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ベークライト 毒性

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ベークライト 毒性 について少し紹介して私の考えを書いてみようと思います。ベークライト は、フェノール樹脂と呼ばれる合成樹脂の一種です。1909 年にレオ・ベークランドによって発明され、電気絶縁性、耐熱性、耐薬品性に優れていることから、様々な製品に使用されてきました。

ベークライト 毒性

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ベークライトは、フェノール樹脂の一種で、フェノールとホルムアルデヒドの反応によって作られます。

ベークライト には フェノール樹脂 を原料としているため、長期間の使用や加熱により、有害物質を発生することがあるため、注意が必要です。

合成樹脂とは、人為的に製造された高分子化合物からなる物質の一種です。合成樹脂から紡糸された繊維は合成繊維と呼ばれ、合成樹脂は可塑性を持つものが多くプラスチック合成樹脂を燃やすと起こりうるであろう危険性についてです。

燃焼時に発生するガスは有害なものが多い

合成樹脂は原料となる単位化合物(モノマー)が数千~数万もつながった重合体(ポリマー)です。モノマーとなる化合物がエチレンの場合はポリエチレン、スチレンの場合はポリスチレンと呼ばれます。

合成樹脂は、熱可塑性と熱硬化性樹脂に大別されます。熱可塑性樹脂は、いったん硬くなっても加熱すると再び柔らかくなる物質をもちますが、熱硬化性樹脂は、いったん硬くなると加熱しても元の柔らかい状態には戻りません。

熱可塑性樹脂にはプラスチックと相性がよい比較的低分子の脂肪酸エステル、リン酸エステルなどが可塑剤(成形しやすくしたり、柔軟性を与えるために添加される物質)として加えられます。

生産性の多い塩化ビニル樹脂においても、もっともよく使われるODP(フタル酸ジオクチル)で柔軟性が求められる塩化ビニルの壁紙などの可塑剤として添加されます。ところが、このDOPは、動物実験において催奇形性、発ガン性があることが確認されています。

ベークライトの有害物質と合成樹脂の燃焼時の危険性について

ベークライトの有害物質

ベークライトはフェノール樹脂を原料としているため、長期間の使用や加熱により、以下の有害物質を発生する可能性があります。

  • ホルムアルデヒド: 発がん性物質として分類されており、眼や鼻、喉などの粘膜を刺激し、呼吸器疾患や皮膚炎などの原因となる可能性があります。
  • ホルムアルデヒド-メラミン-尿素樹脂 (HMU): アレルギー誘発物質であり、皮膚炎や喘息などの原因となる可能性があります。
  • スチレン: 発がん性物質として分類されており、頭痛、めまい、吐き気などの症状を引き起こす可能性があります。

これらの物質は、ベークライトの製造過程で発生したり、古いベークライト製品から劣化によって放出されたりします。

合成樹脂の燃焼時の危険性

合成樹脂は可燃性であるため、燃焼時には以下の危険性があります。

  • 有毒ガスの発生: 塩化ビニール樹脂など、燃焼時に塩素ガスやシアン化水素ガスなどの有毒ガスを発生するものがあります。これらのガスは、呼吸器疾患や心臓疾患などの原因となる可能性があります。
  • 酸素欠乏: 燃焼時には大量の酸素を消費するため、室内の酸素濃度が低下し、酸素欠乏を引き起こす可能性があります。
  • 火災の拡大: 合成樹脂は可燃性が高いため、火災が拡大しやすくなります。

具体的な危険物質と発生条件

  • 塩化ビニル樹脂: 塩素ガス、シアン化水素ガス、塩酸ガス (塩素系ガス)
    • 燃焼温度: 約450℃以上
  • ABS樹脂: シアン化水素ガス、アクロレイン
    • 燃焼温度: 約380℃以上
  • ポリエチレン: ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化炭素
    • 燃焼温度: 約300℃以上
  • ポリプロピレン: ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化炭素
    • 燃焼温度: 約350℃以上

熱可塑性樹脂 の 種類と主な 用途 燃やすと危険なプラスチック 合成樹脂

ポリエチレン 袋 包装材 バケツ 洗面器 灯油容器 あまり心配ない
ポリ塩化ビニル ラップフィルム シート パイプ 容器 タイルなど 塩素を含み燃焼すると猛毒のダイオキシンを発生する危険性あり
ポリプロピレン 食器 自動車部品 など 添加物のBHT(酸化防止剤)には発ガン性あり
ポリスチレン 発泡スチロール 断熱材 など 弱いながらスチレンモノマーに毒性あり
ABS樹脂 ヘルメット 自動車部品 など 不明
アクリル樹脂 CD 電気製品 自動車部品 塗料 など 燃焼ガスはきわめて有毒
ポリカーボネート ドライヤーなどの電気製品 耐熱食器 燃焼ガスや有毒
ポリアミド 機械部品 電気製品 など ほとんど心配ないが、接触性皮膚炎を起こすことがある

熱硬化性樹脂 の 種類と主な 用途

フェノール樹脂 ナベ ヤカンの把手 プリント配線基板 など 熱でホルムアルデヒドが溶出することがある
アクリル樹脂
(熱硬化型)
建材 ガラスの代用 接着剤 など あまり心配ないが、燃焼ガスに刺激性あり
ポリエステル 浴槽 ボート 塗料 など あまり心配ないが、燃焼ガスに刺激性あり
ポリウレタン樹脂 靴底 スポンジ クッション など 燃焼すると猛毒の青酸(シアン)ガスが発生
メラミン樹脂 化粧版 接着剤 塗料 など 溶出するホルムアルデヒドに発ガン性あり
エポキシ樹脂 電気製品 接着剤 など ほとんど心配ないが、接触性皮膚炎を起こすことがある

ベークライト 毒性 燃やすと危険なプラスチック 合成樹脂

豆知識