糖尿病と診断され、血糖値が高い状態が続いていた時期に、私は漢方薬を試した経験があります。
当時はヘモグロビンA1cが9.3%、血糖値が190mg/dLまで上昇し、手や股間のかゆみ、腫れなどにも悩まされていました。
病院で糖尿病の治療を受けながら、食生活も見直し、そのうえで漢方薬の「白虎加人参湯加減方」を服用しました。
その後、私の場合は血糖値やヘモグロビンA1cが下がり、体のかゆみや倦怠感にも変化を感じました。
ただし、これはあくまで私自身の体験です。漢方薬を飲めば糖尿病が治る、あるいは血糖値が必ず下がるという意味ではありません。糖尿病の治療では、医師による診断や血糖管理を基本に考える必要があります。
糖尿病と診断され血糖値が高くなった
私は以前、心筋梗塞を経験しました。
その後、血糖値や中性脂肪値が少しずつ上昇し、ある時期にはヘモグロビンA1cが9.3%、血糖値が190mg/dLになりました。
血糖値が高くなるにつれて、それまで出たり消えたりしていた皮膚の症状も悪化しました。
特に手や股間のかゆみと腫れがつらく、日常生活でも気になる状態が続きました。
糖尿病の治療を始めてもつらい症状があった
糖尿病と診断されてからは、病院で処方された薬を服用しました。
しかし当時の私は、治療を始めたあとに筋肉痛やむくみなども気になるようになり、体調面でつらさを感じていました。
血糖値についても、自分が期待していたようには下がらず、どうすればよいのか悩んでいた時期です。
そこで、病院での治療を続けながら、食生活を見直すことにしました。特に野菜を意識して食べるなど、毎日の食事にも気を配りました。
糖尿病のかゆみについて
糖尿病のある人では、皮膚の乾燥や感染症など、さまざまな要因によってかゆみが生じることがあります。
ただし、「かゆみがあるから糖尿病が原因」と自己判断することはできません。
私の場合は、血糖値が高くなった時期に手や股間のかゆみ、腫れが強くなったため、血糖値との関係も気になっていました。
皮膚のかゆみには糖尿病以外にもさまざまな原因があります。症状が続く場合は、皮膚科や内科などで原因を確認することが大切です。
漢方薬「白虎加人参湯加減方」を試した
そんな時期に私が知ったのが、漢方薬の「白虎加人参湯加減方」でした。
私はこの漢方薬を、糖尿病の治療を受けながら服用しました。
服用を始めてしばらくすると、それまで気になっていた筋肉痛やむくみが少し楽になったように感じました。また、全身の倦怠感も軽くなり、以前より体が動かしやすくなったと感じました。
ただし、これらは私自身が感じた変化です。漢方薬によって処方薬の副作用が改善したと医学的に断定できるものではありません。
私が当時服用した漢方薬について詳しくまとめた記事はこちらです。
血糖値が190mg/dLから111mg/dLに下がった
漢方薬を服用し、食生活にも気を配るようになってから約2か月半後、病院で血糖値を測定しました。
そのときの血糖値は111mg/dLでした。
さらに約4か月後には、ヘモグロビンA1cが7.4%になっていました。
当時の私は、この変化をとても大きく感じました。
また、病院で処方されていた血糖値を下げる薬についても、医師の判断によって服用量が減りました。
ここで大切なのは、血糖値の変化を漢方薬だけの結果と考えないことです。
私は病院での治療を続けていましたし、食生活も見直していました。血糖値は食事、運動、体重、薬物療法など、さまざまな要素によって変化します。
そのため、この体験を「白虎加人参湯を飲めば血糖値が下がる」という意味で受け取らないでください。
血糖値が下がるとともに皮膚の症状も変化した
血糖値が下がっていくのと同じ時期に、私が悩んでいた手や股間のかゆみ、腫れも少しずつ気にならなくなりました。
体の重さも以前より軽く感じられ、階段の上り下りも楽になりました。
周囲から「最近は顔色がいい」と言われることも増えました。
当時の私は、血糖値の改善と体調の変化をとてもありがたく感じていました。
ただし、皮膚の症状が改善した原因についても、漢方薬だけによるものとは判断できません。血糖値の改善や生活習慣の変化など、複数の要因が関係していた可能性があります。
白虎加人参湯とはどのような漢方薬なのか
白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)は、石膏、知母、粳米、人参、甘草などの生薬から構成される漢方処方です。
医療用の白虎加人参湯について、PMDAに掲載されている添付文書では、効能・効果は「のどの渇きとほてりのあるもの」とされています。糖尿病そのものを治療する薬として記載されているわけではありません。
一方、一般用医薬品の白虎加人参湯では、製品によって「のどの渇き、ほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ」などが効能・効果として記載されています。製品によって内容が異なるため、実際に使用する場合は製品の説明書を確認する必要があります。
白虎加人参湯は糖尿病の薬なのか
ここは、私自身の体験と現在の医薬品情報を分けて考える必要があります。
私の場合は、糖尿病の治療中に白虎加人参湯加減方を服用し、その後に血糖値やヘモグロビンA1cが改善しました。
しかし、白虎加人参湯の効能・効果として、糖尿病の血糖値を下げることが認められているわけではありません。
したがって、「白虎加人参湯は糖尿病を治す漢方薬」と断定するのは適切ではありません。
私の記事では以前、「糖尿病を治す漢方薬」という表現を使っていましたが、現在振り返ると、個人の体験から治療効果を断定するような表現は避けるべきだと考えています。
白虎加人参湯に含まれる主な生薬
白虎加人参湯には、主に次の生薬が含まれています。
- 石膏(せっこう)
- 知母(ちも)
- 粳米(こうべい)
- 人参(にんじん)
- 甘草(かんぞう)
医療用のツムラ白虎加人参湯エキス顆粒についても、これら5種類の生薬が構成成分として記載されています。
漢方薬は、生薬の組み合わせだけを見るのではなく、その人の体質や症状などを考慮して使用することが重要です。
糖尿病の治療を漢方薬だけに任せない
糖尿病と診断された場合、血糖値を適切に管理することが重要です。
日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン2024」でも、糖尿病の治療について、食事療法、運動療法、血糖降下薬、インスリン療法など、複数の治療分野が示されています。
漢方薬を使う場合でも、病院から処方された薬を自己判断で中止したり、減量したりするのは避ける必要があります。
私の場合も、血糖値を下げる薬の量が減ったのは、自分で勝手に減らしたのではなく、血糖値の変化を確認したうえで医師の判断によって行われたものです。
漢方薬にも副作用や注意点がある
「漢方薬だから副作用がない」と考えるのは適切ではありません。
白虎加人参湯には甘草が含まれています。医療用製剤の添付文書では、甘草を含む他の製剤などとの併用によって、偽アルドステロン症や低カリウム血症、ミオパチーなどが起こりやすくなる可能性について注意されています。
また、一般用医薬品の白虎加人参湯でも、医師の治療を受けている人、妊婦、高齢者、むくみがある人、高血圧・心臓病・腎臓病の診断を受けている人などは、服用前に医師や薬剤師などへ相談するよう記載されています。
糖尿病の治療中であれば、漢方薬を追加する前に、現在服用している薬を医師や薬剤師に伝えて相談することが大切です。
糖尿病と漢方薬について私が感じたこと
私の場合、糖尿病と診断され、血糖値が高い状態が続いていた時期に白虎加人参湯加減方を試しました。
その後、血糖値は190mg/dLから111mg/dLへ、ヘモグロビンA1cは9.3%から7.4%へ変化しました。
さらに、手や股間のかゆみ、腫れ、倦怠感などについても、以前より楽になったと感じました。
この経験から、私は漢方薬という選択肢にも関心を持つようになりました。
ただし、今振り返ってみると、血糖値が改善した理由を漢方薬だけに限定することはできません。病院での治療、食生活の見直し、時間の経過なども含めて考える必要があります。
糖尿病で漢方薬を使う場合は医師に相談する
糖尿病の治療中に漢方薬を試してみたい場合は、現在の治療内容を踏まえて医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
特に、すでに血糖値を下げる薬を服用している場合は、自己判断で薬を中止したり、漢方薬だけに切り替えたりするのは避けたほうがよいでしょう。
また、漢方薬には体質や症状によって向き不向きがあります。
「血糖値が高いからこの漢方薬」という単純な選び方ではなく、自分の症状や体調、現在の治療内容を含めて専門家に相談することが大切です。
まとめ|漢方薬を試した私自身の体験
私は、心筋梗塞を経験した後に血糖値が上昇し、最終的にはヘモグロビンA1cが9.3%、血糖値が190mg/dLになりました。
糖尿病の治療を受けながら食生活を見直し、さらに漢方薬の白虎加人参湯加減方を試しました。
その後、私の場合は血糖値が111mg/dL、ヘモグロビンA1cが7.4%まで下がり、手や股間のかゆみ、腫れ、倦怠感なども楽になりました。
この体験は、私自身に起こった経過を記録したものです。白虎加人参湯が糖尿病を治す、血糖値を下げるといった効果を一般化するものではありません。
糖尿病は継続的な血糖管理が必要な病気です。漢方薬を取り入れたい場合も、病院での治療を基本にして、医師や薬剤師に相談しながら利用することが大切だと私は考えています。