひとつなのです。このような飲酒コントロール障害を欲望充足法で説明すると、飲酒行動に対して「交流欲」「評価欲」「攻撃欲」など複数の欲望充足を同時に求めたため、破綻をきたしたと考えられます。

アルコール依存症依存症 評価欲

アルコール依存症と評価欲が関連する場合、次のような状況が考えられます。

  1. 自己評価の低下: アルコール依存症の人々はしばしば自己評価が低くなり、罪悪感や恥ずかしさを感じることがあります。このような状況では、評価欲が高まることがあり、他者からの承認や評価を求める傾向が強まることが考えられます。

  2. アルコールの自己治療: 一部の人々は、アルコールを使って評価欲求を満たそうとすることがあります。アルコールがリラックスや社交性を高めると感じ、社交的な場面で自信を持つために飲酒することがあります。

  3. アルコールの影響: アルコール依存症の人が酔っ払った状態では、判断力が低下し、無駄話や奇妙な発言をする可能性が高まります。これは、評価欲求を満たそうとして他者に印象を与えるために行動することがあります。

  4. 社会的影響: アルコール依存症は、社会的な関係に悪影響を及ぼすことがあり、評価欲求に影響を与えます。家族や友人との関係が悪化し、他者からの評価が低下することが考えられます。

アルコールは、一時的にリラックスや気分の高揚をもたらす効果があります。そのため、アルコール依存症の人は、仕事のストレスや緊張を解消するために、飲酒に頼ってしまうことがあります。また、アルコールによって、周囲から評価されたような気分になれることもあるため、さらに飲酒量や頻度が増える可能性があります。

アルコール依存症 交流欲

交流欲(社交的な欲求)は、人間関係を築き、他の人々とコミュニケーションを取る欲求や願望を指します。これは、社交的な動機付けやコミュニケーション能力を高める要因です。交流欲に関連するいくつかのポイントがあります。

  • 社会的つながり: 交流欲は、他の人々とつながり、関係を築くことへの欲求を反映します。これは友情、家族、恋愛関係、同僚関係など、さまざまな社会的なつながりに関連します。

  • 感情的な充足感: 他者との交流を通じて、感情的な充足感や幸福感を得ることができます。人々は他者からの支持や共感を受けることで、精神的な健康を促進することができます。

  • 自己認識と成長: 他者との交流を通じて、自己認識を高め、成長する機会を得ることができます。他者からのフィードバックや異なる視点を受け入れることで、自分を理解し、発展させることができます。

  • ストレス軽減: 交流欲は、ストレス軽減にも寄与します。友人や家族との時間を過ごすことで、日常のストレスから解放され、リラックスすることができます。

アルコール依存症 攻撃欲

アルコール依存症は、アルコールを過剰に摂取する習慣があり、その結果、生活や健康に対する重大な影響を及ぼす状態です。アルコール依存症は身体的な依存と精神的な依存の両方を含み、アルコールを止めると離脱症状が現れることがあります。アルコール依存症の治療は、医療的サポート、心理療法、および社会的支援が必要となることが一般的です。

攻撃欲は、怒りや敵意に基づく攻撃的な行動や感情を指す言葉です。アルコール依存症と攻撃欲は関連していることがあります。アルコールの摂取が増えたり、アルコール中毒症状が現れると、一部の人は攻撃的な行動をとることがあります。

  • 攻撃欲(または攻撃衝動)は、他人や物事に対する攻撃的な感情や衝動を指します。これは心理的な状態であり、異常な攻撃性がある場合には問題となります。
  • 攻撃欲はさまざまな要因によって引き起こされる可能性があり、ストレス、不安、怒り、恐怖などが関与することがあります。
  • 攻撃欲をコントロールするためには、感情管理やストレス管理のスキルが役立つ場合があります。また、専門家の助けを受けることも重要です。

欲望 複数重なり合う と依存症

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欲望 複数重なり合う と依存症に陥ってしまいます。私の場合、飲酒欲求を抑えるのに自助グループで自分のことを話す場面を想起することが役立ちました。

一方で、単に酒をやめるだけでは、アルコールで満たしていた欲望が満たされないまま虚無感を生じます。そして、それを紛らわすために再び酒に走る恐れがあります。そう気づいた私がたどり着いたのが、酒で満たしていた「隠れた欲望」を見つけ出し、酒以外で充足させる欲望充足法なのです。

欲望 複数重なり合う

ギャンブルという行為そのものに喜びを見出すならばギャンブル依存症ではないように、酒を飲むこと自体が喜びであり欲望なら、その人はアルコール依存症ではありません。酒と心中することも本望でしょう。

ひとつの欲望が深い分には健全です。なにがいけないかというと、欲望が複数重なり合うことです。そうすると欲望を満たす戦略を失って依存症への道をたどりはじめるのです。

依存症が複数の欲望に関連している場合、それは複雑で深刻な問題を示すことがあります。依存症は、物質(例:アルコール、薬物)や行動(例:ギャンブル、食事、ソーシャルメディアなど)に対する強い欲望とコントロールを失う病状です。複数の欲望に依存する場合、以下の点に留意すべきです。

私も自助グループに通う決心をするまでは、自分の隠された欲望に気づかず、単純に酒を飲むこと自体、あるいは他の人との交流が好きなのだと勘違いして泥酔し続けていました。

どんな欲望を満たすために飲んでいたのかを突き詰めて考えてわかってきたのは、他人から評価されたいという「評価欲」。

単純にいうと、人から「すごい! 」と思われたい気持ちを満たしたいのに、現実には満たせない憂さを晴らすため、酒を飲んでいたという事実だったのです。

評価欲

「評価欲」とは、他人から評価されたい、認められたいという欲求のことです。承認欲求とほぼ同じ意味で使われますが、より「評価」という要素にフォーカスした言葉と言えるでしょう。

評価欲は、誰もが持っている自然な欲求です。幼い頃から、親や先生から褒められたり、認められたりする経験を積むことで、評価欲が育まれます。

評価欲が強い人は、自分の行動や成果に対して、他人からの評価を気にする傾向があります。そのため、積極的に自分の能力や成果をアピールしたり、他人から褒めてもらいたいと思うようになったりします。

評価欲は、人の成長や向上心を促すエネルギーとなることもあります。しかし、過度な評価欲は、他人からの評価に振り回されたり、自己中心的な行動をとったりしてしまうことにもつながります。

評価欲を適切に満たすためには、他人からの評価を過度に気にせず、自分の価値観や目標を大切にすることが大切です。また、他人を認め、尊重する姿勢も忘れてはなりません。

評価欲の原因は個人によって異なりますが、過去の経験、家庭環境、社会的な圧力、自己評価に関連する要因などが影響を与える可能性があります。

評価欲 を満たすには

  • 他人から褒められたり、認められたりする経験を積む

他人から褒められたり、認められたりする経験は、評価欲を満たすための最も基本的な方法です。仕事や勉強で成果を上げたり、趣味やスポーツで新しいことに挑戦したりすることで、他人からの評価を得ることができます。

  • 自分の能力や成果を客観的に評価する

他人からの評価だけでなく、自分の能力や成果を客観的に評価することも大切です。自分の強みや弱みを理解し、それを活かして目標に向かって努力することで、評価欲を満たすことができます。

  • 他人の評価を過度に気にしない

他人の評価を過度に気にしていると、自分の価値観や目標を見失ってしまうことがあります。他人からの評価はあくまでも参考程度に考え、自分の価値観や目標を大切にすることが大切です。

「評価欲」と「アルコール依存症」は、異なる問題ですが、一緒に考えられることがあります。評価欲は、他の人からの承認や評価を求める強い欲求を指します。これは、自尊心や自己価値感に関連していることがあります。アルコール依存症は、アルコールの乱用が身体的または精神的な依存症につながる状態を指します。

評価欲が満たされない場合、個人は自分を不十分だと感じ、他の人からの承認や評価に依存することがあります。このような感情は、アルコール依存症のリスクを高めることがあります。人々はストレスを緩和し、自己評価を向上させるためにアルコールを使用することがあります。しかし、アルコールは短期的にはこれらの問題を和らげるかもしれませんが、長期的には依存症と健康問題を引き起こす可能性があります。

アルコール依存症は、専門家の指導を受けながら適切に治療される必要があります。また、評価欲を満たすために他の方法を見つけることも重要です。心理療法やサポートグループなど、専門家の助けを受けながら、評価欲を健康的な方法で満たす方法を見つけることができるかもしれません。アルコール依存症と評価欲の問題は、個人の心身の健康に深刻な影響を与える可能性があるため、真剣に取り組む価値があります。

  • 自分の価値観や目標を大切にする

自分の価値観や目標を大切にすることで、他人からの評価に左右されないようになります。自分の価値観や目標を明確にし、それに向かって努力することで、評価欲を満たすことができます。

  • 他人を認め、尊重する

他人を認め、尊重する姿勢も忘れてはなりません。他人の価値観や目標を理解し、尊重することで、人間関係を良好に保ち、評価欲を満たすことができます。

評価欲は、自分を成長させ、向上させるためのエネルギーとなるものです。適切に満たすことで、自分らしく生きるための力となるでしょう。

医師 自閉型 多い のがひとつの特徴

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医師 自閉型 多い のがひとつの特徴でもありますこれは余談ですが、私だけではなく、医師には自閉型が多いようです。医師になるにはそれなりの難関大学に入学し、国家試験にパスする必要があります。

医師 自閉型 多い

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自閉型のように単純化した行動パターンを好むタイプのはうが受験勉強に没頭しやすく、医師になるための試験を突破するには有利なのではないかと私は考えています。

アメリカで出版された『医師が患者になるとき』(邦訳はメディカル・サイエンス・インターナショナル刊) という本があります。この本は依存症も含めて、医師がメンタルヘルス上で抱えやすい問題点と対処法についてまとめられたものです。

そこには「医者がアルコール依存症になるとプライドが邪魔して回復のきっかけがなかなかつかめないが、いったん回復のきっかけをつかむと9割はやめ続ける」とありました。医師に自閉型が多いことが、やめ続けるパーセンテージが高い理由のひとつなのでしょう。

医師 自閉型 多い まとめ

医師の中には、自閉型 スペクトラム障害(ASD)の傾向を持つ人が多いという研究結果があります。

2019 年に発表された研究では、医師の自閉型スペクトラム障害(ASD)の有病率は、一般人口の約2倍と推定されています。また、医師の中でも、精神科医や小児科医の自閉症スペクトラム障害(ASD)の有病率が高いという報告もあります。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の人は、細部にこだわる、規則に従うことを好む、専門分野に特化した知識や技術を身につけるなど、医師に求められる特性を備えていると考えられます。また、自閉症スペクトラム障害(ASD)の人は、物事を客観的に分析することに長けているため、医療診断や治療に役立つ可能性もあります。

ただし、自閉症スペクトラム障害(ASD)の人は、コミュニケーションや対人関係に困難を抱える場合があるため、医師として活躍するためには、これらの課題を克服することが重要です。

以下に、医師の中に自閉症スペクトラム障害の傾向を持つ人が多いと考えられる理由をいくつか挙げます。

  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)の人は、細部にこだわる傾向がある。**医師は、患者の症状や検査結果を細部まで確認し、正確な診断を下す必要があります。
  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)の人は、規則に従うことを好む傾向がある。**医師は、医療倫理やガイドラインを遵守し、患者の安全を守る必要があります。
  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)の人は、専門分野に特化した知識や技術を身につける傾向がある。**医師は、特定の分野の専門知識や技術を身につけ、患者に最適な治療を提供する必要があります。
  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)の人は、物事を客観的に分析することに長けている傾向がある。**医師は、患者の症状や検査結果を客観的に分析し、適切な診断や治療を判断する必要があります。

もちろん、すべての医師が自閉症スペクトラム障害の傾向を持っているわけではありません。しかし、医師の中には、自閉症スペクトラム障害(ASD)の特性を持つ人が少なからず存在すると考えられます。

医者のメンタル

「医者のメンタル」という表現は、医師の精神的な健康やストレスに関連するさまざまな側面を指すことがあります。医師は高度なストレスとプレッシャーに晒され、患者の健康と生命を管理する責任が重いため、彼らのメンタルヘルスは非常に重要です。

以下に、医師のメンタルヘルスに関連するいくつかのポイントを示します。

  1. ストレスとプレッシャー: 医師は患者の診断や治療に関する非常に重要な決定を下す役割を果たすため、常に高いストレスとプレッシャーにさらされています。診断の誤りや患者への影響に対する恐れ、長時間の労働、緊急の状況への対応などがストレスの原因となることがあります。

  2. 仕事とプライベートのバランス: 医師の職業は不規則な勤務時間と長時間労働を伴うことが多く、プライベートとのバランスを取ることが難しいことがあります。これはメンタルヘルスに影響を及ぼす可能性があります。

  3. 同情疲れ: 医師は患者の苦痛や困難を日々目にし、これに対処する必要があります。これが長期間続くと、同情疲れや情緒的な負担を引き起こす可能性があります。

  4. 自己ケア: 医師自身が健康であることは、患者の適切な治療を提供するために重要です。医師も定期的な健康チェックアップを受け、自己ケアに注意を払うことが必要です。ストレス管理、運動、健康的な食事、十分な睡眠などが含まれます。

  5. サポートとアクセス: 医師はメンタルヘルスサポートを受けるためのアクセスが重要です。専門のメンタルヘルスプロフェッショナルやカウンセリングサービスへのアクセスが提供され、心の健康に関する問題に積極的に対処することが大切です。

医師のメンタルヘルスは患者の安全とケアの品質に影響を与えるため、その重要性は高いです。医師が健康でメンタルヘルスを適切にケアすることは、医療システム全体にとっても重要な要素です。

医師 自閉型 メリット

医師が自閉型 スペクトラム障害(ASD)を持つ場合、その特性や適性によって、医療分野でいくつかのメリットが生じることがあります。以下は、医師がASDを持つことから生じる可能性のあるメリットの一部です。

  1. 緻密な観察力: 自閉症の特性の一部には、詳細な観察力や注意力が高いことがあります。これは臨床診断や患者ケアにおいて非常に役立つ特性であり、細かい症状や変化を見逃すことなく、正確な診断や治療計画を立てるのに役立ちます。

  2. 論理的思考: 自閉症の多くの人々は論理的で体系的な思考能力に優れています。これは診断や治療のプロセスで、情報の整理や問題解決に役立つことがあります。

  3. 専門的な知識と情熱: 自閉症を持つ医師は、自身や家族が直面した経験を通じて、ASDに関する特別な洞察力を持つことがあります。この情熱と専門的な知識は、ASDを持つ患者やその家族に対するエンパシーと支援を提供する上で役立つことがあります。

  4. 個別指導とコミュニケーション: 自閉症はコミュニケーションにおいて特定の特性を持つことがあり、これは患者とのコミュニケーションにおいて異なるアプローチや理解を必要とすることがあります。自閉症を持つ医師は、患者とのコミュニケーションにおいて特に敏感であり、効果的なコミュニケーションを築くのに役立つことがあります。

  5. 多様性の尊重: 自閉症を持つ医師は、多様性と異なる特性を尊重し、患者の個別ニーズに対応する柔軟性を持っていることがあります。これは患者中心のケアの提供に役立ちます。

アルコール依存症 ドロップアウト を防ぐ

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アルコール依存症 ドロップアウト を防ぐ にはどうしたらいいでしょうか。アルコール依存症の場合、途中で治療をやめてしまったり 諦めてしまう人が非常に多いです。

自閉型も非自閉型も断酒初期はゴタゴタしますが、自閉型は 2 年はどやめるとかなりの高率でその後も断酒できます。そこまで続けることができれば断酒できるはずです。

アルコール依存症 ドロップアウト を防ぐ

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アルコール依存症の自閉型というのは、自閉症スペクトラム障害(ASD)のある人にとって、大きな問題となる可能性があります。

ASDの人は、社会的スキルやコミュニケーション能力に問題を抱えていることが多いため、アルコールを飲むと、これらの問題が悪化する可能性があります。また、ASDの人は、ストレスや不安を抱えやすい傾向があり、アルコールを飲むことで、これらの症状を緩和しようとすることがあります。

しかし、アルコールは、ASDの人の症状を悪化させるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

行動と思考の単純化を好み、いったん流れに乗るとその後はさほど努力しなくても習慣化できる「単車線認知パターン」の傾向が強いからです。

そう考えて自分の患者さんを見たら、私と同じような自閉型では自助グループで情緒的、感情的をエ父流がなくても、5年以上もお酒をやめ続けている人がたくさんいることがわかりました。

ただし、自閉型でもやめるまでの習慣づくりは大事であり、たとえ共感できなくても自助グループに通うことは重要です。

自助グループのメリットは、

  • 同じ経験を持つ人々とつながることができる。
  • 自分の気持ちを話すことができる。
  • アドバイスや励ましを受けることができる。
  • 回復へのモチベーションを高めることができる。
  • 孤独感を解消することができる。

ことです。生活パターンの単純化は、なによりも自閉型には心地よいものだからです。また自閉症の特性のひとつに"記憶の視覚的再生( フラッシュバック)"というものがあります。

私自身も状況にまったく関係のない過去の一場面が突然フラッシュバックすることがあります。しかし、この特性のおかげでミーティングの場面が実感をともなって繰り返し想起できて酒を飲まずに済んだのだと思います。

一方、共感性が高い非自閉型が自助グループに出ると、人間的たエ父流を通して断酒のつらさを情緒的な面で支えてもらえるというメリットがあります。自閉型は断酒パターンに切り替わると線路をまっすぐ進むように習慣化しやすいので、

私のように週1回、慣れてくると半年に1回ペースでも断酒は習慣化されますが、非自閉型はそれよりも交流のペースを増やすことがドロップアウトを防ぐコツです。

ドロップアウトを防ぐには (まとめ)

アルコール依存症は、一人で克服するのは難しいです。治療を継続し、サポートを受けることで、回復することができます。

  • 治療を継続すること
  • サポートグループに参加すること
  • 専門家に相談すること
  • 家族や友人のサポートを得ること
  • 新しい趣味や活動を始めること
  • 健康的な生活習慣を送ること
  • ストレスを溜めないこと

アルコール依存症の治療を継続すると、以下のようなメリットがあります。

  • 健康が回復する。
  • 仕事や家庭生活が改善する。
  • 人間関係が改善する。
  • 人生の質が向上する。

アルコール依存症は、脳の機能に悪影響を及ぼし、さまざまな健康問題を引き起こします。治療を継続することで、これらの健康問題を改善し、健康な生活を取り戻すことができます。

また、アルコール依存症は、仕事や家庭生活に支障をきたします。治療を継続することで、これらの問題を解決し、仕事や家庭生活を正常に送ることができるようになります。

アルコール依存症は、人間関係を悪化させます。治療を継続することで、人間関係を修復し、良好な人間関係を築くことができます。

アルコール依存症は、人生の質を低下させます。治療を継続することで、人生の質を向上させ、充実した人生を送ることができるようになります。

アルコール依存症は、一人で克服するのは難しい病気です。治療を継続することで、回復の可能性が高まります。

アルコール依存症は、一人で克服するのが難しい病気です。専門家に相談することで、以下のようなメリットがあります。

  • 正しい診断を受ける。
  • 適切な治療を受ける。
  • 回復へのモチベーションを高める。
  • 孤独感を解消する。
  • 家族や友人の理解を得る。

アルコール依存症の専門家には、医師、心理療法士、ソーシャルワーカーなどがあります。医師は、アルコール依存症の診断を行い、薬物療法や禁酒プログラムの提案を行うことができます。心理療法士は、アルコール依存症の原因を探り、その原因を解決するための方法を学ぶことができます。ソーシャルワーカーは、生活面でのサポートを提供することができます。

アルコール依存症の人は、ストレスを溜め込みやすい傾向にあります。アルコールは、脳内の神経伝達物質を活性化し、一時的に気分を良くすることができます。しかし、アルコールは、依存症になりやすく、健康に悪影響を及ぼします。

アルコール依存症の人がストレスをためないようにするためには、以下のような方法があります。

  • 適度な運動をする。
  • 趣味や好きなことに没頭する。
  • 友人や家族と過ごす。
  • 専門家に相談する。

アルコール依存症は、一人で克服するのは難しい病気です。専門家に相談することで、適切な治療を受け、回復へと向かうことができます。

アルコール依存症の人は、新しい趣味や活動を始めることで、以下のようなメリットを得ることができます。

  • ストレス解消。
  • 気分転換。
  • 健康促進。
  • 自己肯定感の向上。
  • 社会とのつながり。

新しい趣味や活動を始めることで、アルコール依存症の人は、アルコールに頼らずにストレスを解消したり、気分転換したりすることができます。また、健康促進や自己肯定感の向上にもつながります。さらに、社会とのつながりを築くことで、孤独感を解消することができます。

アルコール依存症は、一人で克服するのは難しい病気です。新しい趣味や活動を始めることは、アルコール依存症の回復に役立つ有効な手段です。

アルコール依存症の人は、以下のような趣味や活動を始めることを検討してみてください。

  • スポーツ
  • 音楽
  • 絵画
  • 読書
  • 園芸
  • 料理
  • 旅行
  • ボランティア活動

新しい趣味や活動を始めることで、アルコール依存症の回復に向けて一歩を踏み出しましょう。

共感するタイプ 共感しないタイプ 2種類います。私は自助グループに入る前には、飲酒にまつわるつらい体験を分かち合い、それによって共感が得られるのだろうと思っていました。思っていたというよりも、自助グループに半ば憧れていたのです。気質的に私は相手に共感しながら話をしたり、相手と気持ちの交流をしたりするのが苦手なタイプです。

共感するタイプ 共感しないタイプ

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酒を飲むと感情が緩み、いつもより他者と共感できるようになることも飲酒に走っていた理由のひとつでした。だから「自助グループに通うことで同じ悩みを持つ仲間のよしみで、みんなと共感できるようになるだろう」と淡い期待を抱いていたのですが、1 年通っても2 年通っても深い共感は得られませんでした。

自助グループに通っているのは酒をやめようという仲間同士ですから、魂が響くような心の交流があると思ったのですが、私が感じたのはいつも見知らぬ土地にたったひとり迷い込んだ異邦人のような疎外感でした。

はじめのうちは自分が医師だから、まわりが警戒して心を開いてくれないのだろうと疑っていました。そこで医療従事者だけの自助グループにも参加してみたのですが、やはり疎外感はぬぐえませんでした。「同じ医療従事者同士、頑張ろうね」という表面的な会話を交しただけだったのです。それでも、うれしかったですが... 。この体験がきっかけとなり、依存症には私のように共感性が低いタイプと共感性が高いタイプがいるのかもしれないと考えるようになりました。

そこから生まれたのが、依存症を自閉型と非自閉型に分けて捉えるという発想。自助グループに馴染めない、共感性が低い私自身は自閉型の依存症者だったのです。これは、私自身のAQ テストが32点であったことでも確認できました。

共感するタイプ 共感しないタイプ まとめ

共感の程度は個人によって異なり、人々は共感するタイプと共感しないタイプの2つの大きなカテゴリーに分かれるわけではありません。

むしろ、共感の度合いは人の性格、経験、感情、文脈に依存します。以下に、共感するタイプと共感しないタイプについての一般的な特徴を示しますが、これは全ての人に当てはまるわけではありません。

共感するタイプ:

  1. 感情的に敏感: 共感するタイプの人々は他人の感情に対して敏感であり、共感することが自然な傾向があります。他人の喜びや苦しみを共感し、感情的なサポートを提供しようとします。

  2. 他人の視点を理解しようとする: 共感する人々は他人の視点や経験を理解しようと努力します。他人の立場を考慮し、共感を示すことが大切だと考えます。

  3. 助けを提供しようとする: 共感する人々は他人の困難に対して助けを提供しようとする傾向があります。友情や協力関係を築く上で、共感が重要な要素です。

共感しないタイプ:

  1. 感情的に冷静: 共感しないタイプの人々は感情的に冷静であり、他人の感情に対して距離を置くことが多いです。感情的な反応が少ないことがあります。

  2. 自己中心的: 一部の人は自己中心的で、他人の感情やニーズに無関心であることがあります。自身の利益や欲求を優先することが多いです。

  3. コミュニケーションが難しい: 共感しない人々は他人とのコミュニケーションが難しいことがあり、他人の感情に共感することができないことがあります。コミュニケーションの障害や社交的な困難が影響することがあります。

重要なことは、共感の度合いは一度きりで確立されるものではなく、人生の経験や状況によって変化する可能性があることです。また、他人との関係において共感が重要である一方、適切な境界を持つことも大切です。

自助グループにおいて共感できないタイプ

自助グループは、メンバーが共通の課題や問題について話し合い、支え合う場所です。一般的には、自助グループに参加するメンバーは、共感し合い、共通の経験や感情を理解しようとすることが期待されます。ただし、共感できないタイプの人も存在するかもしれません。以下に、自助グループにおいて共感できない可能性のあるタイプとその理由をいくつか示します。

  1. 感情的に無関心な人: 一部の人は感情的に無関心であり、他人の感情に共感することが難しい場合があります。彼らは感情的なサポートを提供することが難しいため、他のメンバーにとっては不適切かもしれません。

  2. コミュニケーションの障害を持つ人: 自助グループで共感するためにはコミュニケーションが必要ですが、一部の人はコミュニケーションの障害を抱えているか、社交的な困難があるため、他人との感情的なつながりを築くことが難しいかもしれません。

  3. 自己中心的な人: 自己中心的な人は、自身のニーズや関心を優先し、他人の感情や問題に共感することが難しいことがあります。彼らは自己中心的な行動を取ることがあり、自助グループの目的に悪影響を及ぼす可能性があります。

  4. 異なるバックグラウンドを持つ人: 自助グループのメンバーが異なるバックグラウンドを持つ場合、共感しにくいことがあります。文化的な違いや経験の違いが、共感を難しくすることがあります。

共感が難しい場合、自助グループに参加することは、その人にとって有益でない可能性が高いです。自助グループの目的は、メンバーがお互いに支え合い、共感し合うことであるため、共感が難しい場合は他の方法でサポートを受けることを検討することが重要です。

自助グループにおいて共感できるタイプ

自助グループにおいて共感できるタイプのメンバーは、他の参加者の経験や感情に対して理解を示し、共感することが得意な傾向があります。以下は、自助グループで共感できるタイプの一般的な特徴です。

  1. 感情的に敏感: 共感できるタイプのメンバーは感情的に敏感であり、他の人の感情を感じ取ることが得意です。他人の感情に共感し、感情的なサポートを提供しようとします。

  2. 他人の視点を理解しようとする: 共感できる人々は他人の視点や経験を理解しようと努力します。他人の立場を考慮し、共感を示すことが大切だと考えます。

  3. 助けを提供しようとする: 共感できる人々は他人の困難に対して助けを提供しようとする傾向があります。自助グループの目的であるメンバー間の支え合いや協力に積極的に参加します。

  4. コミュニケーション能力が高い: 共感できる人々はコミュニケーション能力が高く、他のメンバーと効果的にコミュニケーションをとることができます。感情や経験を適切に表現し、他人との対話を円滑に進めます。

  5. 適切なサポートを提供: 共感できる人々は、他のメンバーが必要とするサポートを提供することができます。励まし、理解し、共感を示すことで、他のメンバーの安心感を高めることができます。

  6. 共感が持続的: 共感できる人々は、感情的なサポートや共感を持続的に提供することがあります。他のメンバーが時間の経過とともにもっとサポートを必要とする場合でも、共感し続けることができます。

自助グループは互いのサポートと理解に基づいて機能する場所であるため、共感できるタイプのメンバーはそのグループの目的を達成するのに貢献します。共感が得意である人々は、他のメンバーとの協力や共感に焦点を当ててグループの活動に参加することが奨励されます。

アルコール依存症 医師 の助言はさほど効力を持たないものです。いま振り返ってみると、私のケースでは、妻がそうした事情を理解したうえで電話をかけて私を追い込んだのではありませんでした。

アルコール依存症 医師 の助言は効果がほとんどない

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感情に任せて言い合いをしているうちに、たまたま幸運にも鍵と鍵穴がぴったり合うように、妻の怒りと私の思惑がシンクロしただけの話だと思います。父親がその半年前に亡くなったことも、なんらか影響していたかもしれません。

依存症治療のスタートラインに立った患者さんに、私が「無理に酒をやめる必要は
ありません。飲みたかったら、好きに飲んでいいですよ」というと「お医者さんが、
なんてことをいうんですか! そう聞いたら本人が安心して飲んじゃうでしょ! 」と
怒る家族もいます。

でも、飲まない人は「飲んでください」といわれても飲みませんし、飲む人は「絶対やめてください」ときつくいっても飲みます。医師の助言はさはど効力を持たないのです。

医師に「決して飲んではいけませんよ」といわれたぐらいで、「はい! 」と即答して飲まないような人は、はなから依存症で
はないのです。いずれにしても、医師が「酒をやめなさい」という決意を患者さんに迫ることは無意味。自分を捨てて針の穴をくぐる覚悟があり、さまざまな状況が味方してくれたら、自助グループでうまく断酒できるかもしれません。そうではないと、まわりから責められて情けない思いをするだけで、ボロボロに傷ついて終わる恐れもあります。

断酒の機が熟していれば、「飲め」といっても飲まないでしょう。機が熟していな
ければ、どれだけ固い決意をしても飲むでしょう。もっとも重要なことは、飲むか飲
まないかではなく、本当に欲しているものを追求することです。

アルコール依存症 医師が飲むなと言っても飲む

アルコール依存症の医療的な治療は、非常に難しいプロセスであり、本人が自発的に協力することが重要です。医師が患者に対して「飲むな」と言っても、アルコール依存症の治療においては以下のような点に留意する必要があります。

  1. 依存症は複雑な疾患: アルコール依存症は脳の化学的な変化や生理学的な反応が関与する複雑な疾患です。そのため、単に「飲むな」と言うだけでは問題の解決にはなりません。

  2. 治療は個別化されるべき: アルコール依存症の治療は個々の患者に合わせてカスタマイズされるべきです。医師は患者の状況や依存の程度を評価し、適切な治療計画を立てる必要があります。

  3. モチベーションの向上: 患者が自発的に治療に参加し、アルコールの摂取を減らす意欲を高めることが大切です。医師は患者のモチベーションを向上させるために、コンセリングやモチベーション向上の技巧を使用することがあります。

  4. 補助療法の検討: 薬物療法や心理療法、自助グループなどの補助療法を検討することがあります。これらの方法はアルコール依存症の治療に役立つことがあります。

  5. サポートシステムの構築: 患者の周りにサポートシステムを構築し、家族や友人が治療に協力することが大切です。共感と理解を示すことが、患者の回復に寄与することがあります。

  6. 継続的なフォローアップ: 治療の成功は継続的なフォローアップと支援が不可欠です。医師は患者の進捗をモニタリングし、必要に応じて治療計画を調整することがあります。

アルコール依存症の治療は長期間かかるプロセスであり、リラップ(再発)のリスクも存在します。医師と患者は協力し、共同でアルコール依存症に取り組むことが重要です。医師が患者に対して「飲むな」と言っても、その後の治療計画の一環として継続的なサポートを提供し、患者の回復を支援する必要があります。

アル中は、医師のサポートは意味がない

「アル中」という用語は、アルコール依存症(アルコール中毒)を指します。アルコール依存症は複雑な疾患であり、医師のサポートが非常に重要です。以下は、医師のサポートがアルコール依存症の治療にどのように役立つかについてのいくつかの理由です。

  1. 医学的な評価と治療: 医師はアルコール依存症の患者を評価し、身体的な健康状態を確認します。長期間の過剰飲酒は身体への害をもたらす可能性があり、医師はこれらの健康リスクを評価し、必要に応じて治療を提供します。

  2. 薬物療法: 医師は薬物療法を通じて、アルコール依存症の症状を管理し、アルコールの摂取を減少させるのに役立ちます。例えば、抗不安薬や抗うつ薬がアルコール依存症の治療に使用されることがあります。

  3. 離脱症状の管理: アルコール依存症からの離脱は危険であり、医師は離脱症状を管理し、合併症を予防するための措置を講じます。重度のアルコール依存症の場合、入院治療が必要なこともあります。

  4. カウンセリングとサポート: 医師は患者に対して精神的なサポートを提供し、治療の成功に向けた方針を助言します。また、心理療法や自助グループなどのリソースへの案内も行います。

  5. 継続的なモニタリング: 医師は患者の状態を継続的にモニタリングし、治療計画を調整する役割を果たします。回復の過程でリラップのリスクがあるため、医師のサポートは継続的に必要です。

アルコール依存症は治療が難しい疾患であり、医師のサポートは非常に有益であります。ただし、治療の成功には患者自身の積極的な参加と意欲も欠かせない要素です。医師のサポートは治療の一部であり、患者が回復の道を歩む手助けをする役割を果たします。

アルコール依存症 治療で一番効くのは

アルコール依存症の治療は個人に合わせたカスタマイズが必要であり、一番効果的な治療方法は患者の状況やニーズに依存します。以下に、アルコール依存症の治療で一般的に使用される効果的なアプローチをいくつか紹介します。

  1. 心理療法(カウンセリング): 心理療法はアルコール依存症の治療において非常に有効です。認知行動療法(CBT)、モチベーション向上療法(MI)、12ステッププログラムなど、さまざまな心理療法が利用されます。これらのアプローチは、依存症の理解、トリガーの識別、回避戦略の開発などに焦点を当てています。

  2. 薬物療法: 特定の薬物はアルコール依存症の治療に使用され、アルコールの摂取を減少させるのに役立ちます。例えば、アセトアルデヒド脱水素酵素阻害薬(ディスルフィラム)、オピオイド拮抗薬(ナルトレキソン、ナルメフェン)、抗不安薬、抗うつ薬などが使われます。ただし、これらの薬物は医師の指導のもとに使用されるべきです。

  3. 自助グループ: 自助グループ、特にアルコホーリクス・アノニマス(AA)などの12ステッププログラムは、多くの人にとって有益です。これらのグループはサポートとアドバイスを提供し、回復プロセスで他のメンバーと共感し合える場を提供します。

  4. 入院治療: 重度のアルコール依存症の場合、入院治療が必要となることがあります。入院治療は離脱症状の管理や医学的なモニタリングを行い、治療プランを開始するために役立ちます。

  5. 継続的なフォローアップとサポート: アルコール依存症の治療は長期間にわたるものであり、継続的なフォローアップとサポートが重要です。医師やカウンセラーとの連携を保ち、回復の過程でリラップを防ぐために支援を受けることが大切です。

アルコール依存症の治療は一度きりのアプローチではなく、個人に合わせた包括的な戦略が必要です。一番効果的な治療方法は、患者の状況とニーズに応じて選択され、継続的に調整されるべきです。

アルコール依存症 酒をやめる決断 は不要

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アルコール依存症 酒をやめる決断 は不要です。私が自助グループへ参加したときは酒をやめる決断をしたわけではありませんでした。「自助グループに参加する」といわないとその場が収まらない、とんでもない状況になることを恐れた結果でしかないのです。

アルコール依存症 酒をやめる決断 は不要

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ですから、自助グループに参加する前に「酒をやめる、やめない」という決断を下す必要はありません。かつての私のようにひどい状況に陥っている人は、なにかのきっかけで背中を押されてスッと自助グループに入っていけるのですが、そこまで至っていない人に「お酒は絶対にやめないといけない。そうでないと、もっとひどい状況になる」と諭しても鮮駄です。

ましてや、そういう人を無理やり入院させてアルコール依存症だと説得して「だから酒を断つしかない」と繰り返しいい聞かせたとしても、その人が追い込まれた状況にならない限り、断酒は難しいでしょう。

「絶対にやめる」という決意の強弱と関係なく、そうせざるを得ない最終的な状況に陥ったタイミングでトンと背中を押されて、やっと自助グループに足が向いて酒がやめられるのです。つまり「機が熟する」ということによって断酒ができるようになるわけです。

アルコール依存症 自助グループとは

アルコール依存症の自助グループは、アルコール依存症に悩む人々が互いに支え合い、共感し合うためのサポートシステムです。これらのグループは、アルコール依存症の治療や回復プロセスの重要な一部として非常に有用です。以下は、アルコール依存症の自助グループについてです。

  1. アルコホーリクス・アノニマス(AA): AAは最も広く知られているアルコール依存症の自助グループです。AAは12ステッププログラムと呼ばれるプログラムに基づいて運営されており、参加者は互いに自分の経験を共有し、回復のために助け合います。AAは匿名性を重視し、信仰や宗教に関する特定の信念を求めません。

  2. スマートリカバリー: スマートリカバリーは12ステッププログラムとは異なり、合理的な自己管理と回復を目指すプログラムです。この自助グループは、個人の目標設定、認知行動療法の原則、自己管理のスキルの向上をサポートします。スマートリカバリーは宗教的な要素を排除し、科学的なアプローチに基づいています。

  3. Women for Sobriety(WFS): WFSは特に女性向けのアルコール依存症の自助グループです。このグループは女性に焦点を当て、自己改善と自己発見を促進します。WFSは12ステッププログラムとは異なるアプローチを提供し、共感とサポートを提供します。

  4. Secular Organizations for Sobriety(SOS): SOSは宗教的な要素を排除し、信仰に基づかないアプローチを提供するアルコール依存症の自助グループです。参加者はアルコール依存症を克服し、健康な生活を築くための方法について議論し、経験を共有します。

これらの自助グループは、アルコール依存症の治療と回復において非常に有用で、他の人との共感とサポートを提供することで、患者が回復の道を歩むのに役立ちます。どの自助グループに参加するかは、個人の好みとニーズに合わせて選択することができます。自助グループは医師やカウンセラーの治療計画と併用されることが多いです。

自助グループどのくらいで治療が治る

アルコール依存症の治療期間は非常に個人差があり、病状の重さや治療に参加する個人の状態に依存します。アルコール依存症は複雑な疾患であり、一度きりの治療で完全に治癒することが難しい場合が多いです。以下に、アルコール依存症の治療に関するいくつかのポイントを説明します。

  1. 個人の状況に依存: アルコール依存症の治療期間は、患者の状況に大きく依存します。アルコールの摂取量、依存の期間、身体的な健康状態、心理的な状態などが影響します。軽度の依存症から重度の依存症まで、さまざまな症例があります。

  2. 治療の種類: 治療の種類も治療期間に影響を与えます。心理療法、薬物療法、自助グループ、入院治療など、さまざまなアプローチがあります。個人の状況に合った治療プランが必要です。

  3. 継続的なフォローアップ: アルコール依存症の治療は長期間にわたるものであり、継続的なフォローアップとサポートが不可欠です。リラップ(再発)のリスクがあるため、治療プランは長期的な視野で設計されます。

  4. 個人のモチベーション: 患者の自己モチベーションやコミットメントも治療期間に影響を与えます。治療に対する意欲が高ければ、回復の道を歩む上で有利です。

一般的に言って、アルコール依存症の治療は数週間から数年にわたるものが一般的です。一部の人は早い段階でアルコールを断つことができますが、他の人は長期的な治療とサポートが必要となることがあります。治療の成功には患者自身の積極的な参加と意欲が欠かせない要素です。

酒をやめる決断

酒をやめる決断は、アルコール依存症を克服するために非常に重要です。アルコール依存症は脳の化学的な変化や生理学的な反応に関与する複雑な疾患であり、アルコールの摂取を止める決断は回復の第一歩です。以下に、酒をやめる決断の重要性について説明します。

  1. 治療の出発点: アルコール依存症の治療は、本人が酒をやめることに決断することから始まります。この決断は、治療計画をスタートさせ、回復の道を歩む重要なステップです。

  2. 自己コントロールの回復: アルコール依存症は、自己コントロールが失われる状態です。酒をやめる決断は、自己コントロールを取り戻すための第一歩であり、依存からの脱却への道を示します。

  3. 身体的健康への影響: 過剰なアルコール摂取は身体的な健康に深刻な影響を及ぼします。酒をやめる決断は、健康状態の改善を促し、身体的な合併症のリスクを減少させます。

  4. 精神的健康への影響: アルコール依存症は精神的な健康にも悪影響を与えます。酒をやめる決断は、精神的な安定と回復に向けた第一歩となります。

  5. 社会的関係の回復: 酒をやめる決断は、家族や友人との関係を改善し、社会的な結びつきを回復する手助けとなります。依存症は社会的孤立を引き起こすことがありますが、回復の決断はこれを変える可能性があります。

酒をやめる決断は、アルコール依存症の治療において不可欠なステップであり、その後の治療計画を進める基盤となります。ただし、この決断を実行することは非常に難しい場合があり、医師や専門家のサポートが必要です。医師やカウンセラーは、アルコール依存症の治療プランを立て、患者の決断をサポートする役割を果たします。

アルコール依存症の薬はこちら。

自助グループ 自分を捨てる こと

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アルコール依存症になって 自助グループ 自分を捨てる こと です。依存症の方は診察した医師に「いきなさい」とすすめられたから自助グループに参加するわけですが、自我や自己愛を抱えたままだと「自分には合わない」とか「アイツらとは違う」という拒絶反応が出て、いずれ通わなくなります。

自助グループ 自分を捨てる こと

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「オレはそこまでひどくない」と否認したり、己を誤摩化したりします。依存症は人によってある症状、ない症状がバラバラです。

自分にたまたま出ていない症状を他の誰かが語ったら、「私はそこまでじゃないな。失禁はしないから大丈夫だ」などと思い込むのです。人と比較して自分のほうがまだマシだと思い、安心材料にします。自分の法がマシだと思い、比較する相手を卑下しても自分が幸せになれませんし、アルコール依存症から脱することにおいて言えば遠ざかるばかりです。

仲間の中でいかに自分の正直な姿をさらけ出すことができるかが大事なポイントです。もともとアルコール依存症に陥ってしまう人は、人に頼ることが苦手な人が多いです。人に弱みを見せる強さがない状態とも言えます。

ですから、なかなか自分の正直な姿をさらけだすことも大変です。

「依存症」という病気はイメージがしにくいものです。 病気と言っても、熱が出るとか血圧が高くなるというような客観的なデータが出るものではありません。

依存症がどんなものかを説明するのにいろんな表現があります。その中の一つに「依存症とは、人に依存できない病気」という表現があります。この表現は依存症の人、依存症になりやすい人のイメージを膨らませやすい表現だと思います。

飲酒の適切なコントロールができない人に向かって「自助グループで断酒しなさい」と医者がすすめるときの根拠は「自助グループで飲酒をやめている人がいる。だからあなたも断酒できる」というもの。

同じ問題をかかえているひたたちが対等な立場で話ができるため、参加者は孤立感を軽減されたり、安心して感情を吐露して気持ちを整理したり、グループの人が回復していくのをみて希望を持つことができたりと様々な効果が期待できます。

医師としての反省を込めていうと、自分が自助グループに通いはじめるまでは、私も同じように患者さんたちを熱心に説得していました。

自助グループに入り断酒するには

でも、自助グループに参加して断酒するには、一時的にプライドという自己愛を削り落として針の穴を通るくらいのすさまじい覚悟がいります。

医師は気軽に「自助グループに参加すればやめられる」といいますが、私が経験したように酒をやめる前に、それこそ人間をやめる、医者をやめるというくらいの決断が求められるのです。

それも私は自分で決断したわけではなく、妻から尻に火をつけられて絶体絶命の窮地に陥り、仕方なく行動したわけです。そうでなければ、依存症者が自ら酒を断つという決断ができるわけがありません。

逆説的にいうなら、そんな決断が自分で下せるなら依存症にはならないのです。アルコール依存症者が自助グループに参加するときは、自分のプライドや体裁を捨てて可能な限り身軽になり、過去に酒を飲んで楽しかった思い出もいったん全部捨て去る勇気がいります。

アルコール依存症候群 の 断酒 を支援する 抗酒薬

AAでは断酒をはじめたばかりの人を「ベビー」と呼びます。生まれたての赤ちゃよろいんのように無防備だからです。自分を捨てて飛び込んでいますから、心を守る鎧となるプライドがない状態。そこでなにかをいわれると深刻なトラウマになり、二度と顔を出せなくなることがあります。

グループによっての特徴など

自分に合うグループかは参加してみないとわかりません。なかなか自分の正直な姿をさらけだすのは大変ですが心許せる場になると治療も進みます。

自助グループに参加するにあたり、断酒方法だけを知りたいと思って加入するとなかなか自分の思うようなアンサーを知ることができないと思います。

 ・開催日時、場所、オンラインの有無など

→参加しやすさは、継続的に参加するときには大事な要素です

 

・どんな人が参加しているか

人数や年齢層、性別など
参加者の様子(病気の家族の状況、同居か別居か、仕事や子育てなどのそのほかのテーマなど)

→ある程度、属性や境遇が近い方が共感しやすいのはあるかもしれません
→気持ちの吐き出し、親との関係、生活基盤づくり、居場所、仕事など...人によってニーズはさまざまです

 

・進行、開催のスタイル

言いっぱなし聞きっぱなし*に近い/情報提供やアドバイスもある
専門職の方が参加している(サポートグループ)
懇親会、アクティビティ、勉強会なども開催している

→お話のシェアに時間をさいて欲しい人も、具体的な情報を得たいという人もいますし、勉強やアクティビティの時間がある方が参加しやすいという人もいると思います

 

・グループの雰囲気...(言葉にするのは難しいですが)

例えば参加者の距離感。フレンドリーな雰囲気、開かれた雰囲気、個々が距離をもって尊重される雰囲気、匿名性が守られる雰囲気...など
同じ立場の当事者のみの参加/支援者の見学やほかの立場の家族の参加もokとしているところ
社会に向けた啓発、発信にも力を入れているグループ
スタッフの方の雰囲気や人となり... etc

・参加費

会場代やお茶代をシェアしているところ、無料のところなどグループによってちがいます

 

何を優先するかは人によってちがうと思います。
それぞれのサイトやパンフレット、記事、参加者の声など、事前に読めるものを読んだり、セミナーなどに参加してみるのもいいですね。
ですが...グループの雰囲気は参加してみないとわからない、体感できないのも実際のところ...。
最初からうまく発言できないのは当たり前です。話さなくても大丈夫という雰囲気だと安心です。
参加して気がちっとも楽にならないグループは、行かなくていいと思います。あわないと思ったら遠慮せずに他のところに行くのもokです。
個別相談の方があうという方もいますし、個別相談があう時期もあります。併用している方もいます。

 

初めて参加するときのヒント

主催者の方へ初めてであることを伝え...
最初は聞くだけでもokですか?パスしてもokですか?と確認しておく
オンラインのミーティングでは、映像をオフにしての参加を伝えてみる
主催者の方とやりとりを事前にしておくと、人となりもなんとなく感じられるかもしれません。

アル中を脱する | 大酒飲みのための教科書