不眠の原因になる就寝中のこむら返りは「ふくらはぎもみ」で改善

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血流の悪化が原因

不眠の原因は個人個人さまざまですが、中には就寝中にふくらはぎに激痛が起こるため、熟睡できないという人もいます。この症状は、「こむら返り(こむらとは、ふくらはぎの別称)」と呼ばれます。

こむら返りは、なぜ起こるのでしょうか。体内にある心臓から流れ出た血液は、動脈を通って、臓器や筋肉など、全身の細胞に酸素と栄養を運びます。そして、静脈を通じて細胞から二酸化炭素や老廃物を回収しながら、心臓へと戻っていくのです。

下半身では、重力に逆らって血液を心臓へ送らなければなりません。 このとき、重要な働きをするのが、ふくらはぎの筋肉です。ふくらはぎの筋肉は、収縮と財鑑(緩むこと)をくり返すことで、ポンプのように静脈の血韓を押し上げます。こうして、心臓のポンプ作用に匹敵する「第二の心臓」として働くわけです。

ところが、運動不足や冷えなどが原因で、下半身の血流が惑くなると、ふくらはぎの筋肉に、回収されなかった老廃物や疲労物質がたまってきます。その結果、ふくらはぎの筋肉は硬くこわばり、収縮したままになって、けいれんを起こすことがあるのです。 朝方にこの症状が出るケースが多いのもこむら返りの特徴です。 このけいれんこそ、こむら返りの痛みの原因。

筋肉のけいれん自体は、どの部位でも起こりますが、とりわけ、血流が滞りやすいふくらはぎの筋肉で多発すると考えられます。特に、就寝中は足を動かすことが少ないので、筋肉のけいれんを引き起こしやすいのです。こむら返りの痛みは、短時問で治るのが一般的ですが くり返し起こる人も多く、不眠の原図になってしまいます。つまり、下半身の血流をよくして、こむら返りを防げば、問題になている不眠の解消に直結するのです。

ふくらはぎもみを習慣化する

慢性的なこむら返りによる不眠で悩んでいる人のふくらはぎをさわってみると、たいていの場合、 硬くこわばっています。これは、血流が悪化しているサインです。 速足歩きや踏み台昇降などの運動によって、ふくらはぎをよく動かすようにすることで改善します。

また、夏場はきつい冷房によって、下半身の血流が悪くなることも少なくないので、職場や家ではひざ掛けを使う、冷房をきつくしないなど、下半身の冷えをできるだけ防ぐことも大切です。

加えて、就寝前には硬いふくらはぎを指で直接もみほぐす「ふくらはぎもみ」を行うのがおすすめ。こむら返りに悩む人の中には、忙しくて運動の時問が取れなかったり、足腰に痛みを抱えたりしている人もいます。 そうした人でも、ふくらはぎもみなら手軽にでき、習慣化もしやすいでしょう。

ふくらはぎもみのやり方は簡単。ふくらはぎに左右の手の親指を重ねて乗せ、少し痛いけれど気持ちがいいと思うぐらいの強さで、かかと上部からひざ真に向かって押すだけです。 これを、ふくらはぎの左側・中央・右側で1分ずつ、夜毎る前に毎日行うといいでしょう。こうすることによって、硬かったふくらはぎの筋肉がほぐれるため、就寝中でも硬直しにくくなります。

さらに、ふくらはぎのポンプ作用も高まるため、血流が促されて老廃物や疲労物質も排出されやすくなります。その結果、こむら返りが治って再発も防げるのです。

装着するとふくらはぎが刺激されるサポーターも

装着することによってふくらはぎの筋肉が適度に刺激され、手でもまなくても筋肉の硬直が防げる便利なサポーターもあります。それが、ふくらはぎもみの原理を応用して開発された「ふくらはぎサポーター」で、こむら返りで悩む人に人気商品となっています。

一般のサポーターの場合、ふくらはぎを強めに締めつけるものが多いようですが、そうすると血流が悪くなるため、かえってこむら返りが起こりやすくなります。ふくらはぎサポーターは、伸縮性の高い生地を素材としているうえ、部分ごとに編み方を変えて、4段階の強弱をつけているのが特徴です。

ふくらはぎの中央と左右の部分は、弱めの圧力がかかるよう凸状の編み方になっています。それ以外の部分は、やや強めの圧力がかかります。このような圧力の違いによって、ふくらはぎサポーターを着けると、まるで手でもまれているように、自然にふくらはぎが刺激されるのです。 ふくらはぎサポーターは、弱めの圧力がかかる凸状の部分がふくらはぎの中央に当たるようにして着けます。

就寝中に着ければ、眠っている問にふくらはぎの筋肉が適度にもみほぐされ、こむら返りを防ぐ作用が期待できます。 また、昼問に着ければ、長時間の立ち仕事などで起こる足の疲れや、むくみを防ぐのにも役立ちます。就寝中にこむら返りが、ひんばんに起こり、不眠に悦んでいる人や、足のむくみが気になる人は、ぜひ、ふくらはぎサポーターを試してみてください。ただし、高血圧や糖尿病など、血管の疾患を持っている人は、使う前に医師に相談したほうがいでしょう。

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