自助グループ 活動 のおかげでアルコールの欲求は確実に減ります。私は医者でしかもアルコール依存症の患者さんを診ているのです。治療を行っている医師がアルコール依存症というのは滅多にお目にかかれない代物です。しかし、私もアルコール依存症を治すために 自助グループ 活動 でアルコール依存症を治さなければいけません。

県外の自助グループに通い続けるのは、交通通費がかさみますから、半年くらいたってからは地元の自助グループに参加するようになりました。

時間もお金も節約できて私はよかったのですが自助グループ というのは、同じ問題をかかえる人たちが集まり、相互理解や支援をし合うグループです。

アルコール依存症だけでなく交通被害者のひとたち、犯罪被害者など同じ問題をかかえる人たちが自発的に集まり、問題を分かち合い理解し、問題を乗り越えるために支えあうのが目的のグループです。

同じ問題をかかえているひたたちが対等な立場で話ができるため、参加者は孤立感を軽減されたり、安心して感情を吐露して気持ちを整理したり、グループの人が回復していくのをみて希望を持つことができたりと様々な効果が期待できます。

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私(医師)としての 自助グループ 活動 効果

案の定、地元ですからそこには顔見知りの元患者さんが数人いて、「先生、なにしにきたの?」と早速聞かれました。私は患者さんたちの治療を行っているのですから当然どうしてこんなところに来るの?と思われて当然です。

「いや、自分のことをしゃべりにきたんだ」というと驚いていましたが、私が包み隠さず話をしているうちに「間違いなく先生もオレたちの仲間だ」「ひょっとしたら自分よりもひどいかもしれない」という顔で黙って聞いてくれました。

医者だってアル中になるし、人間です。私はみんながそういう態度で接して欲しいとずっと思っていました。アル中仲間がほしかったのは間違いありません。

自助グループの集まりに出るたびに飲酒欲求は頻度・程度ともに減少してくれました。それでもゼロになったわけではありません。10ヶ月はどして子どもが生まれてうれしかったのですが、「祝い酒も飲めないのか」と落胆もしました。

お酒画飲めないことにいちいち考えも仕方ないのに考えてしまう自分がいます。これは私が診ている患者さんも多くの人が同じです。アルコールの奴隷になっていることを自覚する瞬間でもあります。

私は医師としてアルコール依存症の患者さんにどんなことがあってもお酒を口にしてはいけませんと言っているのに自分のこととなると飲めないことがとても辛く悲しく思いました。

子どもの1歳の誕生日に親戚たちが集まってくれたときも、「一緒にお酒が飲めたらもっとうれしいのに」とも思いました。アル中になってしまったことで後悔ばかりでいつもダメ人間と思って自分を責めたことが多々ありました。

書いた論文が賞をもらい、表彰式のために岡山から東京へ出たときも「ひとりでいったら絶対に飲んでしまうからそばにいてくれ」と頼み、幼子を抱えた妻についてきてもらいました。

彼女は受賞パーティにも同伴してくれて「私があなたの分まで飲んであげる」と美味しそうにお酒を飲んでいました。断酒してから2年目でした。その後は飲みたいと思う機会は激減しましたが、ひとりで出張してビジネスホテルの自販機のビールを見ると飲みたくなることもあります。ちょっとくらいと思うときもありました。

出張先なら誰にもバレません。充実した1日が終わっても「なにかやり残したことがある」と感じてよくよく考えたら「あ、酒を飲んでいないな」と思ってしまうこともあります。

こうして最初の1年間は週1回のペースで自助グループへ通い、その後は飲酒欲求が段階的に収まり、最終的に岡山から神奈川の久里浜医療センターへ転勤する2年前には、自助グループに通うのが半年に1 回くらいのペースになりました。

現在でも自助グループには席を置いていますが、ほとんど顔を出していません。ただ顔を出していなくても自助グループのメンバーであるという自覚はつねにあります。

5年ぶり、10年ぶりに「やあ」と顔を出してもメンバーはメンバー。同じ悩みを抱える仲間は仲間だと勝手に思い込んでいます。そして私は医者として彼らにアドバイスや治療をするのではなく、同じアルコール依存症患者として同じ目線で話したいと思います。

アルコール依存症者 自助グループ 活動

自助グループは何かしらの生活の難しさを感じている方が、同じような悩みを抱えている方々と互いに支え合い、その困難さを乗り越えることを目的とした集まりです。セルフヘルプグループや相互援助グループと呼ばれることもあります。

自助グループとアルコール依存症

二度とお酒は口にはすまいと心に誓ったとしても、スーパーマーケットなどで不意に酒類を目にすると、お酒に影響を受けた脳が自動的に反応し、少しだけならいいだろうなどという考えが頭をもたげ、気づくと以前と同じような飲み方に戻っていることがあります。
このように、アルコール依存症からの回復の道は長く険しいものです。一方で自助グループに参加することでお酒を飲まない日々を送っている方々が大勢おられます。豊かな生活を維持していくことに自助グループが大きな助けとなることから、医療機関では治療と並行して参加を促すことがあります。
アルコール依存症者のための自助グループをご紹介いたします。

アルコホーリクス・アノニマス(Alcoholics Anonymous)

直訳すると「無名のアルコール依存症たち」で、AAと呼ばれることが多いです。1935年にアメリカでアルコール依存症の二人の男性が、お互いの飲酒経験を語り合ったことから活動が始まりました。この語り合いが今でもAAの活動の柱となっています。AAでの参加者の語り合いはミーティングと呼ばれ、言いっぱなし聞きっぱなしが基本です。自分の語りは他の参加者からは尊重されると同時に、他の参加者の語りには最後まで耳を傾けます。

AAは、現在およそ180以上の国と地域に10万以上のグループが存在し、メンバー数は200万人以上です(日本には600以上のグループが存在し、メンバー数は5,700人以上と推定されています)。
AAのメンバーになるために必要なことは、飲酒を止めたいという願いだけです。その特徴は、グループ内では実名を名乗る必要はなく、ニックネーム(アノニマスネーム)でお互いを呼び合うことです。これによって参加者同士のプライバシーを守ることができます。また12ステッププログラムといって、アルコール依存症からの回復プログラムが提案されており、既にそれに取り組んだことのある参加者の経験と知恵を借りながらプログラムを取り組むこともできます。

教会を会場とするグループがあったり、扱う資料に宗教的な表現がありますが、特定の宗教や宗派との関係はありません。
グループの運営は参加者の献金のみで自立しています。詳細は、AA日本ゼネラルサービスのホームページでご確認ください。

また、アルコールに何らかの問題傾向を持つ方の家族のために、AAの流れをくむ「アラノン」という自助グループがあります。お酒に何かしらの問題をもつ本人が医療機関や自助グループに足を運ぶことに否定的でも、その家族がアラノンに参加し、まずは家族が希望の光を手にすることで、のちのち本人がアルコール依存症から回復するきっかけになることがあります。

自助グループにいくのは自分を捨てること

酒 飲んではいけない と自分を縛りつけないことが大事です。この間も、それまでのように職場の飲み会に誘われました。問題を起こして職場命令で禁酒を強いられているわけではないので、飲み会に参加しても構わないのですが、他の人が飲酒するところに同席するのはつらいに決まっています。

酒 飲んではいけない と自分を縛りつけない

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そこで「酒をやめたからいけません」と勝手な理由でその都度断りました。「もう飲み会にいけないのか」と思うとつらくなりましたが、そのときもミーティングで話を聞いてもらっている場面をイメージして乗り越えました。

飲酒欲求が頭をもたげたときでも、私は「なにがあっても飲んではいけない! 」と強く考えすぎないように心がけました。

そんなことを思ったら「春になっても花見が楽しめないし、夏になってもビアガーデンにもいけない。楽しみがなくなり、なんのために仕事をしているのだろう」とつらくなってしまいます。

この間は長く暗いトンネルを通っているような感じでした。酒をやめてからの半年間は自助グループを熱心にすすめていた以外は、どんな診療をしていたのかも思い出せません。ただ医療ミスで訴えられたりしていませんから、必要不可欠な診療行為はしていたのだと思います。

飲酒欲求 強く自分を縛りすぎない

飲酒欲求はアルコール依存症や問題的な飲酒習慣を持つ人々にとって、非常に挑戦的な状況となります。以下は、飲酒欲求に対処するためのいくつかの方法です。

飲酒欲求を管理し、アルコールを適切に制御するためには、いくつかの戦略とアプローチが役立つことがあります。以下に、強い飲酒欲求に対処する方法をいくつか紹介します。ただし、アルコール依存症が疑われる場合、専門家の支援を受けることをお勧めします。

  1. トリガーを識別する: 飲酒欲求が強くなる要因やトリガーを識別しましょう。ストレス、孤独、特定の場所や状況、特定の人々との交流など、欲求を引き起こす要因を理解することは重要です。

  2. 健康的な代替手段: 飲酒を欲するとき、代替手段を探しましょう。例えば、運動、瞑想、リラックス法、趣味に没頭するなど、ストレスの軽減やリラックスに役立つ活動を試してみることができます。

  3. 自己管理のスキルを強化: アルコールを制御するために、自己管理のスキルを強化しましょう。これには時間管理、ストレス管理、認知行動療法の技巧などが含まれます。

  4. 自助グループに参加: 自助グループ(例: アルコホーリクス・アノニマス)に参加することで、他の人々との共感やサポートを得ることができます。自助グループは飲酒欲求に対処する際に有用です。

  5. アルコールの制限: 飲酒を減らすために、アルコールの供給を制限する方法を検討しましょう。家にアルコールを置かない、アルコールの強度を下げる、飲酒の時間帯を制限するなど、自己制御を強化する手段を考えます。

  6. プロの支援を受ける: アルコール依存症が深刻である場合、プロの支援を受けることが必要です。心理療法や薬物療法など、専門家が提供する治療を検討しましょう。

  7. 友人や家族の協力: 飲酒を制御するために、友人や家族との協力を仰ぎましょう。彼らにあなたの目標を共有し、サポートを受けることが大切です。

飲酒欲求を管理することはアルコール依存症の回復の一環です。自己意志を強化し、適切なサポートを受けながら、アルコールの摂取を適切に制御することが可能です。

飲酒欲求を抑える

  1. トリガーを識別する: 飲酒欲求が強くなる要因やトリガーを識別しましょう。ストレス、孤独、特定の場所や状況、特定の人々などが、欲求を引き起こす可能性があります。

  2. 代替手段を見つける: 飲酒を代替する健康的な方法を見つけましょう。例えば、運動、瞑想、リラックス法、読書、趣味に没頭するなど、気分をリラックスさせたり、ストレスを解消する方法を試してみることができます。

  3. 飲酒の供給を制限する: 酒を手軽に利用できないようにすることで、飲酒欲求を管理しやすくなります。家にアルコールを置かない、アルコールを手に入れる手段を制限する、アルコールの強度を下げるなどの方法を考えましょう。

  4. 自助グループに参加する: 自助グループ(例: アルコホーリクス・アノニマス)に参加することで、他の人々と共感し、サポートを受けることができます。自助グループは飲酒欲求に対処する際に有用です。

  5. 専門家のサポートを受ける: アルコール依存症が深刻な場合、専門家のサポートを受けることが重要です。心理療法や薬物療法など、専門家が提供する治療を検討しましょう。

  6. 目標を設定する: 飲酒を減らすための具体的な目標を設定しましょう。週に何回まで飲酒を許可するか、飲酒量を制限するか、目標を明確にすることで、自己コントロールを強化できます。

  7. ストレス管理: ストレスは飲酒欲求を高める要因の一つです。ストレス管理技術を学び、ストレスを軽減する方法を見つけることが大切です。

  8. 友人や家族のサポート: 飲酒欲求に対処するために、友人や家族との協力を仰ぎましょう。彼らにあなたの目標を共有し、サポートを受けることが大切です。

どうしても飲みたくなったら

アルコール依存症の方が飲みたくなった場合、以下の対処方法を検討することが大切です。ただし、アルコール依存症は専門的な治療が必要な状態であり、以下の方法は一時的な緊急対処法として考えるべきです。専門家の支援を受けることをお勧めします。

  1. 緊急連絡先の利用: 事前に信頼できる友人、家族、治療プロバイダー、自助グループのメンバーなど、アルコール依存症のサポートネットワークのメンバーに連絡しましょう。相談し、助けを求めることで、飲酒欲求を克服するのに役立ちます。

  2. アクティビティの切り替え: 飲みたくなったとき、気分を切り替えるアクティビティを試みましょう。散歩、ランニング、読書、音楽鑑賞、瞑想、ヨガなど、アルコールの代わりに健康的な活動を選びます。

  3. 深呼吸とリラクセーション: 深呼吸やリラクセーションのテクニックを使用して、ストレスや不安を軽減しましょう。深呼吸、プログレッシブ・マッスル・リラクセーション、マインドフルネス瞑想などが役立つことがあります。

  4. アルコールの場所を避ける: アルコールの誘惑がある場所や環境を避けることが重要です。バーや酒類がある場所に行かないようにしましょう。

  5. アクセスを制限: 家にあるアルコールのアクセスを制限することができます。アルコールを手軽に取り出せないようにすることで、飲酒欲求をコントロールしやすくなります。

  6. アルコール依存症のサポートライン: 多くの国や地域にはアルコール依存症のサポートラインがあります。これらのラインを利用して専門家から助言を受けることができます。

  7. 自己コントロールを強化する: 飲酒欲求に対処するための自己コントロールのスキルを強化しましょう。自己コントロールのトレーニングや認知行動療法の技法を学ぶことが役立ちます。

アルコール依存症は重篤な疾患であり、飲酒欲求に対処するのは挑戦的です。一時的な対処法だけでなく、長期的な治療プランを立てることが重要です。

アルコール依存症 ミーティング で聴いてもらっているシーンを思い出します。週1回のペースだと、次の集まりまで7日間あります。その間、私はすさまじい飲酒欲求に悩まされました。

アルコール依存症 ミーティング からミーティングまでの欲求

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夜になると「女房は寝たかな。寝たならコンビニまで車で5分、サッといって焼酎を買ってきてもバレないな」と思ったりもしました。

そんな夜に限って、寝室から妻の「うーん」という声が聞こえて起きている気配がして、「いけないな...」と寸でのところで思い留まったことが何度もありました。飲酒したいという葛藤は、はじめの1ヶ月はとくに強かったのですが、「ミ- ティングで自分の情けないエピソードをしゃべって、それを仲間に黙って聞いてもらっている」という場面を脳裏に一生懸命思い浮かべることが、飲酒欲求を鎮める唯一の歯止めになりました。

ありがちな間違いは、「自分は酒を飲んでみっともないことをたくさんした。あんな情けない経験もした。だからやめなくてはいけない」と過去のつらい体験を思い出して、飲酒欲求を抑え込もうとすることです。

過去のつらい体験を繰り返し想起していたら、耐えられなくなって飲んで酔っぱらって忘れたくなるに決まっています。ただし、自助グループでも話を聞いてくれているのがどこの誰なのかを気にしすぎると「あの人は私を医師のくせにみっともない、情けないヤツだと思っているに違いない」などと腹の内を想像するようになり、やはりつらくなって酒を飲みたくなります。

自分にはなんでも話せる場所があり、そこで素性のわからないアル中に同じアル中の自分がしゃべっている場面だけを繰り返し頭のなかで想起しているうちに1 週間がすぎ、2週間がすぎ、手強い飲酒欲求に悩まされる回数は減り、その強さも和らいできたのです。

お酒を飲みたいときの欲求抑制

お酒を飲みたいときの欲求抑制は、健康や安全に配慮する重要なスキルです。以下に、お酒の欲求を抑制するためのいくつかの方法を紹介します。

  1. 目標を設定する: お酒を制限する目標を設定しましょう。例えば、週に何日間お酒を飲むことを許可するか、週に摂取できるアルコール量を決めるなどです。

  2. アルコールの代替品を検討する: お酒を飲みたいときに、アルコール以外の飲み物を選ぶことができます。ノンアルコールのビール、ワイン、カクテル、またはハーブティー、フルーツジュース、炭酸水などが選択肢として考えられます。

  3. ストレス管理: お酒を欲することは、ストレスや不安からくることがあります。ストレス管理技術を学び、ストレスを軽減する方法を見つけることが重要です。瞑想、ヨガ、深呼吸、ウォーキングなどが有効な方法です。

  4. アルコールの誘惑を避ける: 自宅にアルコールを置かない、お酒を提供する場所に行かない、お酒を誘う状況を避けるなど、誘惑を減らす努力をしましょう。

  5. サポートを受ける: お酒の問題に対処するために、カウンセリング、サポートグループ、友人や家族とのサポートを受けることが役立つ場合があります。他の人との共感と共有は、欲求抑制に役立つことがあります。

  6. 健康的な生活習慣: 健康的な食事、十分な睡眠、運動など、健康的な生活習慣を維持することで、アルコールへの欲求を減らすことができます。

  7. アルコール依存症のサインに注意: アルコール依存症の症状が現れた場合、プロの医療支援を受けることが非常に重要です。依存症は自己管理だけでは克服が難しい場合があります。

お酒の欲求を抑制することは、健康と幸福に向けた重要なステップです。自分自身の健康と目標に合った方法を見つけ、サポートを受けながら取り組むことが大切です。

ジスルフィラム【ノックビン】

ジスルフィラム【ノックビン】

詳細
ジスルフィラムは1950年代から日本で抗酒剤として導入されていて、現在は粉末剤としてノックビンで販売されています。
ノックビンは、服用することでお酒が苦手な人と同じ生体反応を起こさせる抗酒剤です。
ジスルフィラムには肝臓中のALDH酵素を阻止する働きがあり、DIFARAN(ジスルフィラム錠)ノックビンと同成分で服用後、少量でもアルコールを摂取をすると体内のアセトアルデヒド濃度が上がり、5~10分で顔が紅潮し、熱感、頭痛、悪心、嘔吐などの症状が出てきます。
またアルコール依存症の根本的原因は解決できませんが、精神療法との併用により、さらに効果が期待できます。
飲み方
1日0.1~0.5g(0.2~1錠)を1~3回に分割して服用します。

  • 1週間投与した後に通常実施する飲酒試験の場合には、患者の平常の飲酒量の1/10以下の酒量を飲む
  • 飲酒試験の結果発現する症状の程度により本剤の用量を調整し、維持量を決める
  • 維持量としては、通常0.1~0.2g(0.2~0.4錠)で、毎日続けるか、あるいは1週毎に1週間の休薬期間を設けます。

飲み忘れた際は思い出した時すぐに飲んで下さい。
ただし、次の服用時間が近いときは忘れた分は服用しないでください。
また、2回分を一度に服用しないでください。

副作用
抑うつ、情動不安定、幻覚、錯乱、せん妄、頭痛、めまい、耳鳴、眠気、睡眠障害、発疹、手根管症候群、多発性神経炎、末梢神経炎、視神経炎、食欲不振、下痢、腹痛、腹部緊張感、便秘、けん怠感、陰萎、熱感、関節痛、脳障害(見当識障害、記憶障害、錯乱)、肝機能障害、黄疸など。

記憶の奥のエピソードを話すほど癒される

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アルコール依存症 記憶の奥のエピソードを話すほど癒されるという特徴があります。それから週1回、その県外の自助グループに通うようになりました。「これで本当にやめられるか」「そこに通っている人たちがどういう人間か」といったことを詮索し出すとアウトです。

記憶の奥のエピソードを話すほど癒される

いったん自助グループに入っても、いずれ半数がいなくなるのは、その疑心暗鬼というワナにはまるのだと思います。「他人は関係ない。知ったこつちゃない。その場にとりあえず身を置いて、自分の無様な姿をしゃべることを繰り返そう」と思ったはうが長続きします。

恥ずかしいエピソードも慣れてくると話せるようになる

はじめのうちは恥ずかしくて語れなかったようなエピソードも、徐々に思い出しながら話すようになりました。自分でも無意識に忘れたいと思い、記憶を収めるツボに蓋をしていたエピソードが、深層から少しずつ浮かび上がってくるような感覚です。

たとえば、飲み会で大酒飲んでタクシーに乗れず、同僚に乗せてもらって迷惑かけたエピソードを思い出したら、次の週には「そういえば、あのとき失禁してズボンが小便まみれだった。それを抱えてタクシーに乗せてくれた同僚は、どれだけ嫌な思いをしただろうか」というエピソードを率直に語るのです。

「同じ人間同士なのだから、他人に許しを求めるのは間違っている」と綴りましたが、自助グループでは心の奥底にしまっていた深い話をすればするはど、〝許され体験″が深くなる感覚がありました。まわりのみんなは、なにもいわずに黙って聞いているだけですが、人間の力を超えた別の大きなものに許される感覚があったのです。

依存症になるのは自らのコントロール能力が破綻したときですから、人間を超える何者かに頼るはかないのでしょう。そこには決まった神はいませんが、人間を超える何者かに許しを求めるという意味では、自助グループは宗教的な集まりに近いと思います。

アルコール依存症 記憶の奥のエピソードを話すほど癒される

  1. 感情の解放: 過去のアルコール依存症の経験や記憶に関する話をすることは、感情を解放し、抱えていた感情を表現する手助けをします。アルコール依存症は多くの人にとって苦痛な体験であり、それに関連する感情はしばしば抑圧されています。話すことで、感情を受け入れ、共有することができます。

  2. 自己認識と洞察: 過去のエピソードを振り返ることは、自己認識と洞察を高めるのに役立ちます。どのような状況や感情がアルコールの問題につながったのかを理解し、同じ過ちを繰り返さないようにするのに役立ちます。

  3. サポートと共感: 記憶を話すことで、友人や家族、専門家からのサポートや共感を受けることができます。他の人と共有することで、孤立感を減らし、回復のプロセスを支えてもらうことができます。

ただし、注意点もあります:

  1. トリガーになる可能性: 過去の記憶を話すことが、アルコールの欲求を刺激することがあるため、注意が必要です。特定のエピソードや場面がアルコールへの欲求を引き起こす可能性がある場合、そのトリガーを避けることが重要です。

  2. 専門家のサポート: アルコール依存症の治療は専門家の指導のもとで行うべきです。過去の記憶を話すことが、治療計画の一部である場合でも、専門家の指導を受けることが大切です。

  3. 安心な環境で話す: 過去のエピソードを話す場合、安心でサポートがある環境で行うことが大切です。友人、家族、サポートグループ、カウンセラーとの信頼関係を築くことが重要です。

アルコール依存症の回復は個人によって異なりますが、過去のエピソードを話すことが治療や回復の一環として有益である場合もあります。ただし、適切なサポートと指導を受けながら行うことが大切です。

お酒を飲みたいときの欲求抑制

お酒を飲みたいときの欲求抑制は、健康や安全に配慮する重要なスキルです。以下に、お酒の欲求を抑制するためのいくつかの方法を紹介します。

  1. 目標を設定する: お酒を制限する目標を設定しましょう。例えば、週に何日間お酒を飲むことを許可するか、週に摂取できるアルコール量を決めるなどです。

  2. アルコールの代替品を検討する: お酒を飲みたいときに、アルコール以外の飲み物を選ぶことができます。ノンアルコールのビール、ワイン、カクテル、またはハーブティー、フルーツジュース、炭酸水などが選択肢として考えられます。

  3. ストレス管理: お酒を欲することは、ストレスや不安からくることがあります。ストレス管理技術を学び、ストレスを軽減する方法を見つけることが重要です。瞑想、ヨガ、深呼吸、ウォーキングなどが有効な方法です。

  4. アルコールの誘惑を避ける: 自宅にアルコールを置かない、お酒を提供する場所に行かない、お酒を誘う状況を避けるなど、誘惑を減らす努力をしましょう。

  5. サポートを受ける: お酒の問題に対処するために、カウンセリング、サポートグループ、友人や家族とのサポートを受けることが役立つ場合があります。他の人との共感と共有は、欲求抑制に役立つことがあります。

  6. 健康的な生活習慣: 健康的な食事、十分な睡眠、運動など、健康的な生活習慣を維持することで、アルコールへの欲求を減らすことができます。

  7. アルコール依存症のサインに注意: アルコール依存症の症状が現れた場合、プロの医療支援を受けることが非常に重要です。依存症は自己管理だけでは克服が難しい場合があります。

お酒の欲求を抑制することは、健康と幸福に向けた重要なステップです。自分自身の健康と目標に合った方法を見つけ、サポートを受けながら取り組むことが大切です。

ジスルフィラム【ノックビン】

ジスルフィラム【ノックビン】

詳細
ジスルフィラムは1950年代から日本で抗酒剤として導入されていて、現在は粉末剤としてノックビンで販売されています。
ノックビンは、服用することでお酒が苦手な人と同じ生体反応を起こさせる抗酒剤です。
ジスルフィラムには肝臓中のALDH酵素を阻止する働きがあり、DIFARAN(ジスルフィラム錠)ノックビンと同成分で服用後、少量でもアルコールを摂取をすると体内のアセトアルデヒド濃度が上がり、5~10分で顔が紅潮し、熱感、頭痛、悪心、嘔吐などの症状が出てきます。
またアルコール依存症の根本的原因は解決できませんが、精神療法との併用により、さらに効果が期待できます。
飲み方
1日0.1~0.5g(0.2~1錠)を1~3回に分割して服用します。

  • 1週間投与した後に通常実施する飲酒試験の場合には、患者の平常の飲酒量の1/10以下の酒量を飲む
  • 飲酒試験の結果発現する症状の程度により本剤の用量を調整し、維持量を決める
  • 維持量としては、通常0.1~0.2g(0.2~0.4錠)で、毎日続けるか、あるいは1週毎に1週間の休薬期間を設けます。

飲み忘れた際は思い出した時すぐに飲んで下さい。
ただし、次の服用時間が近いときは忘れた分は服用しないでください。
また、2回分を一度に服用しないでください。

副作用
抑うつ、情動不安定、幻覚、錯乱、せん妄、頭痛、めまい、耳鳴、眠気、睡眠障害、発疹、手根管症候群、多発性神経炎、末梢神経炎、視神経炎、食欲不振、下痢、腹痛、腹部緊張感、便秘、けん怠感、陰萎、熱感、関節痛、脳障害(見当識障害、記憶障害、錯乱)、肝機能障害、黄疸など。

アルコール依存症 ミーティング 感想 堰を切ったようにこれまでの体験を語り出すことができました。それでも前に進むしかないと、決意してドアを開けると、そこには「いらっしやい」と笑顔で迎えてくれる6人ほどの中年男性がいました。

アルコール依存症 ミーティング 感想

その日、私は自分の体験を一気にしゃべりました。いったんしゃべりはじめると、自分でもびっくりするくらい次から次へと告白し続けました。

潜在的には一部始終をずっと誰かに聞いてもらいたかったのでしょう。その日の、ミー ティングでしゃべっている最中に、背後でドアが開きました。なんとなく背すじがぞっとして振り返ってみると、そこには妻が立っていました。

心底震え上がりました。もしもズルして、ミーティングに参加していなかったら、想像を絶する修羅場になっていたことでしょう。ミーティングの後、リーダーから「医療関係者ですか? 」と聞かれたので、私は「そうです」と素直に軌だました。

話の流れで、それとなくわかったようなのです。そのリーダーは、「医療一関係者、多いですよ。しかも依存症にかかわる医療関係者がとくに多いというではありませんか。そうズバリと指摘されて少し楽になった‥気がしました。

それまで私は、ひょっとしたら自己弁護、自己購罪のために依存症医療に従事していたのかもしれません。

アルコール依存症 ミーティング 効果

アルコール依存症のミーティング(アルコホーリクス・アノニマスや他の支援グループで行われるものを指すことが多い)は、多くの人にとって非常に有益なものとされています。以下は、アルコール依存症のミーティングが持つ効果について紹介します。

  1. サポートと連帯感の提供: アルコール依存症のミーティングは、他の人と共に同じ問題に取り組んでいることを実感し、孤立感を減少させます。メンバー同士が互いにサポートし、連帯感を感じることができます。

  2. 経験共有: ミーティングでは、個人の経験やストーリーを共有することが奨励されます。他の人の成功や失敗談を聞くことで、自身のアルコール依存症に対する洞察を深め、学びを得ることができます。

  3. アドバイスと指導: ミーティングでは、経験豊富なメンバーやスポンサーからのアドバイスや指導を受けることができます。アルコール依存症の治療や回復プロセスに関する実用的なアドバイスを受けることができます。

  4. 責任感の向上: ミーティングに参加することで、自己管理や責任感が向上することがあります。他のメンバーに対して自身の進捗状況を報告し、責任を持つことで、回復へのコミットメントが強化されます。

  5. ストレスの軽減: ミーティングはストレスの軽減にも役立ちます。アルコール依存症に苦しむ人々と共に感情を分かち合い、ストレスを軽減する場として機能します。

  6. 新しい人間関係の構築: ミーティングで新しい友人やサポーターを見つけることができます。これにより、アルコール依存症の治療や回復プロセスを共に進める仲間を得ることができます。

  7. 継続的なモチベーション: ミーティングに参加することで、回復へのモチベーションを維持しやすくなります。他のメンバーやスポンサーのサポートを受けながら、長期的な回復目標を持ち続ける助けになります。

ただし、ミーティングの効果は個人によって異なります。一部の人にとっては非常に有益である一方、他の人には合わないこともあります。アルコール依存症の治療においては、個別のニーズと状況を考慮し、適切なアプローチを選択することが重要です。

ミーティング ストレス軽減効果

アルコール依存症のミーティングに参加することは、ストレス軽減に効果があるとされています。以下は、ミーティングがストレス軽減にどのように寄与するかについての紹介です。

  1. 共感と理解: ミーティングでは、他の参加者と自身の経験を共有できます。他の人が同じような困難や課題に取り組んでいることを知ることで、共感や理解を感じることができます。これにより、孤立感や孤独感が減少し、ストレスが軽減されます。

  2. 感情の表現: ミーティングは感情を表現する安全な場所を提供します。アルコール依存症や回復のプロセスに関連する感情を話すことで、抑え込んでいた感情を解放し、ストレスを軽減するのに役立ちます。

  3. アドバイスとサポート: ミーティングでは、他のメンバーやスポンサーからアドバイスやサポートを受けることができます。ストレスを軽減するための具体的なアドバイスやコップ・ストラテジー(ストレス解消のテクニック)などが共有されることがあります。

  4. ストレスの共有: アルコール依存症のストレス要因を共有することで、他の人と共感し、共通の問題に対処するための策を見つけることができます。ストレスの原因を特定し、それに対処する方法を模索することがストレス軽減につながります。

  5. コミットメントとモチベーション: ミーティングに参加することで、自己コミットメントと回復へのモチベーションを高めることができます。他のメンバーのサポートを受けながら、ストレスに打ち勝つための意志力が強化されます。

  6. 安全な空間: ミーティングは、ストレスを抱える人々にとって安全な場所であり、自分を受け入れてもらえる環境を提供します。これにより、ストレスの軽減に向けたオープンな対話が可能になります。

ただし、ミーティングがストレス軽減に効果的である一方で、すべての人にとって合うわけではありません。個人差があり、他のストレス軽減戦略との組み合わせが必要な場合もあります。アルコール依存症の治療やストレス管理については、個別のニーズと状況に合わせたアプローチを検討することが重要です。

アルコール依存症 ミーティング 参加後の変化

アルコール依存症のミーティングに参加した後、多くの人がさまざまな変化を経験します。これらの変化は個人によって異なり、参加者の背景、回復の段階、およびコミュニティのサポートにも依存します。以下に、ミーティングに参加した後の一般的な変化をいくつか挙げてみましょう。

  1. アルコールの制御: ミーティングに参加することで、アルコールの摂取を制御する能力が向上することがあります。参加者はアルコールへの欲求に対処する新しいスキルを学び、回復の過程でアルコールを減らすまたは停止することがあります。

  2. 自己認識と洞察: ミーティングは自己認識と洞察を高める場であり、依存症の原因や影響を理解するのに役立ちます。参加者は自分自身を深く知り、アルコール依存症の背後にある問題を認識することができます。

  3. ストレス管理: ミーティングはストレス管理技術を学ぶ場でもあります。参加者はストレスを軽減する方法や、アルコールを使わずにストレスに対処する方法を習得することがあります。

  4. サポートネットワークの構築: ミーティングを通じて、参加者はサポートネットワークを構築します。他のメンバーやスポンサーからのサポートは、回復の過程で非常に重要です。

  5. 健康改善: アルコール依存症から回復することで、身体的健康が改善することがあります。アルコールの摂取が減少するか停止することで、肝臓、心臓、脳などの健康に良い影響が現れる可能性があります。

  6. 家族や社会関係の修復: アルコール依存症の治療と回復プロセスを通じて、家族や社会関係が改善することがあります。適切なサポートを受けることで、家族との信頼関係を修復し、友人や仕事場での問題を解決する手助けができます。

  7. 生活の質の向上: アルコール依存症から回復することで、生活の質が向上することがあります。経済的安定、仕事の安定、趣味やアクティビティへの参加、精神的な安定感などが改善されることがあります。

これらの変化は、ミーティングへの参加が回復プロセスの一部である場合に一般的に見られるものです。ただし、回復の過程は個人によって異なり、時間がかかることがあります。アルコール依存症の治療や回復には個別のニーズと状況を考慮することが重要です。

私は その日のうちに自助グループのミーティングに参加しました話を戻すと、電話口で妻に「自助グループにいく」と告げると「明日では遅すぎる、今日いって」と釘を刺されました。

その日のうちに自助グループのミーティングに参加

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私は「わかった。でも、地元岡山の自助グループのメンバーの大半は知っている人だ。オレが治療した患者さんも多くいるからふうが悪い。

「県外の自助グループにするよ」と告げました。妻がここで粘ってくれなかったら、いくら走馬灯のように自分の無様な姿がフラッシュバックしたとしても、その日のうちに自助グループに参加するという決断はしなかったと思います。

そして、いつものようにはとぼりが冷めるまで、のらりくらりと誤摩化していたはずです。妻との約束を守り、仕事を終えた夕方5時半どろ、新幹線に乗って県外の自助グループに出かけました。職業柄、どこでいつどんな自助グループがミーティングをしているかは把握しています。ミーティング会場のドアをノックしたときは「もう医者として終わり、いや人間として終わりだ...」という暗い気持ちになったことを思い出します。

実際はそんなことはないのですが、いちばん大事なものを捨てるような気がして、絶望的な心境になhソました。ただ「いちばん大事なもの」の正体はといえば、「アル中としての自分」なわけですが 。

お酒を飲みたいときの欲求抑制

お酒を飲みたいときの欲求抑制は、健康や安全に配慮する重要なスキルです。以下に、お酒の欲求を抑制するためのいくつかの方法を紹介します。

  1. 目標を設定する: お酒を制限する目標を設定しましょう。例えば、週に何日間お酒を飲むことを許可するか、週に摂取できるアルコール量を決めるなどです。

  2. アルコールの代替品を検討する: お酒を飲みたいときに、アルコール以外の飲み物を選ぶことができます。ノンアルコールのビール、ワイン、カクテル、またはハーブティー、フルーツジュース、炭酸水などが選択肢として考えられます。

  3. ストレス管理: お酒を欲することは、ストレスや不安からくることがあります。ストレス管理技術を学び、ストレスを軽減する方法を見つけることが重要です。瞑想、ヨガ、深呼吸、ウォーキングなどが有効な方法です。

  4. アルコールの誘惑を避ける: 自宅にアルコールを置かない、お酒を提供する場所に行かない、お酒を誘う状況を避けるなど、誘惑を減らす努力をしましょう。

  5. サポートを受ける: お酒の問題に対処するために、カウンセリング、サポートグループ、友人や家族とのサポートを受けることが役立つ場合があります。他の人との共感と共有は、欲求抑制に役立つことがあります。

  6. 健康的な生活習慣: 健康的な食事、十分な睡眠、運動など、健康的な生活習慣を維持することで、アルコールへの欲求を減らすことができます。

  7. アルコール依存症のサインに注意: アルコール依存症の症状が現れた場合、プロの医療支援を受けることが非常に重要です。依存症は自己管理だけでは克服が難しい場合があります。

お酒の欲求を抑制することは、健康と幸福に向けた重要なステップです。自分自身の健康と目標に合った方法を見つけ、サポートを受けながら取り組むことが大切です。

ジスルフィラム【ノックビン】

ジスルフィラム【ノックビン】

詳細
ジスルフィラムは1950年代から日本で抗酒剤として導入されていて、現在は粉末剤としてノックビンで販売されています。
ノックビンは、服用することでお酒が苦手な人と同じ生体反応を起こさせる抗酒剤です。
ジスルフィラムには肝臓中のALDH酵素を阻止する働きがあり、DIFARAN(ジスルフィラム錠)ノックビンと同成分で服用後、少量でもアルコールを摂取をすると体内のアセトアルデヒド濃度が上がり、5~10分で顔が紅潮し、熱感、頭痛、悪心、嘔吐などの症状が出てきます。
またアルコール依存症の根本的原因は解決できませんが、精神療法との併用により、さらに効果が期待できます。
飲み方
1日0.1~0.5g(0.2~1錠)を1~3回に分割して服用します。

  • 1週間投与した後に通常実施する飲酒試験の場合には、患者の平常の飲酒量の1/10以下の酒量を飲む
  • 飲酒試験の結果発現する症状の程度により本剤の用量を調整し、維持量を決める
  • 維持量としては、通常0.1~0.2g(0.2~0.4錠)で、毎日続けるか、あるいは1週毎に1週間の休薬期間を設けます。

飲み忘れた際は思い出した時すぐに飲んで下さい。
ただし、次の服用時間が近いときは忘れた分は服用しないでください。
また、2回分を一度に服用しないでください。

副作用
抑うつ、情動不安定、幻覚、錯乱、せん妄、頭痛、めまい、耳鳴、眠気、睡眠障害、発疹、手根管症候群、多発性神経炎、末梢神経炎、視神経炎、食欲不振、下痢、腹痛、腹部緊張感、便秘、けん怠感、陰萎、熱感、関節痛、脳障害(見当識障害、記憶障害、錯乱)、肝機能障害、黄疸など。

アルコール依存症 危険性 は一言で言い尽くすことはできませんが、どんなに誓いを立てて頑張ってもどうにもならないことがあげられます。どんなに強く決心してもやめることができません。お酒をやめるためには 断酒会や AA などに参加することが必要です。

アルコール依存症 危険性 

日本ではじめて本格的な 断酒会 を発足させたのは、高知県の旧社会党県連合会会長で自らもアルコール依存症だった松村春繁という方です。

公益社団法人 全日本断酒連盟
https://www.dansyu-renmei.or.jp/

酒害体験を聴く、そして話す 「一日断酒」「例会出席」この繰り返し 断酒会活動の基本は例会である。 この例会は、大小の差はあるが、20名くらいで約2時間、酒害体験を話し、それを聴く。家族も参加する。家族も酒害体験を話す。家族は依存症本人ではないが、酒害の影響をまともに受けている。体験談を話すことにより、家族も自己洞察が強まり、回復へと結びついていく。

松村春繁は、享年65歳、病名は急性肺炎でした。5年前から脳軟化症を病んでいたのですが、病苦に鞭打って断酒運動に全力投球していたことが、彼の死期を早めたそうです。

脳軟化症は脳梗塞のことで、脳内血管の閉塞もしくは狭窄のために脳血行の一部が途絶え、脳組織の一部が酸素不足や栄養不足で壊死し、様々な症状を発症します。 突発的に発症して身体の片麻痺や意識障害及び失語を生じる場合もあれば、徐々に進行して脳血管性認知症を発症する場合もあります。

AAのように自らを超越した偉大な力にすべてを委ねるというのではなく「自分たちで助け合ってともに頑張ろう」というのがコンセプトです。

AA(アルコホーリクス・アノニマス)や断酒会といったアルコール依存症患者の自助グループ(セルフヘルプグループ)です。

「酒をやめることを誓います」という断酒の誓いを立て、労働組合的に仲間と手をとり合って、みんなで断酒するのです。

AA日本ゼネラルサービス
https://aajapan.org/

AAは初めてですか?

アルコホーリクス・アノニマス(AA)とは:AAとは、さまざまな職業・社会層に属している人たちが、アルコールを飲まない生き方を手にし、それを続けていくために自由意志で参加している世界的な団体です。AAのメンバーになるために必要なことは、飲酒をやめたいという願いだけです。会費や料金は必要ありません。

メンバーやグループの数は:現在、およそ180以上の国と地域に10万以上のグループが存在し、メンバー数は200万人以上です。(日本には600以上のグループが存在し、メンバー数は5,700人以上と推定されています)

外部の機関との関係は:AAは、アルコホリズム(アルコール依存症)の問題にかかわる他の団体と「協力はするが、帰属はしない」という方針を採っています。私たちは外部の問題には意見を持たず、支持も反対もしません。

AAはどのようにして維持されているのか:長い年月をかけて、AAは財政面で完全に自立するという伝統を確認し、強固なものとしてきました。メンバー以外からは、寄付を求めることも受け取ることもしていません。日本では、AAメンバー個人からの献金は年間30万円までとしています。

AAメンバーはどのようにして飲まない生き方を続けているのか:AAはアルコールを完全にやめるためのプログラムです。今日一日、ともかく最初の一杯に手をつけない、メンバーはこのことを心がけています。そして飲まない生き方を続けるために、AAミーティングで経験と力と希望を分かち合い、さらにアルコホリズムから回復するために提案された12のステップを実行しています。

なぜアルコホーリクス・アノニマスは「無名(アノニマス)」なのか:AAのメンバーが無名であることは、AAのスピリチュアルな基礎(精神的基盤)です。AAが個人ではなく原理によって自律しているのは、無名性によって導かれているからです。AAのなかには上下関係はありません。私たちは、プログラムに参加する個々の人ではなく、AAの回復のプログラムを広く知ってもらおうと努めています。新聞・テレビなどの公共のメディアでの無名性は、全てのAAメンバーに対して、特に新しくAAに来た人たちに対して保証されており、メンバーの氏名が一般に公表されることはありません。

だれでもAAのオープン・ミーティングに参加できます:AAのオープン・ミーティングにはだれでも参加できます。このミーティングでは、通常、司会者と2~3人のメンバーが自分のアルコホリズムとAAでの回復に関する話をし、経験を分かち合っています。またAAを、アルコホーリク(アルコール依存症者)でない一般の人たちに知っていただく目的で開く特別なミーティングもあります。ここには医療関係者、聖職者、行政関係者が招かれます。これに対して、クローズド・ディスカッション・ミーティングはアルコホーリクだけが参加できるものです。

一方、断酒会と違ってAA では「酒をやめよう」とは誓いません。代わりに酒に対して自分は無力、つまりコントロールできないと徹底して認めようと呼びかけます。それを認めてから過去の自分を見つめ直そうと呼びかけるのです。

そして、集団の結束を高めるためにあえて「ステイグマ(差別される負の刻印)」をアピールします。世間的にネガティブな熔印を押されたほうが、集団の結束は強くなるからです。

そのために「私たちは他の人とは違う。酒を飲んだら止まらなくなるのが私たちの体質であり、その体質と一生つき合う定めなのだ」と強調するのです。AAと断酒会にはそれぞれ善し悪しがありますし、合う合わないもありますから、当事者は自分に合う自助グループを選ぶことになります。

アルコール依存症の人のための教科書

アルコール依存症候群 の 断酒 を支援する 抗酒薬

ギャンブル依存症 の 自助グループ についてはすでに触れましたが、歴史的には アルコール依存症の自助グループ のはうが先に登場しました。

AA 断酒会 比較

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世界初の自助グループは、いまから80年も前の1 9 3 5 年、アメリカで2 人のアルコール依存症者の出会いをきっかけに発足されました。発足から4年後には、アメリカの有名な慈善事業団体「ロックフェラー財団」から資金提供を受け、さらにアルコール依存症の克服体験を綴った本がベストセラーになったことから一気に全米へと広がりました。

この自助グループは「匿名のアルコール依存症者」という英文の頭文字を並べて「AA」と呼ばれており、同種の団体が世界中で活動しています。

日本でも戟後、本格的にA A が活動をスタートさせています。アメリカで生まれたAAはキリスト教的な考えの延長線上にあります。飲酒をコントロールできない自分に代わり、自らを超越した偉大な力(=ハイヤーパワー) にすベてを委ねるというコンセプトが基本となっています。

この「自らを超越した偉大な力にすべてを委ねる」というコンセプトは、日本人には合わないところもあります。日本人は無信心ではないにしろ、一神教ではなく多神教文化であるからです。さらにAA の匿名性も村社会がベースにある日本社会には馴染まないものでした。そこで日本では、AAとは別に「断酒会」という自助グループが生まれたのです。

AA 断酒会 比較 まとめ

AA(アルコホーリクス・アノニマス)と断酒会(アルコール依存症の治療を提供する専門的なプログラムや施設)は、アルコール依存症の治療や回復のアプローチとして異なる特徴とアプローチを持っています。以下は、AAと断酒会を比較するいくつかの主要な点です。

  1. 目的とアプローチ:

    • AA: AAは自助グループで、メンバー同士が共に回復を目指し、12ステッププログラムを通じてアプローチします。AAは宗教的な要素も含みますが、特定の宗教に依存しないよう努力しており、精神的な側面に焦点を当てます。AAは医療的な治療を提供することはありません。

    • 断酒会: 断酒会は専門的なアルコール依存症の治療を提供するプログラムや施設です。医療専門家やカウンセラーがアルコール依存症を診断し、治療計画を立て、身体的、心理的な治療を行います。断酒会はアプローチが医学的であり、薬物療法や心理療法を含む総合的な治療を提供することがあります。

  2. 医療的サポート:

    • AA: AAは医療的なサポートを提供しません。治療薬の処方や身体的な健康のモニタリングは行いません。AAはメンバー同士のサポートと12ステッププログラムに重点を置いています。

    • 断酒会: 断酒会は医療的なサポートを提供します。医師や看護師が身体的な健康状態を評価し、必要に応じて治療薬を処方し、身体的な合併症を管理します。心理療法やカウンセリングも提供されます。

  3. 組織とプロフェッショナルの関与:

    • AA: AAは自助グループであり、専門家による監督や指導がないため、主にメンバーによって運営されます。

    • 断酒会: 断酒会は専門家によって運営され、医師、看護師、精神保健専門家、カウンセラーなどがアルコール依存症の治療に関与します。

  4. アクセスとコスト:

    • AA: AAは無料で利用でき、広く利用可能です。ただし、自己支援プログラムであるため、治療費用や医療サービスは提供されません。

    • 断酒会: 断酒会は医療的な治療を提供するため、通常は医療保険や自己負担などが必要です。治療プログラムによっては、高いコストがかかることもあります。

個人のニーズやアルコール依存症の重症度によって、AAと断酒会のどちらが適しているかは異なります。軽度の依存症の場合、AAの自助グループが十分なサポートを提供することがありますが、重度の依存症や身体的な合併症がある場合、断酒会の医療的なアプローチが必要になることがあります。最終的な選択は個人とその状況に合わせて行うべきです。また、専門家のアドバイスを受けることも大切です。

AA 断酒会 選び方

AA(アルコホーリクス・アノニマス)や断酒会を選ぶ際には、以下のステップと考慮事項が役立つでしょう。どちらのオプションが最適かを決定する前に、自身のニーズや状況を考慮し、専門家の意見を聞くことも重要です。

  1. 自己評価:

    • まず、自分のアルコール使用の状況を正直に評価しましょう。アルコール依存症の重症度や身体的な合併症があるかどうかを理解することが重要です。
  2. アプローチの比較:

    • AAと断酒会のアプローチを比較しましょう。AAは自助グループで、主にメンバー同士のサポートと12ステッププログラムに基づいています。一方、断酒会は専門的な治療を提供し、医療的なサポートが含まれます。
  3. 医療的評価:

    • 自身のアルコール依存症の重症度に応じて、医療的な評価を受けることを検討しましょう。医師や精神保健専門家に相談し、治療の必要性や適切なアプローチについて意見を求めることが大切です。
  4. サポートの必要性:

    • アルコール依存症の治療において、どれだけのサポートが必要かを考えましょう。重度のアルコール依存症や身体的な合併症がある場合、断酒会の専門的なサポートが必要かもしれません。
  5. 地理的なアクセス:

    • AAミーティングや断酒会の場所にアクセスできるかどうかを確認しましょう。通いやすく、交通手段が利用できるかどうかを検討しましょう。
  6. プログラムの多様性:

    • AAや断酒会は多くの場所で利用できますが、プログラムの多様性は異なることがあります。選択肢が豊富で、自分に合ったグループを見つけることができるかどうかを確認しましょう。
  7. 情報収集:

    • インターネットや地元の健康機関から情報を収集しましょう。他の人の体験談や評判を調べることで、どのプログラムが適しているかを判断できるかもしれません。
  8. 個別のニーズ:

    • 自身の個別のニーズや好みを考慮しましょう。自助グループで他のメンバーとのつながりを築くことが好きであれば、AAが適しているかもしれません。一方、専門的な治療と指導が必要であれば、断酒会が適しているかもしれません。
  9. アプローチの組み合わせ:

    • AAと断酒会を併用することもできます。自助グループでのサポートと医療的な治療を組み合わせて、より包括的なアプローチを検討することができます。

最終的な選択は、自身の状況に合わせて行うべきです。また、専門家や医療プロフェッショナルのアドバイスを受けることも非常に重要です。

アルコール依存症の人のための教科書

自助グループ 参加 へようやく腹をくくる

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私も 自助グループ 参加 へようやく腹をくくりました。これまで「両親にも妻にも大切な人にも嫌な思いをさせ、情けない思いをさせてきた。前の妻にも同じ思いをさせただろう。今度こそきちんとしようと思って再婚した相手にも、このザマかぁ... 」と自分が情けなくなりました。

自助グループ 参加 へようやく腹をくくる

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その間も妻は電話口で話し続けています。そして、「ピーちゃんが死んだのも、あなたのせいよ」と繰り返しました。ピーちゃんというのは二人で飼っていた小鳥です。ヒナ鳥だったので2 時間ごとにエサをやる必要がありました。しかし、私の泥酔事件でエサやりが不定期になり、死んでしまったのです。

それも私のせいだといわれたときに「もうしやあない、断酒するしかない」と腹をくくりました。その気配を察したのか、妻は「精神病院、連れていこうか? 」と電話口でいってきました。要は「さすがにあなたがいま勤めている病院へ連れていくのは気が引けるから、別別の病院に(連れていってあげる」というのです。

私は「そんなところへ連れていかれて別の精神科医の診察を受ける恥辱よりも、自助グループへいくほうがまだマシか... 」と考えました。

後述するように、専門医の知識として自助グループでも20〜30% の確率でしか断酒できないと知っていました。しかし、自力断酒の可能性はもっと低いことも知っていました。やめると決めたら誰かに自分の無様な姿を聞いてもらうしかないと思ったのです。

甲殻類やソバなどの食物アレルギーのようにお酒を飲むと必ず発作が出るわけじゃなく、上手に飲めるときもあります。でも、最終的に求めたいのはそんな上品な酒の酔いではなく泥酔。最終的に泥酔を求めるなら、減酒では生ぬるいから完全にやめるしかない。しかし、飲もうと思ったらいつでも飲める状況で飲まないのは、ある意味地獄です。ならば、自助グループに頼るしかないと腹をくくったのです。

自助グループ 参加 決められない

自助グループに参加することは、アルコール依存症の治療や回復のプロセスにおいて重要なステップの一つですが、参加を決めるのは難しいこともあります。以下は、自助グループに参加を決める際に考慮すべきいくつかのポイントです。

  1. 情報収集: 自助グループについて詳しく知るために、オンラインで情報を収集してみましょう。自助グループの種類、場所、スケジュール、雰囲気などについての情報を集めることで、どのグループが最適かを判断しやすくなります。

  2. 医療専門家と相談: アルコール依存症の重症度や身体的健康状態を考慮して、医療専門家やカウンセラーに相談しましょう。彼らは最適な治療アプローチを提案し、自助グループの参加の有無を助言してくれるでしょう。

  3. 体験者の話を聞く: 自助グループに参加した経験を持つ人々の話を聞いてみましょう。アルコール依存症の回復プロセスや自助グループでの経験について学び、参加のメリットとデメリットを理解するのに役立ちます。

  4. 複数のグループを試してみる: 最初に試す自助グループが合わない場合、他のグループを試してみることを検討しましょう。自助グループは異なる雰囲気やアプローチを持つことがありますので、複数のオプションを試すことができます。

  5. 友人や家族のサポート: 参加を決める際に、友人や家族と話し合ってみることも有益です。彼らのサポートと意見を得ることで、決断をしやすくなるかもしれません。

  6. オープンマインドで臨む: 自助グループへの参加を決める際には、オープンマインドで臨むことが大切です。最初から完璧である必要はありません。自分に合うかどうかを実際に試してみて判断しましょう。

  7. ゆっくり進む: 自助グループへの参加を急がず、自分のペースで進めましょう。アルコール依存症の治療と回復は個々のプロセスであり、焦る必要はありません。

自助グループに参加することは、アルコール依存症の回復において非常に有益であることが多いですが、自分自身の状況やニーズに合ったグループを見つけるために十分な時間をかけて検討することが大切です。

日本国内の自助グループ

日本にはさまざまな自助グループが存在し、アルコール依存症や他の依存症に対処し、回復を支援するために活動しています。以下は、日本でよく知られているいくつかの自助グループの例です。

  1. アルコホーリクス・アノニマス(AA): AAは世界中で広く知られており、日本にも多くのグループが存在します。AAはアルコール依存症に対処する自助グループで、12ステッププログラムを基にしています。日本各地にAAミーティングが開催されており、メンバー同士が経験やサポートを共有します。

  2. アルコールクリニック: アルコールクリニックは、アルコール依存症の治療を専門的に行う医療機関です。精神保健専門家やカウンセラーが治療を提供し、身体的な健康のモニタリング、薬物療法、心理療法などが行われます。

  3. 日本アルコール依存症治療センター協議会(JATAP): JATAPはアルコール依存症治療に関する情報提供や支援を行う団体で、多くのクリニックやセンターが加盟しています。アルコール依存症治療に関する情報やリソースを提供しています。

  4. コカイン・アノニマス(CA): コカインや他の薬物の依存症に対処するための自助グループとして、コカイン・アノニマス(CA)が存在します。CAミーティングも日本国内で行われています。

  5. ギャンブラーズ・アノニマス(GA): ギャンブル依存症に苦しむ人々のために、ギャンブラーズ・アノニマス(GA)が存在し、日本国内でもGAミーティングが行われています。

これらの自助グループや治療センターは、依存症に苦しむ人々に支援とサポートを提供し、回復のプロセスをサポートします。自分の状況に合ったグループや治療オプションを選ぶ際には、専門家のアドバイスを受けることも大切です。また、自助グループへの参加を検討する際には、該当する団体のウェブサイトや連絡先を通じて詳細情報を入手することができます。

評判のいい 自助グループ

評判の良い自助グループは、アルコール依存症や他の依存症に対処し、回復を支援するために信頼性が高く、効果的なプログラムを提供しているグループです。以下は、世界的に知名度が高く、評判が良い自助グループのいくつかです。

  1. アルコホーリクス・アノニマス(AA): AAはアルコール依存症の回復をサポートするための世界的に認知された自助グループで、多くの人に信頼されています。AAは12ステッププログラムを基にし、メンバー同士が経験を共有し、サポートを提供します。AAは世界中に数千のグループがあり、多くの成功例が報告されています。

  2. ナルコティクス・アノニマス(NA): NAは薬物依存症に対処するための自助グループで、AAと同様に12ステッププログラムを採用しています。NAも世界中に存在し、多くの人々が薬物依存から回復するのに役立っています。

  3. ギャンブラーズ・アノニマス(GA): GAはギャンブル依存症に苦しむ人々のための自助グループです。GAは12ステッププログラムを提供し、ギャンブル依存からの回復を支援します。多くの場所でGAミーティングが開催されており、多くの人が助けを求めて参加しています。

  4. スマート・リカバリー: スマート・リカバリーはアルコールや薬物依存症に対処するための自助グループで、12ステッププログラムではなく、認知行動療法(CBT)などの技術を採用しています。スマート・リカバリーは合理的な選択肢を提供し、自己管理を強調しています。

  5. セレニティ・プラス: セレニティ・プラスはアルコール依存症の回復を支援するための自助グループで、日本国内で活動しています。セレニティ・プラスは日本の独自のアプローチを提供し、アルコール依存症に苦しむ人々にサポートを提供しています。

これらの自助グループは、アルコールや他の依存症に苦しむ人々にとって有用なサポートネットワークです。評判が良い自助グループを選ぶ際には、自身のニーズや好み、地理的なアクセス、プログラムのアプローチなどを考慮し、最適な選択を見つけることが大切です。また、専門家のアドバイスを受けることもおすすめです。

アルコール依存症 配偶者 の気持ち 私の職場 (病院 ) に妻から電話がかかってきたのです。その翌朝、妻から「一体どういうことなの!」と強い口調で問い詰められましたが、「まぁまぁ」といなして出勤しました。これも依存症者の特徴ですが、ほとぼりが冷めるまでおとなしくしていれば許してくれるだろう、なんとかなるだろうと2、3 日酒をやめるふりをするのです。

アルコール依存症 配偶者 の気持ち

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私もそれまで酒で大きなしくじりをしでかしたときは、長年、その作戦で乗り切っできました。

ところが、このときは出勤した後、診察室で妻から携帯に電話がかかってきました。なにをいわれるか見当がついていますから出たくありません。しかし、出ないはうがもっと恐ろしいので、妻の怒号を覚悟しつつ怖々と電話をとると「あなたはなにを考えているの? アル中がアル中を治療して恥ずかしくないの?どうしたらいいのか、自分でよく考えてみなさい」と意外にも冷静な口調で妻が語り続けます。

なんとかその場をおさめたいのに、妻がなかなか電話を切ってくれないので困り果てました。そのとき、いままで自分が同じような窮地に陥り、酒のことで貢め立てられる状況が走馬灯のように浮かんできました。

私自身、アルコール依存症患者の治療を行っている中で、配偶者がアルコール依存症になったら、夫婦関係を続けていくことに不安を感じてしまうのも当然ですし、実際に別居や離婚となってしまったケースは多々見てきています。

20歳のときに泥酔したまま自転車に乗って転び、ケガをして救急車で病院へ運ばれたことがありました。母親が田舎から病院に駆けつけて「あんた、どうしたん。そんなに飲むはど、なにがつらいん? 」と病院のベッドの横で泣きながら語る場面からはじまり、それ以降、30年間のさまざまなみじめな出来事がフラッシュバックしてきたのでした。

アルコール依存症 配偶者 の気持ち

アルコール依存症は、その人自身だけでなく、その人の家族や配偶者にも大きな影響を及ぼすことがあります。配偶者の気持ちは非常に複雑です。いくつかの一般的な感情や経験を示しますが、個々の状況には多くのバリエーションがあります。

  1. 悲しみと無力感: 配偶者は、愛する人がアルコール依存症で苦しんでいることを知ると、しばしば深い悲しみや無力感を感じます。彼らは依存者の苦しみを見て、何もできないことに苦しむことがあります。

  2. 不安: アルコール依存症が進行すると、家庭環境が不安定になり、経済的、身体的、感情的な問題が発生することがあります。配偶者はこれらの問題について心配し、ストレスを感じることがあります。

  3. 怒りと挫折感: 配偶者は依存者の行動に対して怒りを感じることがあり、依存者の約束を守らないことに挫折感を抱くこともあります。これは、繰り返される約束の破られた経験からくるものです。

  4. 自己犠牲と共依存: 一部の配偶者は、アルコール依存症のパートナーを助けようとして、自己犠牲的になることがあります。彼らは依存者のために自身の健康や幸福を犠牲にすることがあります。

  5. 支援と希望: 一方で、一部の配偶者は依存者の回復を支え、希望を持ち続けます。アルコール依存症の治療やサポートプログラムに参加することを奨励することがあります。

アルコール依存症という状況は、家庭や関係に大きな圧力をかけることがあり、配偶者はさまざまな感情を抱えることが一般的です。そのため、配偶者の健康と幸福を考慮し、専門家の助けを受けることが重要です。また、アルコール依存症の治療プログラムに参加し、サポートを受けることで、回復の可能性を高めることができます。

不安

  1. 家庭環境の不安定さ: アルコール依存症のあるパートナーが頻繁に飲酒し、問題が起きることがあるため、家庭環境が不安定になりがちです。不安定な状況で生活することは、配偶者にとって心理的な不安を引き起こすことがあります。

  2. 経済的不安: アルコール依存症のために、家庭の経済的な問題が生じることがあります。アルコールの購入や治療費用が増えることで、経済的な不安感が高まります。

  3. 健康への不安: アルコール依存症は、依存者の健康に大きな影響を及ぼすことがあります。配偶者は依存者の健康を心配し、病気や急性の問題が起きることに不安を感じることがあります。

  4. 未来への不安: アルコール依存症は家庭や関係を壊す可能性があるため、配偶者は将来の不安を感じることがあります。パートナーの回復や関係の修復ができるかどうかについての不安が常につきまといます。

  5. 自己犠牲と不安: 一部の配偶者は、依存者を支えようとして自己犠牲的になることがあり、それが不安を増幅させることがあります。彼らは依存者を見捨てることができず、そのために自分の幸福を犠牲にすることがあります。

不安は、アルコール依存症の家庭で一般的な感情であり、配偶者は非常に困難な状況に置かれることが多いです。配偶者が不安を軽減するために専門家のサポートを受けること、またサポートグループやカウンセリングを活用することが重要です。同時に、依存者が治療やリカバリープログラムに参加することも、不安の軽減に役立つことがあります。

怒り

アルコール依存症の配偶者が怒りを感じることは非常に理解可能な感情です。以下は、怒りが生じる主な理由とその感情についての詳細です。

  1. 約束の破られた経験: アルコール依存症のパートナーは、しばしば回復のために約束をしますが、その約束が破られることが多いです。このため、配偶者は怒りを感じることがあります。約束が繰り返し破られることは、信頼を失い、怒りの感情を引き起こします。

  2. 健康や安全の懸念: アルコール依存症は健康を損なうことがあり、配偶者は依存者の健康や安全について深刻な心配を抱くことがあります。この心配と無力感が怒りを引き起こすことがあります。

  3. 家庭内の問題: アルコール依存症はしばしば家庭内の問題を引き起こします。依存者の行動が家庭環境に悪影響を及ぼすと、配偶者は怒りを感じることがあります。たとえば、家庭内での衝突や不和が生じることがあります。

  4. 感情の葛藤: 配偶者はアルコール依存症のパートナーを愛している一方で、その依存症による困難な状況に怒りを感じることがあります。この感情の葛藤が怒りを増幅させることがあります。

怒りは、配偶者が状況に対処しようとする自然な反応ですが、過度に怒りが爆発することは関係を悪化させることがあります。怒りを健康的に処理する方法を見つけることが重要です。これには、以下のようなアプローチが含まれます。

  1. コミュニケーション: 配偶者同士がオープンで率直なコミュニケーションを取ることは重要です。感情を共有し、問題を話し合うことが関係を改善する一歩です。

  2. サポートグループ: アルコール依存症の配偶者は、サポートグループに参加して感情を共有し、アドバイスを受けることができます。他の人の経験を聞くことで、怒りの管理に役立つことがあります。

  3. カウンセリング: カウンセリングやセラピストの支援を受けることも、怒りの管理に役立つことがあります。カウンセリングセッションを通じて感情を理解し、適切なアプローチを見つけることができます。

怒りは自然な感情であり、それを適切に扱うことは大切です。しかし、暴力や攻撃的な行動は避け、健康的な方法で感情を表現することが重要です。

自己紹介 (アルコール依存症 )