欲望が見つかるまでは薬物治療を併用 飲酒欲求を抑える 断酒 / 節酒薬 「 アカンプロサート 」

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欲望が見つかるまでは薬物治療を併用 飲酒欲求を抑える 薬 「 アカンプロサート 」 についてです。 ギャンブル依存症ではギャンブルを禁止せずに欲望充足法で治療をしますが、 依存症の病気である アルコール依存症 では断酒をするのが大前提となります。

前述のように 「 一生断酒しなさい 」 とはいいませんが、自分の隠れた欲望を探そうとしても、飲み続けていると離酎が邪魔をして自分の欲望の発見が難しくなるからです。離酎すると結果的に飲酒そのものが自分の欲望であるという勘違いがずっと続きますから、欲望充足法に移行するときには3ヶ月から半年くらいの禁酒期間を設ける必要があります。

アカンプロサート

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アルコール依存症 では、酒が切れた後、強い欲求が訪れます。その欲求は薬を使って抑えるしかありません。2013年から 「 アカンプロサート 」という飲酒欲求を抑える薬が保険で使えるようになりました。7年前にはなかったので私自身は使えなかったのですが、もしあったら他の医師に処方してもらって絶対に使っていたと思います。

このお薬は、断酒補助薬です。脳に作用し、 アルコール依存 で高まっている神経活動を抑制することで「飲みたい」という飲酒欲求をおさえます。

アルコール依存症の治療は、カウンセリングなどの精神療法や、断酒会への参加をはじめとする心理社会的治療が中心になりますが、それに加え この薬を併用することにより断酒の成功率が上がるのです。

脳の神経に働いて飲酒欲求そのものを抑える新しいタイプの断酒補助薬です。昔から使われている抗酒薬のシアナミド(シアナマイド)や ジスルフィラム ( ノックビン ) とは効きかたが異なり、肝障害の心配もありません。心理社会的治療と併用することにより断酒成功率が高まることから、心理社会的治療の補助的な治療薬と位置付けられます。

アカンプロサートは神経系に作用することで飲酒欲求を抑制する。アルコール依存症では、興奮性神経であるグルタミン酸作動性神経の活動が亢進し、抑制性神経であるγアミノ酪酸(GABA)作動性神経活動とのバランスが崩れ、飲酒欲求を引き起こすと考えられています。

アカンプロサートはN-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)型グルタミン酸受容体の阻害を通じ、前者を抑制することでエタノールの摂取欲求や報酬効果を抑制すると推測されている。なお、アカンプロサートのGABA受容体への作用は認められていません。

ただし効果が弱いのが難点。飲酒欲求を30 ~ 50 % 抑える効果は期待できますが、ゼロにしてくれるわけではありません。欧米では「ナルトレキソン」というもっと飲酒欲求の抑制効果が高い薬もあります。それに似た薬で「ナルメフエン」という医薬品があり、こちらは日本でも治験がはじまっています。

ナルトレキソン は、オピオイド拮抗薬ナルトレキソン、アルコール依存症の治療効果はプラセボ並み 比較的重症のアルコール依存症患者を対象とした臨床試験で、1995年から米国でアルコール依存症治療薬として使われているナルトレキソンに、プラセボと同程度の治療効果しかないことがわかりました。

これらの医薬品は酒を飲みたいという欲求だけを選択的に抑えてくれます。人間の欲望を全部抑える薬もありますが、それを使うと性欲も食欲も生きる意欲も抑えられてしまいます。おもに統合失調症に使われる薬で依存症には適応外ですが、患者さん本人の強い希望があれぼ、当座しのぎに処方する場合もあります。

アカンプロサート(レグテクト)と抗酒薬の違い

わが国で従来から用いられてきた薬は、「抗酒薬」と呼ばれる薬です。
抗酒薬には、ジスルフィラム (商品名 : ノックビン) とシアナミド (商品名 : シアナマイド) の 2 種類があります。

これらの薬剤は、抗酒薬を服用中にもし飲酒すると、悪心・嘔吐、頭痛、動悸、顔面紅潮、呼吸困難などの不快な反応を引き起こします。


そのため、抗酒薬を服用している間は、生活の中で飲酒をしたくなるような出来事があった場合にも、「気持ち悪くなるからやめよう」と、心理的に飲酒を断念しやすくなるという作用を持ち、結果的に断酒の継続に役立ちます。


抗酒薬は、きちんと服用ができていれば、断酒維持のための効果は高いものの、重症の肝硬変や心・呼吸器疾患のある場合は使用できない、アレルギーや肝障害といった副作用を引き起こす場合があり、そもそも飲みたくなったら抗酒剤の服用をやめてしまうといった問題点もありました。


一方、アカンプロサート は、脳に作用して、「飲みたいという気持ち」そのものを軽減させる作用を持った薬剤です。比較的安全性が高く、抗酒薬のように飲酒時の頻脈などの反応を引き起こさないため、高齢者などにも投与しやすいという特徴があります。

また、研究は少ないものの、薬の相互作用が少ないため、抗酒薬との併用も可能だと考えられています。

商品名 アカンプロサート
成分 アカンプロサートカルシウム
効果 アルコール依存症の改善
副作用 下痢、腹部膨満、嘔吐、不眠、頭痛など
飲み方 1日3回、1回2錠を食後に服用
製造元 インタスファーマ

アカンプロサートの特徴

中枢神経系の主要な興奮性神経であるグルタミン酸作動性神経の活動が亢進し、抑制性神経伝達とのアンバランスが考えられています。

亢進したグルタミン酸作動性神経活動を抑制することで神経伝達のバランスを回復させます。

アルコールを飲んだ際の興奮をおさえ飲酒欲求による依存症を改善します。

アカンプロサートの効果

脳の興奮に関係するグルタミン酸神経の亢進を抑制、飲酒への強い欲求を軽減します。

アカンプロサートの用法用量

アカンプロサートの服用方法

通常、成人にはアカンプロサートカルシウムとして666mgを1日3回食後に水またはぬるま湯で服用してください。

アカンプロサートの服用時の注意

飲み忘れた場合

飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用します。

次回の服用が迫っている場合には次回の服用分から服用しても大丈夫です。

2回分以上をまとめて飲むことはしないでください。

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酒飲みがアルコール依存症に変わってしまうのは

酒の代わりに

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