糖尿病合併 動脈硬化 を医学的に防ぐ対策と危険な指標をまとめています。「動脈硬化」という言葉は、いまではとても耳に馴れた、なじみ深い言葉の1つです。
動脈という、心臓から全身に酸素を送る血管が硬くなったり、厚くなったりして血のめぐりが悪くなったり、血管が詰まった状態を総称して、「動脈硬化」といいます。

糖尿病合併 動脈硬化を防ぐための医学的対策

糖尿病患者における動脈硬化(大血管症)を予防するためには、血糖管理に加えて、他の主要な危険因子を包括的に管理することが不可欠です。

1. 血糖コントロールの徹底

  • 目標設定: 血糖が高い状態が続かないよう、一般的にHbA1c 7.0%未満を目指します。ただし、個々の状態(年齢、合併症、治療法)に応じて目標値は主治医と相談して決定します。
  • 薬剤治療: 食事・運動療法で目標達成が難しい場合は、インスリンやGLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬などの血糖降下薬を用いて厳格に血糖を管理します。

2. 血圧の厳格な管理(高血圧対策)

  • 目標設定: 動脈硬化の進行を防ぐため、血圧を130/80 mmHg未満に管理することが推奨されています。
  • 薬剤治療: 食塩制限などの生活習慣改善に加え、ACE阻害薬やARBなどの降圧薬を適切に使用し、血圧を目標値まで下げます。

3. 脂質異常症の是正

  • 目標設定: LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の厳格な管理が必須です。心筋梗塞・脳卒中の既往がある高リスク群ではLDL-C 100 mg/dL未満、特にリスクの高い超高リスク群では70 mg/dL未満など、リスクレベルに応じて目標値が設定されます。
  • 薬剤治療: スタチン薬が中心的な治療薬となり、必要に応じて他の脂質改善薬を併用します。

4. 生活習慣の改善(非薬物療法)

  • 禁煙: 喫煙は動脈硬化を悪化させる最大の要因の一つであり、完全な禁煙が必須です。
  • 食事療法: 栄養バランスを整え、特に塩分摂取量を1日6g未満(または個別の目標値)に抑えます。飽和脂肪酸やコレステロールの過剰摂取を控え、野菜や魚の摂取を増やします。
  • 運動療法: 中等度以上の有酸素運動を毎日合計30分以上を目安に行い、内臓脂肪型肥満の解消を目指します。

5. 抗血小板薬の検討

  • 心筋梗塞や脳卒中をすでに発症した患者(二次予防)に対しては、再発予防のために低用量アスピリンなどの抗血小板薬が使用されます。発症前の患者(一次予防)への投与は、出血リスクなどを考慮し、個別に判断されます。

危険な指標(動脈硬化リスクを示す検査値)

動脈硬化の進行やリスクの高さを示す、特に注意すべき検査値と目安は以下の通りです。これらの値が目標範囲から外れている場合、積極的な対策が必要です。

1. 血糖関連指標

  • HbA1c: 7.0%未満が一般的な目標です。高値は、動脈硬化を含む糖尿病合併症のリスクを総合的に高めます。

2. 血圧指標

  • 血圧: 130/80 mmHg未満が目標です。高血圧は血管壁に物理的な負荷を与え、動脈硬化を直接的に促進します。

3. 脂質関連指標

  • LDLコレステロール(悪玉): 100 mg/dL未満(リスクにより異なる)。高値は血管壁へのコレステロール沈着を促進します。
  • Non-HDLコレステロール: 130 mg/dL未満(リスクにより異なる)。LDL-Cに加え、他の動脈硬化促進性リポ蛋白のコレステロールを含むため、中性脂肪が高い場合に重要です。
  • 中性脂肪 (TG): 150 mg/dL未満。高値は動脈硬化のリスクを高めます。
  • HDLコレステロール(善玉): 40 mg/dL以上。低値(40 mg/dL未満)は動脈硬化のリスク因子の一つです。

4. 肥満関連指標

  • BMI (Body Mass Index): 25 kg/m²未満が目標です。肥満(特に内臓脂肪型)は糖尿病、高血圧、脂質異常症を悪化させ、動脈硬化を促進します。

5. 血管評価指標

  • ABI (Ankle Brachial Index): 足首と上腕の血圧の比率で、0.9以下は末梢動脈疾患(PAD)の進行を示し、全身の動脈硬化の危険なサインです。
  • 頸動脈超音波検査: 頸動脈のIMT(内膜中膜複合体厚)の肥厚やプラークの存在は、全身の動脈硬化の進行を示す危険な所見です。

糖尿病合併 動脈硬化 を医学的に防ぐ対策と危険な指標

ガンより怖い糖尿病ということで衝撃を受けたのですが、実はその糖尿病を上回る危険度の高い病気が「動脈硬化」だというところに行き着きました。

どうやったら動脈硬化を防げるのかを医学的側面から見てみました。動脈硬化の最大の危険国子は糖尿病です。 糖尿病を合併している方もいると思いますが、その場合どうしたらいいのでしょうか?

糖尿病より怖い動脈硬化 コンテンツ

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【日本人の宿命】脳梗塞は心筋梗塞の3倍!「血圧130台」の人が倒れる危険な真実についてまとめています。動脈硬化は全身の病気です。心臓の冠動脈が詰まれば心筋梗塞、脳の動脈が詰まれば脳梗塞、下肢の動脈が詰まれば下肢動脈閉塞症になります。そのうちのどこに症状が出るかは、誰にもわかりません。

脳梗塞は心筋梗塞の3倍!「血圧130台」の人が倒れる

日本人は、動脈硬化が全身に影響を及ぼすにもかかわらず、心筋梗塞よりも脳梗塞として発症するケースが約3倍多いという特徴があります。

さらに注目すべき点は、脳卒中で倒れる人の多くが、血圧130~140mmHg程度の「軽症高血圧」と診断されるか、医師から高血圧ではないと言われている場合が多く、自覚症状もほとんどないことです。

自覚がないまま、この「隠れ高リスク群」が脳梗塞に見舞われる危険性は非常に高く、早期の対策が重要です。

しかしここに、興味深いデータがあります。日本人の動脈硬化は、頭に出やすい。つまり脳卒中として脳に出るケースが圧倒的に多いのです。日本人の死亡原因で見ると、たしかに心筋梗塞より脳卒中のほうが少ないですが、これは死に直結する脳出血が減り、認知症や半身麻痺などの後遺症を残して長く生きる脳梗塞が増えたからです。

日本では、心筋梗塞を1とすると、脳梗塞で倒れる人はその3倍。1対3の割合で脳梗塞が多くなります。アラブや中東の人たちは、心筋梗塞と脳梗塞の割合は1対1 、アングロサクソン、つまり白人に至っては、心筋梗塞3 に対して脳梗塞1 です。

人種によってこんなに差があるものかと、驚きます。 しかも、必ずしも高血圧症の人が脳卒中になるとは限りません。むしろ高血圧症の一歩手前、軽症高血圧の人に脳梗塞を起こす人がたくさんいるのです。

【日本人の宿命】脳梗塞は心筋梗塞の3倍!「血圧130台」の人が倒れる危険な真実

【日本人の宿命】脳梗塞は心筋梗塞の3倍!「血圧130台」の人が倒れる危険な真実

実際に、最も多く脳卒中を発症しているのは、上の血圧が130 ~140 mHGくらいの人たちです。 血圧が130ちょっとの人はどこにでもいますよね。しかもその人たちは、自分が高血圧だという意識がほとんどありません。たとえば、10人が脳卒中で救命センターに運び込まれたとします。そのうち4人は、いままでの人生で一度も高血圧と言われたことがない。そういう調査報告もあります。 高血圧ではないから安心と思っている人、心して聞いてください。脳卒中は必ずしも高血圧の病気ではないのです。 血圧が高い人は、生活習慣を見直し積極的に下げるために行動しましょう!

日本人の宿命 脳梗塞リスクと「血圧130台」の危険性

動脈硬化は全身の血管で進行しますが、その症状がどこに現れるかは人種によって大きく異なります。日本では、心筋梗塞に比べ、脳梗塞として倒れる人が約3倍多く、脳血管疾患として発症する傾向が強いのが特徴です。欧米諸国が心筋梗塞優位であるのとは対照的で、日本人にとって脳卒中予防は特に重要です。

「高血圧ではない」人の脳梗塞リスク

脳梗塞は必ずしも重度の高血圧患者にだけ起こる病気ではありません。

  • 最も多く発症している層: 収縮期血圧130〜140mmHg台という、「軽症高血圧」や「高血圧の一歩手前」の層に集中しています。
  • 自覚の欠如: これらの人々は自分が高血圧である意識がほとんどなく、「高血圧ではないから安心」と過信しがちです。調査によれば、脳卒中で救命センターに運ばれた患者のうち、4割はそれまで一度も高血圧と言われたことがありません。

つまり、日本における脳卒中最大のハイリスク群は、「血圧がちょっと高め」で自覚のない人々です。

脳梗塞増加がもたらす長期的なリスク

脳卒中の内訳が、致死率の高い脳出血から、後遺症を残して長く生きる脳梗塞へと変化したことも深刻な問題です。

  • 死亡率の低下と引き換えに: 脳梗塞は脳出血ほど致死率は高くありませんが、半身麻痺や認知症などの後遺症を残すことが多くあります。
  • 寝たきりの長期化: 脳梗塞は寝たきりの原因の約半数を占め、倒れてから寝たきりで過ごす期間は平均4.1年と、他の病気に比べて長期化します。

長寿国日本では、「長生きしても辛い期間が長くなる」という事態を避けるため、血圧130台という見過ごされがちなリスクを持つ人こそ、高血圧を意識し、生活習慣を見直すことが急務です。

脳梗塞を防ぐための生活習慣の総点検

脳梗塞は血管が詰まることで発症し、高血圧、高コレステロール(LDL)、高血糖(糖尿病)などの生活習慣病が深く関わっています。予防には、これらの危険因子を総合的に管理する生活習慣が不可欠です。

1. 食習慣の改善:血管を詰まらせない食事

食事はプラークの蓄積や血液の粘度に直接影響します。

  • 減塩の徹底: 血圧管理の基本として、1日の塩分摂取量を6g未満に近づけます。だしや香辛料、酢などの風味で満足感を工夫しましょう。
  • 抗酸化食品の摂取: プラークの元となるLDLコレステロールの酸化を防ぐため、色の濃い野菜や果物、緑茶、ココアなどのポリフェノールを積極的に摂ります。
  • 不飽和脂肪酸への切り替え:
    • 肉の脂身や加工品に含まれる飽和脂肪酸を減らします。
    • 青魚(サバ、イワシなど)のオメガ3脂肪酸(EPA/DHA)は、血液をサラサラにし、中性脂肪を下げ、プラークの炎症を抑えるため、週2〜3回摂取しましょう。
  • GI値の低い主食を選ぶ: 血糖値の急上昇による血管ダメージを防ぐため、白米や白いパンを玄米、雑穀米、全粒粉パンなどに切り替えます。
  • 食べる順番の工夫: 野菜・きのこ→たんぱく質→主食の順で食べることで、糖質の吸収を緩やかにします。

2. 運動習慣の確立:血液と血管の質を高める

運動は血圧や血糖値を下げ、血液の循環を改善します。

  • 有酸素運動の継続: 毎日30分以上、または週180分以上のウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動を行います。血圧を下げる最も効果的な方法の一つです。
  • 食後の軽い運動: 食後15〜30分に10分程度のウォーキングやスクワットを行い、血糖値の急上昇を抑えます。
  • 体重管理: 肥満はすべての危険因子を悪化させます。適度な運動と食事で健康的な体重を維持しましょう。

3. その他の生活習慣:見逃しがちなリスクの排除

生活習慣は脳梗塞リスクに大きく影響します。

  • 禁煙の徹底: 喫煙は血管を収縮させ、血栓をできやすくする最大の悪化因子です。すぐに禁煙しましょう。
  • 節度ある飲酒: 過度な飲酒は血圧を上げ、心房細動のリスクを高めます。適量を守り、休肝日を設けましょう。
  • 十分な睡眠とストレス管理: 睡眠不足やストレスは血圧を上げ、血糖コントロールを乱します。リラックス時間を作り、質の高い睡眠を確保しましょう。
  • 心房細動の確認: 脈拍が不規則な場合は医療機関で確認し、心房細動の有無を確認してください。重症化しやすい心原性脳塞栓症の予防につながります。
  • 定期的な健診と服薬管理: 血圧、血糖、コレステロール値が目標値を超えている場合は、医師の指導に従い服薬や生活改善を行い、数値を厳格に管理します。

これらの生活習慣を複合的に実践することで、脳卒中の最大の原因である動脈硬化の進行を遅らせ、健康寿命を延ばすことができます。

【脳卒中の現代事情】なぜ脳出血から脳梗塞が増えた?寝たきり期間が長期化するリスクを解説します。もう1つ、脳卒中で大事なことがあります。同じ脳卒中といっても、ここ50~60年で脳卒中の中身が様変わりしたことです。脳卒中には、大きく3つのタイプがあります。

なぜ 脳出血から脳梗塞が増えた?

かつて脳卒中は、高血圧によって脳の血管が破れる脳出血が主流で、発症すれば命に関わる危険な病気でした。

しかし、減塩の普及や優れた降圧剤の開発により、脳出血の発生率は大幅に減少しました。ところが、それで脳卒中全体が減ったわけではありません。

代わりに、血管が詰まる脳梗塞が急増し、現代の脳卒中の大半を占めるようになりました。この変化は、日本の健康問題に深刻な影を落としています。

なぜなら、脳梗塞は命は奪いにくい一方で、重い後遺症を残しやすく、患者の寝たきり期間を平均で4.1年と長期化させるからです。本記事では、この脳卒中の様変わりした内訳(脳梗塞の3タイプ、脳出血、くも膜下出血)と、血管が詰まる病気が増加したことで、私たちが直面している「長生きしても辛い期間が長くなる」という、新たな長寿国のリスクについて詳しく解説します。

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血です。脳梗塞はさらに、ドロドロのコレステロール(プラーク)によって血管が詰まってしまう「アテローム血栓性梗塞」、細い動脈に動脈硬化が起きて詰まってしまう「ラクナ梗塞」、心臓にできた血栓が流れてきて血管を塞ぐ「心原性脳塞栓症」の3つがあります。

それに対して、脳の血管が破れて出血するのが脳出血、脳の血管にできた動脈痛の破裂などによって脳を覆っているくも膜と軟膜の問に出血するのがくも股下出血です。いまから50年以上前、1960年頃は、脳卒中といえば大半は脳出血でした。脳出血を起こすと手の施しようがなく、多くの方が数週間くらいで亡くなってしまうケースが多かったのです。

ところが、いまは減塩に気を遣いよい降圧剤も開発されたので、脳出血で倒れる人は少なくなりました。しかし、脳卒中が減ったわけではありません。血管が詰まる脳梗塞が増えたので、脳卒中自体は依然として減っていません。

お年寄りが増えたせいもあって、むしろ実際は年間あたりの脳卒中の発生率は20%ほど増加しています。人間は、脳の血管が詰まっただけでは、そんなに簡単に死にません。体が不自由なので外出や買い物は自由にできなくなりますが、脳出血のようにコロッとは死ななくなったのです。

先日、54人の寝たきりになった原因調査を行いました。平成16年3月31日現在、寝たきり患者の46% が脳血管疾患(くも股下出血、脳出血、脳梗塞など)、9%が認知症です。認知症の半分は脳血管疾患が原因ともいわれているので、合わせれば約5割が脳の血管の病気が引き金になっています。

脳の血管が破れるから、詰まるへ。それが寝たきり患者を増やしました。しかも脳梗塞によって寝たきりになると、その期間が長い。脳卒中で倒れてから寝たきりで過ごす期間は、平均で4.1年。それ以外の病気の場合は、約半分の2.1年です。 日本は世界でもトップクラスの長寿国です。しかし長生きしても寝たきりならば、辛い期間が長くなるだけになってしまいます。

脳卒中の現代事情:脳出血から脳梗塞への変化とリスク

かつて(1960年代頃)の日本では、脳卒中の大半は高血圧による脳出血でした。脳出血は発症すると手の施しようがなく、多くの方が短期間で亡くなるケースが多くありました。

しかし、その後の減塩の普及と優れた降圧剤の開発により、高血圧の管理が進み、脳の血管が破れて出血する脳出血で倒れる人は大幅に減少しました。

脳梗塞の増加がもたらした新たな問題

脳出血は減ったものの、脳卒中全体が減少したわけではありません。代わりに、血管が詰まる脳梗塞が急増し、脳卒中の発生率は依然として高い水準にあります。

これは、長寿化と生活習慣の変化により、動脈硬化や心房細動を持つ人が増えたことが大きな要因です。脳梗塞は主に以下の3タイプに分けられます。

  1. アテローム血栓性梗塞:ドロドロのプラークで血管が詰まる。
  2. ラクナ梗塞:細い血管に動脈硬化が起きて詰まる。
  3. 心原性脳塞栓症:心臓でできた血栓が脳に流れて詰まる。

人間は脳の血管が詰まっただけでは、脳出血のように急死することは少なくなりました。しかし、これが深刻な社会問題を生んでいます。

寝たきり期間の長期化

脳梗塞は命に関わる致死率は低いものの、重い麻痺や後遺症を残しやすい特性があります。このため、脳の血管が詰まる脳梗塞の増加は、寝たきり患者の増加に直結しています。

  • 寝たきりになった原因の約半数は脳血管疾患が引き金です。
  • 脳卒中で倒れてから寝たきりで過ごす期間の平均は4.1年と長く、他の病気と比べて約2倍です。

これは、長寿国日本において、「長生きしても辛い期間が長くなる」という新たな高齢化リスクを意味しています。脳梗塞を予防するためには、血圧管理だけでなく、プラークの蓄積を防ぐ生活習慣病の多角的な管理が極めて重要です。

脳卒中を防ぐために必要なベスト3

脳卒中、特に増加している脳梗塞を防ぐためには、血管を詰まらせる原因となるプラークの蓄積と、血管を破れやすくする高血圧を同時に管理することが極めて重要です。

脳卒中を防ぐために、特に大切なことを3つに絞って解説します。

第1位:血圧の厳格な管理(降圧目標の達成)

脳卒中の最大の危険因子は高血圧です。特に脳梗塞は「ちょっと高め」の血圧でも発症リスクが高いため、厳格な管理が不可欠です。

  • 家庭での測定を習慣に: 毎日決まった時間に血圧を測り、自分の平均値を把握します。家庭血圧の目標値は一般的に125/75mmHg未満を目指します(個人の状況や合併症の有無により目標値は異なります。医師の指導に従ってください)。
  • 減塩の徹底: 1日の塩分摂取量を6g未満に抑えます。塩分は血圧を上げるだけでなく、血管内皮を傷つける原因にもなります。
  • 温度差の回避: 急激な温度変化(寒い脱衣所から熱い風呂に入るなど)は血圧を急上昇させ、脳卒中リスクを高めます。特に冬場は注意が必要です。

第2位:LDLコレステロールと血糖値のコントロール

動脈硬化の主因であるプラークの形成を直接的に防ぐための管理です。

  • 食事による酸化予防とLDL抑制:
    • 肉の脂身や加工品(飽和脂肪酸)を減らし、青魚(オメガ3脂肪酸)や野菜、海藻、きのこ類(食物繊維、抗酸化物質)を積極的に摂ります。
    • 食物繊維はプラークの元となるLDLコレステロールの排出を促し、血糖値の急上昇も防ぎます。
  • 食後高血糖の防止: 糖尿病や予備群の方は、特に食後の血糖値スパイクを防ぐため、食べる順番(野菜→おかず→主食)の徹底や、食後15〜30分後の軽い運動を習慣化します。

第3位:心房細動のチェックと禁煙

見落とされがちなリスクと、最も強力な悪化因子を取り除くことが大切です。

  • 心房細動のチェック: 不整脈の一つである心房細動は、心臓内で血栓ができやすくなり、その血栓が脳に流れて血管を詰まらせる心原性脳塞栓症の最大の原因となります。
    • 脈拍が不規則だと感じたら、すぐに医療機関を受診してください。
  • 禁煙: 喫煙は血管を強力に収縮させ、血圧を上げ、血液を固まりやすくする最悪の危険因子です。脳卒中予防の観点から、すぐに禁煙しましょう。

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心筋梗塞と違う!「ちょっと高め」の血圧(130~140台)だけで脳梗塞になる人の特徴についてまとめています。脳卒中は1つのリスクで発症します。「ちょっと高め」がいくつか重なると、動脈硬化がすごいスピードで進行すると、言いました。ところが脳梗塞で倒れた人たちを調べると、たった1つのリスクだけでほかに何もなかったというケースを多く認めています。

心筋梗塞と違う!「ちょっと高め」の血圧(130~140台)だけで脳梗塞になる人の特徴

特定健診で「メタボではない」と診断され、血圧が130〜140台という「ちょっと高め」のあなたは、自分が健康だと安心しているかもしれません。

しかし、その認識は非常に危険です。動脈硬化が複数のリスク(高血圧、高血糖、肥満など)が重なって進行する心筋梗塞とは異なり、脳梗塞はたった一つのリスク、

すなわち「軽度の高血圧」だけでも発症する可能性が高いことが分かっています。本記事では、なぜ「ちょっと高め」の血圧だけで脳梗塞が引き起こされてしまうのか、そして、自覚のないままハイリスク群になっている人の特徴と、今すぐ始めるべき予防策を解説します。「自分は大丈夫」という思い込みを捨て、脳梗塞から身を守るための第一歩を踏み出しましょう。

動脈硬化が進行したその先にある代表的な病気が、心筋梗塞と脳卒中です。しかし、この2つの病気には、その起こり方に違いがあります。

病気には、その病気を起こしやすくする危険因子があり、それをリスクといいます。 動脈硬化の場合なら、血圧が高め、血糖値が高め、コレステロール値が高め、肥満がある、喫煙習慣がある...などがリスクとなって動脈硬化を進行させます。リスクが多ければ多いほど、その病気にかかりやすくなります。 一般的には、そのように考えられています。たとえば心筋梗塞は、リスクが1つずつ増えるにしたがって起きる危険度が高くなるという性質を持っています。

ですから、心筋梗塞はリスクがたくさんある人を集中的に指導すると、高い予防効果が期待できます。 ところが、必ずしもそうでない病気もあります。

たとえば、脳梗塞です。心筋梗塞と同じように血管が詰まる病気でありながら、脳梗塞はリスクが1つでもあれば起こる可能性が大きい。その危険度は、リスクが2つ、3つ、4つの人と比べて、そんなに低くないのです。 ですから、仮にメタボではなくても、リスクが1つでもあればきちんとした指導を受けることが脳梗塞を防ぐためには必要なのです。

「ちょっと高め」がいくつか重なると、動脈硬化がすごいスピードで進行すると、言いました。ところが脳梗塞で倒れた人たちを調べると、たった1つのリスクだけでほかに何もなかったというケースを多く認めています。 たった1つのリスクとは、高血圧です。しかし高血圧といっても、「ちょっと高め」にすぎません。ほとんどが、1の血圧で130台とか140台です。血圧が130~140台で、ほかに悪いところは何もないというあなた。さぞかし自分が健康だと思っているでしょう。もしかしたらそんなに太っていないので、特定健診も受けていないかもしれませんね。

でも、本当はそういう人がいちばん危険なのです。「自分は大丈夫」は、大丈夫ではないのです。「血圧がちょっと高めなだけ」と写っあなた。自分は脳梗塞のハイリスク群だと自覚して、ぜひ健診だけは受けてください。

「ちょっと高め」で脳梗塞になる人の特徴

一般に、心筋梗塞は複数の危険因子(高血圧、高血糖、高コレステロール、肥満、喫煙など)が重なるほど発症リスクが高まります。しかし、脳梗塞の発症パターンはこれと異なります。

脳梗塞で倒れた人を調べると、たった一つのリスクしかなく、それが軽度の高血圧(収縮期血圧130~140台)であったケースが多く認められます。

最も危険な人の特徴

  • 血圧が「ちょっと高め」:血圧が130~140台で、高血圧と自覚していないか、軽視している。
  • 「ほかに悪いところは何もない」と思っている:メタボ体型ではなく、血糖値やコレステロール値に大きな問題がないため、「自分は健康」と過信している。
  • 特定健診などを受けていない:自覚症状がないため、リスクをチェックする機会を逃している。

このように、血圧がちょっと高めなだけで他のリスクがない人こそ、「自分は大丈夫」と思い込み、適切な指導を受けずに脳梗塞のハイリスク群になっている可能性があります。軽度高血圧でも、脳梗塞を防ぐためには厳格な血圧管理と定期的な健診が不可欠です。

血圧130~140台からさらに下げるためのおすすめ対策

血圧が130~140台(収縮期)の範囲にある場合、これは「高値血圧」または「I度高血圧」に分類され、特に脳梗塞のリスクを考慮すると、さらに血圧を下げるための積極的な対策が推奨されます。日本の高血圧治療ガイドラインでは、75歳未満の方の場合、診察室血圧で130/80mmHg未満などを目標とすることが一般的です。薬物療法を開始する前の段階では、まず徹底した生活習慣の改善が最も効果的かつ重要となります。

1. 食事療法(DASH食と減塩・カリウム)

食習慣の改善は、降圧薬に匹敵する効果が期待できます。

  • 減塩の徹底: 1日の塩分摂取量を6g未満に抑えることを目指してください。麺類の汁は残し、漬物や加工品を控えるのが基本です。だしや香辛料、酸味(酢、レモン)を活用して風味を補う工夫をしましょう。
  • カリウムと食物繊維の積極的な摂取: 野菜、果物、海藻、きのこ類を積極的に摂ることで、カリウムが体内の余分なナトリウム(塩分)の排出を促進し、血圧を下げます(特にほうれん草、ブロッコリー、バナナ、アボカドなど)。
  • DASH食の実践: 野菜、果物、低脂肪乳製品を多く摂り、飽和脂肪酸やコレステロールを控える食事法(DASH食)は、血圧が大幅に低下する効果が報告されています。
  • ミネラルの摂取: ナッツ類、海藻類(マグネシウム)、牛乳、ヨーグルト(カルシウム)なども、血管の収縮を抑えたり、塩分排出を助けたりする効果が期待できます。

2. 運動療法(有酸素運動と筋トレ)

定期的な運動は、血圧を下げるだけでなく、血管の柔軟性を高めます。

  • 有酸素運動の継続: 早歩き、ジョギング、サイクリング、水泳などを、毎日30分以上、または週に180分以上行うことが理想です。1回10分以上の運動を合計30分以上でも有効です。運動後の降圧効果を維持するため、持続的に実施することが重要です。
  • 減量(ダイエット): 肥満気味の方は、まず体重の3%減を目指しましょう。これは血圧を下げる上で最も効果が高い対策の一つです。
  • 筋力トレーニングの併用: スクワットや腕立て伏せなどのレジスタンス運動も、有酸素運動と組み合わせることで血管の柔軟性向上に効果的です。

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LDL コレステロール 適正 は HDL 比で考える

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LDL コレステロール 適正は HDL 比で考えるのが正解です。LDLコレステロールが増えると、血管の中がどんどん汚れていきます。ここで血管の掃除屋さんのHDL コレステロールが十分多ければ血管の中はきれいなままですが、LDL コレステロールが多い人はHDL コレステロールが少ないことが多いのです。

LDL コレステロール 適正 の考え方

LDL コレステロールは、体内の余分なコレステロールを組織に運び、動脈壁に沈着し、動脈硬化の原因となります。一方、HDLコレステロールは、組織や動脈壁から余分なコレステロールを回収し、肝臓に運んで排泄する役割を果たします。

そのため、HDLコレステロールが少ないと、余分なコレステロールが体内に留まり、動脈硬化の進行が進みやすくなります。

LDLコレステロールが多く、HDLコレステロールが少ない状態は、動脈硬化のリスクを高める要因となります。このような状態は、心血管疾患や脳血管疾患などの発症リスクを増加させる可能性があります。

そのため、健康的な生活習慣を通じてLDLコレステロールを減少させ、HDLコレステロールを増加させることが重要です。これには、バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙、ストレス管理などが含まれます。

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LDL コレステロールと HDL コレステロールはちょうど、部屋を散らかす子どもと掃除するお母さんの関係によく似ています。タバコや高血糖、そして高血圧で血管の内側に傷がつき、そこから LDL コレステロールがしみ込んでたまってしまいます。

これを駆除しようとしてマクロファージが LDL コレステロールを食べ尽くそうとしますが、 LDL コレステロールのあまりの多さにマクロファージは力尽きて死んでしまいます。

こうしてできたマクロファージの死骸と LDL コレステロールの塊によってできたものがプラークです。

高LDLコレステロール血症
LDLコレステロール 140 mg/dl 以上
低HDL コレステロール血症
HDLコレステロール40 mg/dl 未満
高トリグリセリド血症
中性脂肪150 mg/dl 以上

それでは、LDLコレステロール値は 140 mg/dl を超えていなければ大丈夫なのでしょうか。いいえ、そうでもありません。心筋梗塞を起こす人の LDL コレステロール値の平均は、多くの観察研究で 120m g/dl を下回っています。

もともと、LDL コレステロールは、「悪玉コレステロール」と呼ばれ、動脈壁に蓄積して動脈硬化や心臓病のリスクを高める可能性があります。120m g/dl を下回っている人が心筋梗塞を起こしてしまうのはそうです。この数値だけで判断するのは,間違っているということになります。

そこで、いま注目されているのが LDL HDL 比です。LDLレステロール値をHDLコレステロール値で割ります。この比が 2.0 を超える人は、心筋梗塞や脳梗塞が起りやすいことがわかっています。

予防ではこのLSL/HDL比を2.0以下に、また、すでに脳卒中や心筋梗塞を起こしたことのある人、あるいは糖尿病の人は1.5以下にすることを目標に、調整を考えます。

心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすい人の LDL HDL比について

心筋梗塞や脳梗塞などの血管障害を起こしやすい人の LDL(低比重リポタンパク)と HDL(高比重リポタンパク)の比率については、一般的に以下のような特徴がわかってきました。

  1. 高LDLコレステロール: LDLコレステロールは、動脈硬化や血管の壁に蓄積し、血管を詰まらせる原因となります。心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高い人は、通常、血中のLDLコレステロールが高い傾向があります。

  2. 低HDLコレステロール: HDLコレステロールは、体内の余分なコレステロールを運び、肝臓に排出する役割を果たします。HDLコレステロールが低いと、余分なコレステロールが体内に留まり、血管に蓄積しやすくなります。したがって、低HDLコレステロールは心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高める要因となります。

  3. 高LDL/HDL比: 心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすい人は、一般的にLDLコレステロールが高く、HDLコレステロールが低いため、LDL/HDL比が高い傾向があります。LDL/HDL比が高いと、動脈硬化や血管障害の進行が進みやすくなり、心血管イベントの発生リスクが増加します。

心筋梗塞や脳梗塞の予防には、LDL/HDL比を改善するための努力が重要です。これには、健康的な食事、適度な運動、禁煙、ストレス管理などのライフスタイルの改善が含まれます。

【無症状の恐怖】糖尿病・予備群 動脈硬化 危険 は高速で進行することです。複数の指標で血管を測るべき理由についてまとめています。

糖尿病・予備群 動脈硬化 危険

動脈硬化のさまざまな計り方をご紹介しましたが、ご自分の体を評価するとき、とにかく1つでも多くの指標を使ってほしいと思います。それぞれの指標は、それぞれの側面をとらえています。

たとえば、「血圧が高いので血管は硬くなっているが、血管の材質は実は柔らかい」とか、その道で、「血圧がそこそし低いので血管は柔らかめだが、プラークだらけ」だったり、「プラークはないのに血管は硬い」だったり...。

人の顔と同様、血管の状態もさまざまです。しかし、ここで明記しておきたいのは、糖尿病の人、糖尿病予備軍の人は、時間の差こそあれ、いずれこれらすべての指標が悪くなります。本当に、悲しくなるくらい速いスピードでどんどん悪くなります。

そのときに、何の自覚症状もないことがとても多いのです。 いまの日本は、世界でも有数の高齢化を迎え、高齢先進国となりつつあります。しかし幸いなことに、日本は世界でいちばん血圧計を自前で持っている園であり、動脈硬化の評価に関して最も研究が進んでいる国の1つでもあると思います。

フォルムもバセラも頚動脈エコーも血圧計も、日本ほどたくさん整備されている国はありません。何度も書くように、動脈硬化にはまったく自覚症状がありません。

ある日突然、「5年生存率50%」と宣言されて驚く病気です。いや、むしろ、宣告されてもなおピンとこない人の多い病気なのです。

「もう絶対に血圧も脈拍も計らない」という人によく出会います。 「何ともないのにこんなに数字が悪いなんて、信じられないし、気分が悪い」と言うのです。気持ちはわかります。よくわかります。

腎機能が年々落ち込んでいくのを毎月毎月眺めていたのに、いざ「透析を始めましょう」と言われても、なかなか実感がわきませんでした。 むしろ、透析をスタートして3年、いろいろな手術や、いろいろな小さな事故を主治医の先生と乗り越えていくたびに、「ここで間違ったら死んでいたよなー」とつくづく思い、「5年生存率50%」が静かに実感されます。

症状はないけれど、動脈硬化は確実に進行しています。そして糖尿病やその予備草では、進行のスピードが速い。糖尿病、あるいはその予備軍と疑われた人たちは少しでも早くこのことに気づき、よりよい未来のイメージを生み出せるように、なるべく多くの側面からご自分の血管を評価してください。

糖尿病・予備群における動脈硬化の深刻な危険性

糖尿病や境界型糖尿病の状態にある方にとって、動脈硬化は無症状のまま恐ろしい速度で進行する最大の脅威です。

1. 進行速度の加速

一般的に動脈硬化は加齢とともに進みますが、糖尿病や予備群の場合、その進行スピードは非常に速くなります。

  • 高血糖による血管内皮の損傷:血糖値が高い状態が続くと、血管の内側にある内皮細胞が直接損傷を受け、炎症が起こりやすくなります。
  • AGEsの蓄積:血液中のブドウ糖が体内のタンパク質と結合してAGEs(終末糖化産物)を生成します。AGEsは血管壁に蓄積し、血管の弾力性を奪って硬化を急速に引き起こします。
  • 多因子リスクの複合:糖尿病は多くの場合、高血圧や脂質異常症(特に高中性脂肪、低HDLコレステロール)を合併しています。これらのリスクが重なることで、血管へのダメージが相乗的に悪化します。

2. 重篤な合併症リスクの増大

血管の硬化とプラークの蓄積は、全身の血管で起こり、深刻な合併症に直結します。

合併症の種類 影響を受ける血管 危険性
心筋梗塞 心臓の冠動脈 血管が詰まり心筋が壊死。予後が悪く、致死率が高い。
脳梗塞 脳の血管 血管が詰まり脳細胞が壊死。重度の麻痺や意識障害を残す。
糖尿病性腎症 腎臓の毛細血管 腎機能が低下し、最終的に透析が必要になる最大の原因の一つ。
糖尿病性網膜症 目の毛細血管 網膜の血管が損傷し、日本における失明原因の上位を占める。
閉塞性動脈硬化症 足の末梢血管 血流が悪化し、足のしびれや潰瘍、進行すると切断に至るリスクがある。

3. 自覚症状のなさが最大の落とし穴

動脈硬化は、病状が進行しても自覚症状がほとんどありません。「何ともないのに数字が悪いなんて信じられない」と感じる人が多いですが、症状が出たときには既に血管の閉塞が進み、5年生存率50%といった深刻な状態に直面することになります。

糖尿病や予備群と診断された方は、「自分はハイリスク群である」という自覚を持ち、自覚症状がなくても積極的に血圧、血糖、コレステロールを管理し、頚動脈エコーなどの検査で血管の状態を多角的に評価することが極めて重要です。

血糖値コントロールのためのGI値の低い食品リスト

GI値(グリセミック・インデックス)は、食品が血糖値を上昇させるスピードを数値化したものです。GI値が低い食品は血糖値の急激な上昇を防ぎ、インスリンの過剰な分泌を抑えるため、糖尿病や予備群の方の血糖コントロールに非常に有効です。

1. 主食類(低GI値を選ぶ)

血糖値を最も上げやすい主食を切り替えることが効果的です。

  • 玄米・雑穀米:白米をこれらに置き換えるか、混ぜて炊くことで食物繊維が増え、GI値が下がります。
  • 全粒粉パン・ライ麦パン:白いパンより食物繊維が多く、血糖値の上昇が緩やかです。
  • そば(十割または八割):麺類の中では比較的GI値が低いです。うどんやラーメンはGI値が高いため控えましょう。
  • パスタ:スパゲッティは意外とGI値が低めですが、食べすぎには注意が必要です。

2. 野菜・海藻類

基本的にほとんどの野菜は低GI値で、食物繊維が豊富なので、積極的に摂るべきです。

  • 葉物野菜:ほうれん草、キャベツ、レタスなど。
  • きのこ類・海藻類:えのき、しめじ、わかめ、昆布など。食事の最初に食べると、後から食べる糖質の吸収を緩やかにします。
  • 豆類:大豆、納豆、豆腐など。良質なタンパク質と食物繊維が豊富です。

注意:ジャガイモやカボチャ、トウモロコシなど、デンプン質の多い一部の野菜はGI値が高めなので、摂取量に注意が必要です。

3. 肉・魚・乳製品

これらは主にタンパク質や脂質で構成されており、基本的にGI値は低いです。

  • 赤身の肉:鶏むね肉、牛ヒレ肉など、脂身の少ない部位を選びましょう。
  • 魚介類:青魚(サバ、アジ、イワシ)はオメガ3脂肪酸が豊富で、血管の健康にも良いです。
  • 低脂肪乳製品:牛乳、無糖ヨーグルト、チーズなど。

食後の血糖値スパイクを防ぐ運動方法

食後の急激な血糖値の上昇(血糖値スパイク)を抑えるためには、食事で摂ったブドウ糖が血中から筋肉へ取り込まれるよう、食後すぐのタイミングで運動を行うことが非常に有効です。

1. タイミングと種類

  • タイミング:食事の15分〜30分後に始めるのが理想的です。血糖値が最も上がり始めるタイミングと重なります。
  • 種類:激しい運動は不要です。軽い有酸素運動と簡単な筋力トレーニングを組み合わせると効果が高まります。

2. おすすめの具体的な運動

(1) 軽い有酸素運動(10〜15分)

  • ウォーキング:食後すぐに家の周りを早歩きで10〜15分程度歩きます。景色が変わることで、気分転換にもなります。
  • 踏み台昇降:外に出られない場合は、階段や踏み台を使った昇降運動を10分程度行います。

(2) 筋力トレーニング(5分)

ブドウ糖をエネルギーとして利用する筋肉(特に大きな筋肉)を使うことで、効率的に血糖値を下げます。

  • スクワット:足は肩幅に広げ、椅子に座るようにゆっくり腰を落とします。無理のない回数(10〜15回程度)を数セット行います。
  • かかと上げ(カーフレイズ):立ったまま、ゆっくりかかとを上げ下げします。ふくらはぎの筋肉を動かすことで、全身の血流改善にもつながります。

継続の重要性:血糖値を下げる効果は、その都度の運動効果だけでなく、継続することで筋肉自体がブドウ糖を利用しやすい体質に変わっていく点にあります。毎日続けることが最も重要です。

コワイのは糖尿病の合併症です。

私は アカポリ糖ケア で 血糖値 ヘモグロビンA1C を下げた ( 糖尿病に効果 )

プラークの正体 血管を詰まらせる「時限爆弾」!動脈硬化・脳梗塞リスクを徹底解説します。頸動脈エコーでは、コレステロールの層の厚さだけでなく、プラークの有無もわかります。通常、40歳くらいの人で、稔頚動脈にプラークを見ることはほとんどありません。しかし、糖尿病や境界型糖尿病に限っては、比較的若い頃からこのプラークがしばしば見つかります。

プラークの正体

「プラーク」と聞いてもピンとこないかもしれませんが、これは血管内に潜む「時限爆弾」であり、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因物質です。

プラークの正体は、血液中のLDL(悪玉)コレステロールなどが、高血圧や高血糖で傷ついた血管壁に侵入し、長期間にわたって蓄積してできた脂質の塊(粥状病変)です。この塊は血管を狭めるだけでなく、表面を覆う膜が破れると血栓を形成し、瞬時に血管を詰まらせることがあります。本記事では、プラークがどのように形成され、動脈硬化を進行させるのか、そしてこの静かな脅威から身を守るためのリスクと予防策を、メカニズムとともに詳しく解説します。

プラークの一部が破綻したり、破綻したプラークのカケラが血流に乗って脳に飛んでいくと、おそらく脳梗塞を起こします。プラーク自体は、何の症状も起こしません。またプラークがあるからといって、必ず脳梗塞を起こすというものでもありません。

しかし、こんなに太くて大きな血管にコレステロールが沈着して固まっているのなら、もっと小さい血管はさぞかし...と思うのは、私だけでしょうか。プラークができやすい場所があります。稔頚動脈は脳へ向かう内頚動脈と、顔へ向かう外頚動脈に枝分かれします。 この分岐部にあたるところは、少し径が太くなるのが普通です。

画像で「ココ」と示す部位は、非常に多くの人で1 mm以上に肥厚しています。とくに、糖尿病や境界型糖尿病などがあると、3 mm以上にまで肥厚しているものもよく見かけます。 その多くは、将来成長していきます。

血流は、この突起の周囲で乱流をつくり、突起の前後の部位をますますえぐっていきます。ここに大きな圧がかかり続けると、プラークがちぎれて飛ぶという、考えただけでも身の毛のよだつことが起きます。

経験した症例で一例、このような状態で発見したプラークが2週間後にちぎれて飛んで、左半身が完全麻痺した方がいました。恐ろしいことに、その日まではまったく無症状です。糖尿病がある人、脂質異常症がある人、高血圧症の人は、ぜひ、頸動脈エコーの検査を受けてください。

場合によっては保険が使えます。まったく症状がないのに、自分の体の中に大事故の芽が潜んでいることを知っていれば、人生が少し変わるかもしれません。本気になれば、ある程度はプラークを取り除くことができるのです。重要なことは、ご自分にプラークが発見されたとき、あなたの家族もプラークができる環境に首までしっかり浸かっているということです。

いまのあなたの状態は、子どもたちの30年、40年後に確実に反映されます。目をそらさず、必ず家族で食生活の改善に取り組んでください。プラークの発見は、あなただけでなく子どもたちの健康と未来をつくるチヤンスなのですから。 硬くなってしまった血管もやり方次第で柔らかな血管に回復できるなども参考になります。

まとめ

プラークが意味するもの

プラークは血管にとっての「時限爆弾」を意味し、その影響は二つの側面で現れます。

1. 血管の狭窄と血流障害

プラークは徐々に成長し、血管の内腔を狭めます。これにより血流が悪化し、臓器や組織への酸素や栄養の供給が不足します。

  • 狭心症:心臓の血管(冠動脈)が狭くなることで起こる胸の痛み。
  • 脳血管性認知症:脳の血流不足が長期化すると起こる認知機能の低下。

2. 破裂による血栓形成(急性イベントの誘発)

プラークの最も危険な点は、その表面を覆う薄い膜(線維性被膜)が高血圧などの刺激で破れることです。

  • 血栓の形成:破れたプラークを修復しようとして血液が固まり、血栓が急速に形成されます。
  • 血管の完全閉塞:形成された血栓が血管を瞬時に詰まらせ、心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる急性疾患を引き起こします。

形成のメカニズム

プラークは主に高血圧や高血糖によって血管内壁(内皮細胞)が傷つくことから始まります。傷ついた箇所にLDL(悪玉)コレステロールが侵入・酸化され、免疫細胞(マクロファージ)が過剰に取り込んで泡沫細胞となり、これが蓄積することでプラークが形成されます。

したがって、プラークの存在は過去の高血圧、高脂質、高血糖などの生活習慣病が血管に刻み込まれた「悪い履歴」を示し、将来的な心臓・脳血管イベントのリスクが極めて高いことを意味します。

プラーク(動脈硬化の塊)がつかない食習慣

プラークの形成は、主に高血圧、高LDLコレステロール、高血糖といった危険因子が血管にダメージを与え続けることで起こります。プラークを防ぐ、あるいは進行を遅らせるには、これらの要因を根本から改善する食習慣が不可欠です。

1. 酸化を防ぎ血管を守る抗酸化食

プラーク形成の引き金となるLDLコレステロールの酸化を防ぐことが重要です。

  • 色の濃い野菜や果物を摂る
    • ポリフェノール:抗酸化作用が強く、赤ワイン(適量)、ココア、緑茶、ベリー類、ナスなどに豊富です。
    • ビタミンC・E:LDLの酸化を防ぐ働きがあり、ブロッコリー、柑橘類(C)、ナッツ類、アボカド(E)などを積極的に摂取しましょう。
  • オリーブオイルを選ぶ:炒め物やドレッシングには、抗酸化作用のあるオレイン酸が豊富なエキストラバージンオリーブオイルを使用すると良いです。

2. LDLコレステロールを減らす食事

プラークの主成分であるコレステロール(LDL)の原料を減らし、排出を促します。

  • 飽和脂肪酸を控える:肉の脂身、バター、ラード、生クリーム、インスタントラーメンなどはLDLを増加させます。摂取量を大幅に減らしましょう。
  • 不飽和脂肪酸を摂る
    • オメガ3脂肪酸:青魚(サバ、イワシ、アジ)に含まれるEPA・DHAは、中性脂肪を下げ、血液をサラサラにし、プラークの炎症を抑えます。週に2~3回の摂取が望ましいです。
  • 水溶性食物繊維を摂る:海藻類、きのこ類、大麦、オートミールなどに含まれる水溶性食物繊維は、腸内でコレステロールを吸着し、体外への排出を助けます。

3. 高血圧・高血糖を防ぐ食習慣

血管の内皮細胞へのダメージを減らすための食習慣です。

  • 減塩の徹底:1日の塩分摂取量を6g未満に近づけ、麺類の汁を残す、加工食品を控える、だしや香辛料で風味を補う工夫をしましょう。
  • カリウムを積極的に摂る:野菜、果物、海藻などに含まれるカリウムは、余分なナトリウムを体外に排出し、血圧を下げる効果があります。
  • GI値の低い食品を選ぶ:血糖値の急上昇は血管を傷つけます。白米より玄米や雑穀米、白いパンよりライ麦パンなど、GI値の低い食品を選びましょう。

これらの食習慣を継続することで、プラークの形成を抑え、動脈硬化の進行を遅らせることができます。食習慣の改善は長期的な「血管の掃除」であることを意識しましょう。

日頃から桜島活泉水で血液さらさらなどを飲む習慣も大切です。血管の中は目に見えませんが、状態が悪化しだすと非常にデリケートです。

「血管の年齢」は嘘?IMTが厚い人・薄い人の決定的な違いは糖尿病・高血圧だったという真実についてまとめています。血管にはこれまで食べたものが反映されるところで、頚動脈エコーで映し出されるコレステロールの層は、何を意味しているのでしょぅか。特別な病気になると、コレステロール層も厚くなるのでしょうか。

「血管の年齢」は嘘?IMTが厚い人・薄い人の決定的な違いは糖尿病・高血圧だった

「動脈硬化は年を取れば進むもの」、そう諦めていませんか? 多くの人が血管の老化は年齢に比例すると考えがちですが、それは一面的な見方かもしれません。

頚動脈エコーで計測されるIMT(内中膜肥厚)、すなわち血管壁に蓄積したコレステロールの「残りカス」の層は、単なる年齢を示す指標ではなく、あなたの何十年にもわたる食生活と生活習慣病の結果を正直に映し出す「通信簿」です。実際に血管を観察すると、年齢を重ねてもIMTが薄い健康な人がいる一方で、若くても糖尿病や高血圧、脂質異常症を抱える人は、顕著にIMTが厚い傾向が見られます。

この事実は、これらの生活習慣病が直接的・間接的にコレステロールの層を厚くし、動脈硬化を加速させていることを示唆しています。本記事では、IMTの結果が変えられない過去の行動を示す愚直な証拠であること、そしてあなたの血管の真の厚みを決定づける決定的な要因が何であるかを詳しく解説します。

たしかに、糖尿病や境界型糖尿病、脂質異常症、高血圧症の人では顕著なIMT (内中膜肥厚) が見られる傾向があります。

しかし、知っておいてほしいことは、このコレステロールの層は、100% あなたがいままでに食べてきたコレステロールの残りカスがくつついたものだということです。 血管の壁に、どのくらいの残りカスがついているか。頚動脈エコーは、実に単純明快な検査です。血糖値検査のように、1ヶ月ぐらい前からあわてて食事療法などをしても、IMTの結果は変わりません。

いままでのあなたの何十年かの人生の、よいも悪いもその結果が、愚直に映し出されます。 総頸動脈の内中膜の厚みを計ったとき、最も厚かった部位の厚さを「MAX IMT」と呼び、その両側10 mのところを計って平均したものを「MEAN IMT」といいます。

「動脈硬化は年齢とともに進む」という考えが一般的だと思いますが、血管をたくさん観察していると、本当にそうだろうかという疑問が生まれます。 たしかに大きな集団で見ると、平均値は年齢とともに厚くなるのですが、歳をとってもこのコレステロールの層が薄い人はたくさんいます。そういう人は、やはり糖尿病もなければ脂質異常症もなく、多くは高血圧もない。そんな人をよく見かけます。

逆に言うと、糖尿病、脂質異常症、高血圧症は、直接的にも間接的にもコレステロールの層を厚くする方向に働いていると思います。

食べたものが血管に与える影響:動脈硬化を加速・抑制するメカニズム まとめ

私たちが日々の食事で摂る栄養素は、血液を通じて全身の細胞に運ばれるため、血管の健康に直接的かつ長期的な影響を与えます。頚動脈エコーで確認されるIMT(内中膜肥厚)が過去の食生活の「通信簿」と呼ばれるように、食べたものが血管に残す影響は大きく、主に動脈硬化の加速または抑制という形で現れます。

1. 動脈硬化を加速させる主な要因

血管の壁にダメージを与えたり、コレステロールの「残りカス」を蓄積させたりする要因です。

1-1. 過剰な塩分(ナトリウム)

塩分を摂りすぎると、体は血中のナトリウム濃度を薄めるために水分を溜め込み、循環血液量が増加します。これにより血管にかかる圧力が恒常的に高まり(高血圧)、血管内壁の細胞(内皮細胞)が傷つきやすくなります。傷ついた内皮は、次のコレステロール蓄積の足がかりとなります。

1-2. 飽和脂肪酸とコレステロール

肉の脂身やバター、加工食品に多く含まれる飽和脂肪酸やコレステロールの過剰摂取は、血中のLDL(悪玉)コレステロールを増加させます。このLDLが酸化されると、傷ついた血管壁に侵入し、マクロファージに取り込まれて泡沫細胞となり、動脈硬化の原因となるプラーク形成の元凶となります。

1-3. 糖質の過剰摂取(特に食後高血糖)

精製された米やパン、甘い飲み物など、血糖値を急激に上げる食品の過剰摂取は、食後高血糖を引き起こします。高血糖状態が続くと、血管内皮細胞が直接損傷を受けやすくなり、体内のタンパク質と糖が結びつくAGEs(終末糖化産物)の生成を促進します。AGEsは血管の弾力性を奪い、動脈硬化を急速に進行させます。

2. 血管の健康を抑制・修復を助ける主な要因

血管を守り、動脈硬化の進行を遅らせる効果が期待できます。

2-1. カリウムとマグネシウム

野菜、果物、海藻などに豊富なカリウムは、過剰な塩分(ナトリウム)の体外への排出を促し、血圧を下げる働きがあります。マグネシウムは血管の収縮を抑え、血圧の安定に寄与します。

2-2. 不飽和脂肪酸(オメガ3系)

青魚(サバ、イワシ、サンマなど)に多く含まれるEPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸は、血中の中性脂肪を下げる効果や、血栓の形成を防ぐ効果があります。これにより血液が流れやすくなり、動脈硬化の進行を抑制します。

2-3. ポリフェノールとビタミン類

緑黄色野菜や果物、お茶、赤ワイン、黒豆などに含まれるポリフェノールやビタミンC・Eは、強力な抗酸化作用を持っています。これらは、血管内壁を傷つけたり、LDLコレステロールを血管壁に蓄積させたりする原因となる「酸化ストレス」を軽減し、血管を保護します。

食後高血糖は動脈硬化を促進させます。

血糖値を下げるためのテンペ菌発酵茶の使用感

自分の動脈硬化の現状

自分の動脈硬化の現状 をある程度把握している人はほとんどいないといってもいいでしょう。

血管が硬い、血管の内腔が狭い、血管が詰まる、血管がボロポロ、血管が破れやすい...どれも動脈硬化を表す言葉です。これらを整理すると、「血管の形状を表す」言葉と、「血管の性質を表す」言葉に分けることができます。

自分の動脈硬化の現状

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つまり動脈硬化には、血管の形状が変わるという側面と、性質が変わるという側面があるのです。したがって動脈硬化の状態を知るには、この両側面から観察しなければなりません。 動脈硬化の度合いは、いろいろな指標によって計ることができます。

1.血圧

最も簡単に計れる動脈硬化の指標は、血圧です。血管が硬く、また目詰まりを起こして流れが悪くなると、体は血流によって運ばれてくるはずだった不足分の栄養や酸素を欲しがって、心臓や血管に命令を出します。

「もっと圧力を上げて血液を送れ! 」と。 ですから、血管が硬いほど、目詰まりが多いほど、血圧は高くなります。血液は心臓が1回1回拍動するたびに、シューッ、シューッとすごい勢いで心臓から送り出されます。

1回、60~80ml。心臓は1日に約10万回動きますから、1日に6000~8000 リットルの血液を休みなく送り出していることになります。 このシューッ、シューッと血液が送り出されるときに、血液が血管に打ちつけられる際の1回1回の圧。上の血圧が120 mmHGの人と150 mmHGの人では、1回1回にはさほど大きな違いはないと思いますが、これが1日10万回となると、血管にかかる負担はまったく違います。

この30 mmHGの血圧の違いで、80歳代で脳卒中になるか、90歳代まで元気かという大きな差が出ています。血圧は、血管の硬さや目詰まりの度合いを稀合的に表現している動脈硬化の代表的な指標といえます。

[report]キクイモを食べるようにして食習慣も野菜中心にしたら血圧は70mmHG、血糖値は130mmHG下がった

2.脈圧

次に日常で簡単に計れる指標が、脈庄です。脈庄は「上の血圧」から「下の血圧」を引いたものです。結論から言いますと、この脈庄が大きければ大きいほど、血管は硬くなります。 「私は上の血圧は高いけど、下の血圧が低いので問題ない」と変な自信を持っている人をたまに見かけますが、この上の血圧が高くて下の血圧が低い人、つまり差きい人も、非常に危険であることがわかっています。

下の血圧がやや低い人に対して「歳をとると自然に下の血圧は低くなる」と説明すると、「下の血圧は低くてもいい」という誤解を生みます。では、誤解が生じないように、脈庄が、あるいは下の血圧がどんな意味を持っているのか説明するのには、どうしても30分くらいの時間が必要です。 「脈圧が大きい人ほど、動脈硬化が進んでいます」と言うことにしています。

ただし、例外があります。大動脈弁という弁の働きが悪くなっているケースです。大動脈弁は心臓から体中に血液を送るそのスタートラインに3枚あり、血液の逆流を食い止めています。 この弁の働きが悪くなって血流が心臓のほうに逆流し始めると、下の血庄は大きく下がります。大動脈弁の異常は70歳を超えた高齢の人によく見つかりますが、治療が必要ないケースが多いです。脈庄は、血管が硬くなつたことを示す、性質の面での指標です。

3.IMT(内中膜肥厚)見る頸動脈エコー

動脈硬化を比較的簡単に日で見る方法としておすすめしたいのは、頚動脈エコーです。絶食やその他の事前準備はまったく必要なく、頚部エコー用の機械がある医療機関なら、いつでも検査が受けられます。

糖尿病がある人、血圧が高い人、LDLコレステロール値が高い人(とくにLDL/HDL比が2.0超。)には積極的にこの検査をすすめています。 これは、首から脳へと続く総頚動脈を、魚群探知機の精密版のようなもので観察する検査です。これによって、コレステロールのたまり具合が一目でわかります。

まず、血管の内中膜(血管を構成している内膜と中腹) の厚さを計ると、コレステロールがどれくらいたまっているかわかります。 平均的な数字を示すと、70歳で1ミリくらいだといわれていますが、年齢と比べて評価することはあまり意味がないと思います。同じ年齢でも内申膜の厚さはさまざまですし、平均値で人並みだから安心というわけでもありません。 しかし、何歳になっても内申中は薄いほうがよいに決まっています。

それは、血管にコレステロールがたまっていないということですから。この検査のもう1つの大事な点は、プラークの発見です。 プラークとは、たまったコレステロールによって内中膜が盛り上がり、1.1ミリ以上の突起となったものをいいます。

これが「アテローム性粥状動脈硬化」の原因になります。 このプラークによって血管の内腔が狭くなり、血流が悪くなることも大変な問題ですが、それよりも、「プラークがある」ということが重要です。 頸動脈は、内径が6~8 ミリほどの比較的太くて大きな血管です。こんなに大きな血管にコレステロールの塊があるのならば、もっと細い血管ではさぞかしたくさんの目詰まりが起こつているのではないかと推測されます。またこのプラークが脳に飛ぶと、脳梗塞の原因になります。

4.脈派速度

近頃、広く普及している動脈硬化の指標は、「フォルム」と「バセラ」によるものです。 どちらも基本原理は同じで、脈披速度を計る検査機器です。脈波速度とは、血管の壁がエネルギーを伝えるスピードです。

たとえば他に小石を投げ入れると、さざ波がまわりに広がっていきます。血管も同じように、心臓が一拍ドタンと打つと、そのエネルギーは血管の壁を伝わって指先や足先へと届きます。その、伝わる速度を計ります。フォルムでは、腕と足首に血圧計のカフを巻いて、同時に心電図と心音図を調べます。

すると、エネルギーが心臓から腕に伝わった時間と、心臓から足首に伝わった時間がわかります。このスピードが速ければ速いほど血管は硬くなっています。この原理は、マラソンランナーに例えるとわかりやすいでしょう。 ランナーが硬いアスファルトの上を走ると、スピードは出ます。しかし、足と路面の間の衝撃は非常に強く、足と地面のどちらも大きなダメージを受けます。

これに比べて、柔らかい砂の上を走るランナーはスピードが出ません。しかし、衝撃のエネルギーは砂に吸収されるので、足が痛みません。1 50この原理を利用して、でんばフォルムは血管がエネルギーを伝播するスピードを調べます。誤解してはいけないのは、血流のスピードを見ているわけではないことです。 フォルムで調べた脈波速度は、いろいろなものの影響を受けます。いちばん大きく、素早く影響を受けるのは、なんといっても血圧です。血圧が高めの日と低めの日では、脈波速度が大きく異なります。2番目に影響するのは年齢です。

そのほか、糖尿病の有無、脂質異常症の有無、腎機能障害の有無も大きく影響します。ここで重要なことは、フォルムによる脆波速度は、いろいろな影響を総合的にまとめた結果だということです。ですから健診などでは、とても有用な検査です。 この脈波速度という指標は、血圧が高くても、高齢者でも、糖尿病でも脂質異常症でも腎臓が悪くても、あるいは極度に緊張しただけでも高い数値が出ます。なぜ高く出たかをよく考えて原因を探すのが、医者の仕事です。

これに対し、バセラは少し違います。同じように脈波速度をもとにしていますが、血圧の変化に敏感な脈波速度の特徴を、血圧が変化しても大きく変わらないように工夫したものが、バセラを使用したCAVI値です。 よく、どっちのほうが有用かというご質問をいただきますが、どちらも血管の違う側面を見ていますので、どちらが有用とは言えません。フォルムは全国に1万台以上普及していますから、担当医に有無を確かめてみてください。何回か通院されて、よいときも悪いときも測定してみると、ご自分の血管の性格の全体像がつかめると思います。

5.AI

いまいちばん新しい指標です。心臓にかかる負担を診る指標といわれています。脈波速度は、心臓から出ていくエネルギーが末梢(手足の端々)へ伝わるスピードです。このエネルギーは末梢で跳ね返り、反射波として、心臓へ向かって帰ってきます。 重要なことは、行く波が速いと、反射波も速く帰ってくることです。

すると、血管の中で波が重なります。行く波と帰る彼の重なりが大きいと、そのエネルギーは大きくなって血管や臓器に大きなダメージを与えます。逆に波の重なりが小さいと、血管をたたく力も小さく、ダメージは少なくなります。この波の重なり具合を評価するのが、AIです。まだ一般的に普及しているとはいえませんが、実施する医療機関は少しずつ増えているようです。

6.ABI

この指標は非常に古典的ですが、生命の予後を表すことにかけては昔からよく使われてきました。基本的にむずかしい装置は必要なく、血圧計1つで計ることができます。原理は簡単、足首の血圧と上腕の血圧の比を見ます(ABI=足首で計った上の血圧÷上腕で計った上の血圧)。

通常、血圧は心臓をスタート地点として、体の端へ行くほど高くなります。「アレ、低くなるんじゃないの? 」と思う人もいるでしょう。1つには「アンプリファイア(増幅) 効果」といって、電気でいうなら電流と電圧の関係に似た原理で、上腕より足首の血圧のほうが高くなります。

もう1つは、脈彼のところでお話ししたように、進行波と反射波の重なり具合の関係からも、血圧は上腕より手首、上腕より足首のほうが高くなります。 したがって通常は、足首より上腕の血圧のほうが低く、ABIは1.0より大きな数字になります。実際には、0.9以下を異常とすることが多いようです。

7.脈診

中医学、あるいは漢方医学の先生は、かなり正確に脈を指で触診しています。ある大学に留学中の中医学の研修生に脈の触れ具合を図示してもらったところ、直接血管に針を刺して調べるカテーテルによって描き出された波形と、ほとんど同じ波形をスケッチで表出したそうです。

いまは若い医師が脈診をしている姿をほとんど見かけなくなりましたが、熟練した内科の先生の脈診、触診、聴診は、かなり正確に動脈硬化をとらえていると思います。

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塩分 の 過剰摂取がなぜ 血圧 を上げてしまうのか

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塩分 の 過剰摂取がなぜ 血圧 を上げてしまうのか 疑問に思っている人も多いかもしれません。

血圧と塩分(ナトリウム)の関係が具体的になったのは、この 50 年くらいの研究成果です。なかでも興味深いのは、塩分摂取量が少ない民族では、年齢を経ても血圧が上がらないことです。

塩分 の 過剰摂取がなぜ 血圧 を上げてしまうのか

「塩分を控えてください」、これは高血圧予防や治療で必ず聞く言葉です。しかし、なぜ美味しい食事が血管にとってこれほど負担になるのでしょうか?

そのカギは、体内で塩分(ナトリウム)が持つ「水分を引き寄せる性質」にあります。塩分を過剰に摂取すると、血中のナトリウム濃度が高くなり、その濃度を薄めようとして体内に水分が溜め込まれます。その結果、血管の中を流れる血液の量、すなわち循環血液量が増加し、ポンプである心臓がより強い力で血液を押し出す必要が生じます。これが血圧の上昇を引き起こす主要なメカニズムです。

さらに、塩分は血管そのものを収縮させる作用もあり、血管の抵抗を高めることで、血圧をさらに不安定にさせます。

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有名なのは、南米ギアナ高地に住むヤノマミ族。 彼らは調理に塩分を使わないため、血圧が高い人はほとんどおらず、上の血圧が 100 mmHG 下の血圧が 60 mmHG くらいしかいません。

逆に塩分摂取が多い民族は、年齢とともに血圧が上がることがわかっています。なぜ、塩分をとりすぎると血圧が上がるのでしょうか。

簡単に説明すると人間の体には、ナトリウム濃度をつねに一定に保とうとする働きがあります。 ところが、塩分をとりすぎたり、腎臓でのナトリウムの排泄機能が低下すると、体内にナトリウムがたまってきます。

塩分が多いものを食べると、水が飲みたくなります。それと同じように、体内にナトリウムがたまると、それを薄めようとして水分が集まってきます。そのために血液をはじめとする体液の量が増えて、血液であれば、それを押し出すときに血管に強い圧力がかかってしまうのです。

動脈硬化の最も簡便な指標として血圧を見るとき、塩分は動脈硬化を進行させる物質であることがはっきりわかります。

塩分は摂りすぎないように努力しなければいけませんが、過剰に摂取してしまった場合はどうしたらいいのでしょうか? それはカリウムを摂ることです。カリウムは塩分を排泄します。 食塩を排泄するカリウムが豊富「りんご」 カリウムは、果物、生の野菜などに多く含まれます。

カリウムに血圧を下げる働きがあることがわかったのは、もう 50 年以上も前のことです。そして血圧を下げる薬がまだなかった時代に、どうしようもない高血圧が、ご飯とくだものだけの食事でみごとに下がったという例も報告されました。

それからもう1つやっかいなことは、カリウムを多く含んだ食べ物も、ゆでたり煮たりして調理すると、かなりの量のカリウムが失われてしまうことです。ナスやキュウリなども、輪切りにして水洗いすると、カリウムはほとんど失われてしまいます。

ということは、生のまま食べられるくだものや野菜(キャベツ、レタス、パセリなど) が好ましいということになります。それも新鮮なものがすすめられます。
トマトやオレンジなどもそのまま食べるか、フレッシュジュースにするのならカリウムが豊富に含まれていますが、缶詰めとか缶入りのジュースになったものには、カリウムはほとんど入っていません。

カリウムを豊富に含む食材

食品名 加工状態など 含有量
切り干し大根 乾燥 3,500mg
ドライトマト 乾燥 3,200mg
アボカド 720mg
ほうれん草 690mg
枝豆 冷凍 650mg
人参 630mg
モロヘイヤ 530mg
小松菜 500mg
ブロッコリー 460mg
西洋かぼちゃ 450mg

カリウムを豊富に含む果物

食品名 加工状態など 含有量
ドライバナナ 乾燥 1,300mg
ドライマンゴー 乾燥 1,100mg
干し柿 乾燥 670mg
バナナ 360mg
メロン(露地栽培、青肉/赤肉) 350mg
キウイフルーツ(黄) 300mg
キウイフルーツ(緑) 290mg
さくらんぼ(米国産) 260mg
さくらんぼ(国産) 210mg
パパイア(完熟) 210mg

塩分 の 過剰摂取を防ぐ食事のポイント

塩分の過剰摂取を防ぎ、血圧を下げるための食事のポイントは、「減塩」と「塩分排出の促進」の2つに大きく分けられます。

1. 減塩のための調理・食事の工夫

調味料や加工品から摂る「見えない塩分」を減らすことが重要です。

  • 調味料は「かける」から「つける」へ: 醤油やソースなどは、料理に直接かけるのではなく、小皿にとって少量だけつけて食べるようにしましょう。
  • 風味やうま味を活用する:
    • だし: 昆布やかつお節でしっかりだしをとり、うま味を効かせることで、塩分が少なくても美味しく感じられます。
    • 酸味: 酢、レモン、ゆずなどの酸味は、味のアクセントになり、薄味感を補います。
    • 薬味・香辛料: 生姜、わさび、コショウ、唐辛子、カレー粉などの風味や辛味を活用し、塩分を減らしてもメリハリのある味付けにします。
  • 汁物は具沢山にして汁を残す: 味噌汁やスープは、野菜などの具材をたっぷり入れて具沢山にし、汁の量を減らしましょう。麺類のスープもできるだけ飲み干さずに残すことで、大幅に塩分をカットできます。
  • 加工食品を控えるかひと手間加える: 練り製品(ちくわ、かまぼこ)、ハム、ソーセージなどの加工品や漬物、佃煮は塩分が非常に多いため、食べる回数や量を減らしましょう。これらの食材を使う際は、一度茹でて塩分を落とすのも有効です。
  • 減塩調味料の活用: 減塩醤油や減塩味噌など、塩分をカットした調味料に切り替えるのも手軽な方法です。

2. 塩分排出を促すための食材

摂りすぎた塩分(ナトリウム)の排出を助ける栄養素を積極的に摂りましょう。

  • カリウムを多く含む食品を摂る: カリウムは、体内のナトリウムを排泄する働きがあります。
    • 野菜・果物: ほうれん草、ブロッコリー、里芋、バナナ、アボカドなど。カリウムは水に溶けやすい性質があるため、生で食べるか、スープにして汁ごと摂る、または電子レンジで加熱して損失を抑えるのがおすすめです。
  • カルシウムを意識して摂る: 塩分排出の際に体外に出てしまいがちなカルシウムを補うため、牛乳、ヨーグルト、小魚などを意識して摂取しましょう。
  • 水分補給: 塩分を摂りすぎた際は、こまめに水を飲むことで、代謝とともに塩分の排出を促すことができます。

減塩食にチャレンジ