アロエの効果の魅力は、「医者いらず」という通称に示されているとおり。高血圧や肝臓病、胃炎といった内科的な病気から、やけどやすり傷といった外科的なものまで、さまざまな症状に効果があることです。
その効果のもとは、アロエの葉皮に含まれる、数々の成分です。抗炎症作用のあるアロエウルシン、血糖値を下げるアルボラン、そのほかパルバロインやアロエマンナンなどと呼ばれる成分について、専門家が実証しています。
そういう葉皮の成分については専門家におまかせして、ここではぜリー状の葉肉に注目したいのです。ここには多量のたとうるい水分と、ムチン(多糖類)という水溶性食物繊維が含まれます。ムチンはネバネバした物質で、オクラやモロヘイヤなどにも多いのですが、これは、コレステロール値の上昇を抑えたり、ガンや老化の原因となる活性酸素の発生を防ぐ成分なのです。 これを大量にとるには、アロエそのものを大量に食べなければなりません。
確かに、アロエの薬効をそのまま生かそうと思うと、生で食べるのもよいと思います。しかし、漢方の世界からすると、生のアロエは体を冷やす作用があり、「胃が弱い」、つまり胃腸が丈夫ではない人ですと、たくさん食べるのは無理です。 そこでおすすめしているのは、、アロエと野菜を煮込んだスープの形で、アロエの薬効をたっぷりとろうという方法です。 スープの材料は、かぶ、タマネギ、天日干ししいたけ、アロエベラ(キダチでも可) です。野菜を組みわわせるのは、これらに含まれるβ カロチンやカルシウムを体内にとり入れるためと、アロエの効果を倍増させるためなのです。
まず、かぶは昔から胃腸によい食べ物として、おろし汁などが使われてきましにんじんには、話題のβカロチンやビタミンA・B2が豊富で、貧血や疲労回復に抜群の食品です。 玉ねぎは善玉コレステロール(HDL)をふやし、また鎮静作用が期待できます。
それに干ししいたけはビタミンDのかたまり。これがカルシウムの吸収を促進します。 このスープなら、胃腸が弱い人にもおいしく、たっぷりととることができます。そして長くつづけられるでしょう。おいしければ、体への吸収もよくなります。夏なら冷やしてもよいですし、おなかが敏感なかたは、あたためて召し上がってもいいでしょう。 つづけるうちに、必ず体質が変わってきます。痛風や糖尿病、胃炎といった慢性症状に悩む方た、成人病予防を考える方には最高のスープです。
材料
- アロエ/5~7cm
- かぶ/2個
- たまねぎ1個
- テキスト
- にんじん/1本
- 天日干ししいたけ/1個
- 材料はすべて同じ大きさに切って、ガラス製またはステンレス製の鍋に入れる
- 材料の3倍程度の量の水を加え、まず強火で沸騰。その後弱火で2時間煮込む
- 煮汁をざるでこすとアロエスープが完成
- 水差しなどにいれ冷蔵庫で保存。1日600ccを目安に
アロエの効果はこちらでたくさん紹介されています。