コレステロールは下げないという考え方をあらためて考える

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コレステロールは下げないという考え方をあらためて考える 必要があります。生活習慣病の原因として現代人はコレステロール高い、中性脂肪などが高く、脂肪の摂りすぎを指摘されていますが、一方で 糖質制限食では、デブになるのは、炭水化物で脂肪ではない...というのもあります。糖質制限食では、肉や脂の制限はなく炭水化物(ごはん、パン、パスタ、うどん)などを制限します。

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医師によってはコレステロールは細胞を作るために必須で制限すると体に悪影響がでるという指摘もあります。しかし、相変わらず企業検診などでは、毎年のようにコレステロールが高いと指摘されてストレスに感じている人も多いでしょう。

この時、本人もストレスですが、食事を作る奥様方にもストレスがかかりますね。日本人は、健康への関心がとても高いことで有名です。「交感神経」や「メタポリックシンドローム」のような専門用語も、テレビや雑誌を通じて広く浸透しています。

しかし、その一方で何となく体にいい、体に悪いという曖昧な知識が一人歩きしていることも珍しくありません。それが間違った健康法、やってはいけない健康法につながってしまうのです。

健康に対する何気ない誤解を解きながら、本当に健康にいい方法とは何か探っていきます。「あ、これはやってしまっている」という健康法があれば、一度見直してみてはいかがでしょうか。

まず健康法の中で、もっとも誤解されているのは、「コレステロールを下げようとする」健康法です。生活習慣病を予防する、というと必ずやり玉に挙がるのが「コレステロール」。

巷には、コレステロールを下げる飲み物やコレステロールのない食用油が人気を集めています。しかし、コレステロールとはどんなものか、実はよくわかっていない人が多いのではないでしょうか。

私たちの体は、成人で約 60 兆個の細胞からできていて、その 1 つ 1 つが細胞膜で仕切られています。この膜をつくっている成分の 1 つが コレステロール です。また、性ホルモンなど各種ホルモンがつくられる際にもコレステロールは欠かせません。

つまりコレステロールは、細胞やホルモンという人間が生きていくうえで不可欠なものの原料ですから、足りなければ大変なことになります。

少なすぎれば、血管が破れやすくなったり、病気に対する抵抗力が弱くなったりして、さまざまな不調を引き起こします。ワしかし、今や「コレステロール悪者説」は、すっかり定着しています。

そのきっかけは、1913年、ロシアでうさぎにコレステロールの高いエサを与えたところ、動脈硬化が起こったという実験でした。これは後に、実験の仕方に問題があったことがわかっています。しかしその後アメリカで、コレステロール値が高い人ほど心筋梗塞のリスクが高い、という調査結果が出て、世の中の医学常識になっていきました。

日本のガイドラインでは以前、血液中の総コレステロール値240mg/dl以上が高コレステロールの基準でしたが、1996年に、220mg/dl以上と数値が下げられました。それ以上は異常であり、治療の必要があるとされたのです。この数値に対しては疑問を投げかける医師や研究者も増えており、多くの調査や研究がなされてきました。

日本脂質介入試験」という日本人約5万人を対象とした、初めての大規模な臨床試験では、次のような結果が出ています。

  • 総死亡率が低いのは、総コレステロール値200~280mg/dlである。
  • 総コレステロール値が180mg/dl未満になると、がん死亡者が増える(280mg/dl以上のグループのおよそ5倍)

そして、2010年に日本脂質栄養学会が、もっとも長生きをする総コレステロール値は260~280mg/dlとし、通説とは逆に、ここから数値が低くなればなるほど病気による死亡率が高くなる、と発表して大論争になりました。

コレステロールは食事で摂取されていると思われがちですが、それは全体の20 %程度にすぎず、80%は肝臓など体内の臓器でつくられます。毎日一定量が合成され、それで足りない分は食べ物から取り入れられ、小腸から吸収されます。食事から摂る量が少しくらい増えても、体内でつくられる量を減らして総量が保たれるようになっているのです。

また、もっとも多く存在するのが脳で、コレステロール全体の約20%は脳細胞に集中し、脳で使われています。りですから、コレステロールと脳の働きは深く関係し、コレステロール値が低くなると気力が失われたり、うつになったりするのは、脳の働きが低下するからだと考えられます。

コレステロールが少なければ、頭の回転が悪くなると言えるのではないでしょうか。コレステロール値は高すぎてもいけませんが、低すぎるリスクのほうが大きいのです。しかも、コレステロール値を下げる薬はあっても、上げる薬はないのです。

病院にいくと、コレステロール値が高いとすぐ降下薬を処方されます。コレステロール降下薬の年間売り上げは3000~4000億円とも言われます。その7剖は女性が飲まされているのですが、女性は閉経後に必ずコレステロール値が上がるからです。

病院の経営者や製薬会社の意図が絡んでいるのではないかと疑いたくなります。まとめると、総コレステロール値は300mg/dlまでなら放っておいても大丈夫でしょう。心臓さえ悪くなければ、300までなら数値が高いほどアグレッシブに動けるし、生命力も高まるのです。

300以上でコレステロールが高いことを心配していらっしゃる方は、こちらの「コレステ生活」です。

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