脂肪肝でγ-GTP 上昇 肝機能が糖質制限 を行うと改善します。γ-GTP が高くなる疾患には、肝臓の細胞が破壊される肝炎、肝臓に脂肪が蓄積する脂肪肝などがあり、胆石や胆道がんなどで胆道がつまった場合にも高くなります。 健康診断のときに最も重要なのは、脂肪肝です。 とくにアルコールを飲む中年男性の場合、飲みすぎによるアルコール性脂肪肝が問題になります。
脂肪肝でγ-GTP 上昇 糖質が原因の脂肪肝は肝炎の原因
脂肪肝は、肝臓に中性脂肪が過剰にたまりフォアグラのようになる病気で、一般に、食べすぎやアルコール類の飲みすぎによるものです。 そんな脂肪肝の発症にも糖質の過剰摂取が深く関係しています。
血液がドロドロの状態になるため、血流が悪くなり、全身の細胞に酸素と栄養分が行き渡らなくなります。 そのため、体がだるい、疲れやすくなる、肩が凝る、頭がぼーっとする、といった症状が出ていました。 その他に腹部の違和感などもありましたが、これらの症状はある程度進行しないと自覚症状として現れないのがやっかいです。
エネルギーとして使われなかった糖質が肝臓で中性脂肪に作り替えられると中性脂肪が肝臓に大量に蓄積され脂肪肝になってしまうのです。 脂肪肝になると、健康診断では、肝機能を示すγ-GTPやGPT、GOTの値が上昇します。
脂肪肝は、かつては放置しても大きな影響はないといわれていました。ところが近年、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)が知られるようになり、危険視されるようになっています。
以前まで肝炎は、アルコールのとりすぎかウィルス(細菌よりも小さな微生物)が原因で起こると考えられていました。
NASHは、肝臓に蓄積された中性脂肪が原因で肝臓に強い炎症が起こる病気で、悪化すると肝硬変や肝臓ガンにまで進んでしまいます。このNASH は、脂肪肝が進行することで起こると考えられているのです。
体重・中性脂肪値・肝機能が1ヶ月で改善した(実際の体験)
糖質制限食を実践すれば、インスリンの分泌が最小限になり、肝臓の中性脂肪も速やかに減るため、脂肪肝も改善するでしょう。
実際に、肥満と高中性脂肪、脂肪肝を併発していた方は、主治医の内科医にすすめられ、糖質制限食を実行しました。すると約1ヶ月で、体重は102キロから96キロに減少し、中性脂肪値は288ミリ94ミリに改善。
肝機能値のγ-GTPは140から64、GOTは87から50、GPTでは146から122と、大幅に低下したのです。 脂肪肝の予防や改善には、食事をとるタイミングも重要です。就寝中は、消化管の吸収が活発になり、肝臓でのコレステロールや中性脂肪の合成も盛んになります。
そのため、脂肪肝の改善のために気をつけたいのは、就寝前の2時間は飲食を控えてください。 なお、すでに肝硬変を起こしている人は、肝臓での糖の合成(糖新生という)ができなくなっているため、糖質制限食は行えないので注意しましょう。
私は、ごはんは食べなくても全く問題ないのですが、どうしてもパンが食べたくなりストレスでしたが、老舗オーマイパンが作る九州産小麦ふすまの低糖質パンで救われました。
肝機能を意識した食事
肝機能を意識した食事とは、基本的に「バランスの良い食事」となります。
「バランスの良い食事」とは、主食(ごはん、パン、麺)と主菜(肉・魚・卵・大豆製品)と副菜(野菜、きのこ、海藻)が毎食そろった食事です。定食のように一汁三菜であると理想的ですが、丼料理は「主食+主菜」の組み合わせなので、副菜を1品組み合わせれば、バランスがよくなります。
毎回食べる時に、食事を眺めて「主食+主菜+副菜」が入っているか、チェックしてみましょう。
主食】ごはん、パン、麺
原材料を見ると、ごはんは米、パンと麺は小麦が大半です。米と小麦は同じ糖質の食材ではありますが、米は消化吸収がゆっくりで、血糖値の上昇が緩やかです。また、腹持ちがいいのが特徴です。さらに玄米や雑穀を加えると、多くの食物繊維やビタミン・ミネラルも摂取できます。パン・麺は消化吸収が早いので、食べる時はよく噛んでゆっくり食べましょう。
【主菜】肉・魚・卵・大豆製品
主菜は、たんぱく質を含むおかずです。肉・魚・卵・大豆製品は良質たんぱく質と呼ばれています。たんぱく質は、皮膚や筋肉を作るのはもちろんのこと、臓器を作る材料にもなります。ダメージを受けた肝臓を修復するためには、良質なたんぱく質を摂ることも大切です。できるだけ、肉・魚・卵・大豆から料理するおかずを食べましょう。
【副菜】野菜・きのこ・海藻
副菜に含まれる主な栄養素は、ビタミン・ミネラルと食物繊維です。肝臓はいろいろな栄養の吸収・分解を行う上で、ビタミン・ミネラルが必要です。食事からしっかり取り入れましょう。
食物繊維は、腸から栄養素を吸収する時に、余分な糖や脂質の吸収を妨げ、吸着して便として排出してくれる働きがあります。ただし、野菜の中でも漬物は塩分を多く含みますので、サラダや煮物・炒め物などで摂取することをおすすめします。野菜の摂取は、厚生労働省から「1日350g」と言われています。副菜のおかずで考えると、1日3~5皿が目安になります。毎食1品以上の野菜料理が入るよう、意識しましょう。
以上のように、食生活の見直しをすることは、肝臓の働きを助けたり、肝臓を守ったりする働きに繋がります。それを日常の食生活に取り入れることも一つの方法です。