ヘモグロビンA1C 5.2 以上なら食後高血糖の危険性大 動脈硬化が進行しやすい

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ヘモグロビンA1C 5.2 以上なら食後高血糖の危険性大 動脈硬化が進行しやすい について詳細を説明します。もしあなたが ヘモグロビン A1C 5.2 以上なら注意が必要です。多くの方がヘモグロビン A1C 9.0 以上程度ぐらいになると慌てますが、ヘモグロビン A1C 5.2 以上 ぐらいだと真剣にならない人がたくさんいます。

空腹時血糖値だけでは高血糖の判定はできず直近の血糖値の平均を示す ヘモグロビンA1C が重要

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糖尿病と血糖値の関係は深く関係していますが、まず血糖値についてです。血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のこと。食事をすると血液中のブドウ糖の量が増え、血糖値が上昇します。 血糖値が上がると、膵臓からインスリンが分泌されます。

インスリンの分泌量が少なかったり、十分な量が分泌されていても働きが悪かったりすると慢性的な高血糖の状態が続き、糖尿病を引き起こすのです。

食後に高くなった血糖値は、健康な人の場合はインスリンがすぐに分泌されるため、血糖値はそれほど上がらず、短時間のうちに下がって元のレベルにります。

糖尿病の診断で多く用いられているのは空腹時血糖値で 110mg 未満なら正常と判断されます。ところが、血液中のブドウ糖の量は、そのときの食事内容、体調、ストレスなどによって変化しやすく、安定した測定ができません。検査の前だけ節制すれば、血糖値を低くすることもできてしまいます。

そこで重視されだしたのが ヘモグロビン A1C です。ヘモグロビンとは、血液中の成分である赤血球に含まれる色素のこと。ヘモグロビンは、一部が血液中にあるブドウ糖と結合しており、一度結合すると離れないという性質があります。

ヘモグロビン A1C の検査では、ヘモグロビンにブドウ糖がついた状態の物質が血液中に何% 残っているかを測定します。

ヘモグロビン A1C の寿命は 1 ~ 2 ヶ月なので、直前に食事を制限しても急に変化することはなく、過去 1 ~ 2ヶ月間の平均血糖値を反映してくれます。 そのため、空腹時血糖値と ヘモグロビン A1C のふたつを合わせて、糖尿病の診断の指針にすることが一般的になっています。

糖尿病学会などでは、以下にあるように、 ヘモグロビン A1C 4.3 ~ 5.8 未満が正常、5.8 ~ 6.1 未満が糖尿病の可能性 6.1 以上が糖尿病と判断されます。

ヘモグロビン A1C の基準値

  • 基準値 4.3 ~ 5.8 未満
  • 糖尿病の可能性 5.8 ~ 6.1 未満
  • 糖尿病 6.1 以上

しかし、老人保健法では 5.5 以上でも糖尿病の可能性がある群に分類されています。

こんな実験があります。空腹時血糖値が 100 ~ 109 mg の人たちを選んで、ブドウ糖負荷試験を実施。 2 時間後の血糖値が 140 mg 以上になった人を境界型 140 mg 未満になった人を正常型と分類し、このふたつのグループの人たちのヘモグロビン A1C を調べたのです。

その結果、ヘモグロビン A1C 5.5 以上の人はブドウ糖を飲んだ後、時間が経過しても血糖値が下がりにくいことが明らかになりました。

以下の表を見ていただければおわかりのとおり、ヘモグロビン A1C が 5.4 以上の人たちは、空腹時血糖値が 100 mg 程度でヘモグロビンA1C が 5.8 未満の基準域内であっても、食後の血糖値が高い状態を維持しています。

健康な人では、食後 2 時間後の血糖値が 140 mg を超えることはまずありませんから、血糖の調整に異常が起こっていると考えられます。

このような研究結果などを踏まえて、特定健診(メタボ健診では空腹時血糖値の基準値は100 mg 未満)で 境界型は 100 ~ 126 mg 、糖尿病は 126 mg 以上となっています。

またヘモグロビン A1C では 5.2 未満が基準値 5.2 ~ 6.1 未満が境界型 糖尿病は 6.2 以上となっています。ヘモグロビン A1C が 5.2 以上の人は、食後一向血糖の危険が十分にあるということです。

ヘモグロビン A1C 5.2 以上は食後高血糖の危険性大
境界型 平均型
空腹時血糖値 103 103
負荷30分後 173 167
負荷60分後 197 167
負荷120分後 171 109
ヘモグロビンA1C 5.49 5.41

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