自助グループ 活動 効果 アルコールの欲求は減少するがやっぱり

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自助グループ 活動 のおかげでアルコールの欲求は確実に減ります。私は医者でしかもアルコール依存症の患者さんを診ているのです。治療を行っている医師がアルコール依存症というのは滅多にお目にかかれない代物です。しかし、私もアルコール依存症を治すために 自助グループ 活動 でアルコール依存症を治さなければいけません。

県外の自助グループに通い続けるのは、交通通費がかさみますから、半年くらいたってからは地元の自助グループに参加するようになりました。

時間もお金も節約できて私はよかったのですが自助グループ というのは、同じ問題をかかえる人たちが集まり、相互理解や支援をし合うグループです。

アルコール依存症だけでなく交通被害者のひとたち、犯罪被害者など同じ問題をかかえる人たちが自発的に集まり、問題を分かち合い理解し、問題を乗り越えるために支えあうのが目的のグループです。

同じ問題をかかえているひたたちが対等な立場で話ができるため、参加者は孤立感を軽減されたり、安心して感情を吐露して気持ちを整理したり、グループの人が回復していくのをみて希望を持つことができたりと様々な効果が期待できます。

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私(医師)としての 自助グループ 活動 効果

案の定、地元ですからそこには顔見知りの元患者さんが数人いて、「先生、なにしにきたの?」と早速聞かれました。私は患者さんたちの治療を行っているのですから当然どうしてこんなところに来るの?と思われて当然です。

「いや、自分のことをしゃべりにきたんだ」というと驚いていましたが、私が包み隠さず話をしているうちに「間違いなく先生もオレたちの仲間だ」「ひょっとしたら自分よりもひどいかもしれない」という顔で黙って聞いてくれました。

医者だってアル中になるし、人間です。私はみんながそういう態度で接して欲しいとずっと思っていました。アル中仲間がほしかったのは間違いありません。

自助グループの集まりに出るたびに飲酒欲求は頻度・程度ともに減少してくれました。それでもゼロになったわけではありません。10ヶ月はどして子どもが生まれてうれしかったのですが、「祝い酒も飲めないのか」と落胆もしました。

お酒画飲めないことにいちいち考えも仕方ないのに考えてしまう自分がいます。これは私が診ている患者さんも多くの人が同じです。アルコールの奴隷になっていることを自覚する瞬間でもあります。

私は医師としてアルコール依存症の患者さんにどんなことがあってもお酒を口にしてはいけませんと言っているのに自分のこととなると飲めないことがとても辛く悲しく思いました。

子どもの1歳の誕生日に親戚たちが集まってくれたときも、「一緒にお酒が飲めたらもっとうれしいのに」とも思いました。アル中になってしまったことで後悔ばかりでいつもダメ人間と思って自分を責めたことが多々ありました。

書いた論文が賞をもらい、表彰式のために岡山から東京へ出たときも「ひとりでいったら絶対に飲んでしまうからそばにいてくれ」と頼み、幼子を抱えた妻についてきてもらいました。

彼女は受賞パーティにも同伴してくれて「私があなたの分まで飲んであげる」と美味しそうにお酒を飲んでいました。断酒してから2年目でした。その後は飲みたいと思う機会は激減しましたが、ひとりで出張してビジネスホテルの自販機のビールを見ると飲みたくなることもあります。ちょっとくらいと思うときもありました。

出張先なら誰にもバレません。充実した1日が終わっても「なにかやり残したことがある」と感じてよくよく考えたら「あ、酒を飲んでいないな」と思ってしまうこともあります。

こうして最初の1年間は週1回のペースで自助グループへ通い、その後は飲酒欲求が段階的に収まり、最終的に岡山から神奈川の久里浜医療センターへ転勤する2年前には、自助グループに通うのが半年に1 回くらいのペースになりました。

現在でも自助グループには席を置いていますが、ほとんど顔を出していません。ただ顔を出していなくても自助グループのメンバーであるという自覚はつねにあります。

5年ぶり、10年ぶりに「やあ」と顔を出してもメンバーはメンバー。同じ悩みを抱える仲間は仲間だと勝手に思い込んでいます。そして私は医者として彼らにアドバイスや治療をするのではなく、同じアルコール依存症患者として同じ目線で話したいと思います。

アルコール依存症者 自助グループ 活動

自助グループは何かしらの生活の難しさを感じている方が、同じような悩みを抱えている方々と互いに支え合い、その困難さを乗り越えることを目的とした集まりです。セルフヘルプグループや相互援助グループと呼ばれることもあります。

自助グループとアルコール依存症

二度とお酒は口にはすまいと心に誓ったとしても、スーパーマーケットなどで不意に酒類を目にすると、お酒に影響を受けた脳が自動的に反応し、少しだけならいいだろうなどという考えが頭をもたげ、気づくと以前と同じような飲み方に戻っていることがあります。
このように、アルコール依存症からの回復の道は長く険しいものです。一方で自助グループに参加することでお酒を飲まない日々を送っている方々が大勢おられます。豊かな生活を維持していくことに自助グループが大きな助けとなることから、医療機関では治療と並行して参加を促すことがあります。
アルコール依存症者のための自助グループをご紹介いたします。

アルコホーリクス・アノニマス(Alcoholics Anonymous)

直訳すると「無名のアルコール依存症たち」で、AAと呼ばれることが多いです。1935年にアメリカでアルコール依存症の二人の男性が、お互いの飲酒経験を語り合ったことから活動が始まりました。この語り合いが今でもAAの活動の柱となっています。AAでの参加者の語り合いはミーティングと呼ばれ、言いっぱなし聞きっぱなしが基本です。自分の語りは他の参加者からは尊重されると同時に、他の参加者の語りには最後まで耳を傾けます。

AAは、現在およそ180以上の国と地域に10万以上のグループが存在し、メンバー数は200万人以上です(日本には600以上のグループが存在し、メンバー数は5,700人以上と推定されています)。
AAのメンバーになるために必要なことは、飲酒を止めたいという願いだけです。その特徴は、グループ内では実名を名乗る必要はなく、ニックネーム(アノニマスネーム)でお互いを呼び合うことです。これによって参加者同士のプライバシーを守ることができます。また12ステッププログラムといって、アルコール依存症からの回復プログラムが提案されており、既にそれに取り組んだことのある参加者の経験と知恵を借りながらプログラムを取り組むこともできます。

教会を会場とするグループがあったり、扱う資料に宗教的な表現がありますが、特定の宗教や宗派との関係はありません。
グループの運営は参加者の献金のみで自立しています。詳細は、AA日本ゼネラルサービスのホームページでご確認ください。

また、アルコールに何らかの問題傾向を持つ方の家族のために、AAの流れをくむ「アラノン」という自助グループがあります。お酒に何かしらの問題をもつ本人が医療機関や自助グループに足を運ぶことに否定的でも、その家族がアラノンに参加し、まずは家族が希望の光を手にすることで、のちのち本人がアルコール依存症から回復するきっかけになることがあります。

自助グループにいくのは自分を捨てること

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